2017年2月6日月曜日

幸せは人それぞれ

巷では「幸せのパンケーキ」という店が、人気だとか。
 
その食感が凄く良く、食べた時に幸福感が湧く・・との口コミと、
マスコミへの露出を積極的に仕掛けた結果、
人気爆発で店舗もどんどん増えていったようだ。
 
 
「あのさ。
 中華街にできたパンケーキ屋に行く気はない?」
 
「パンケーキ? 中華街??」
 
「幸せの何ちゃらって店だよ」
 
「そうなんだ」
 
「一人で行くの嫌なんでさ。」
 
「甘い物だけだと、嫌だなぁ。
 混む店だったら俺、並ぶの嫌だよ。
 立ってられないし」
 
「ウィークデイなら予約できるんだな。
 どっかでウィークデイ休みの日があるよね?」
 
「あるけど、休みの日にわざわざ中華街まで来いってか?」
 
「中華街のステーキ屋で夜な夜な肉食ってるのは、バレてるぜ?」
 
「わかったよ。
 じゃぁ、6日の昼前あたりでどう?
 山下町の医者に行くから、その帰りに待ち合わせよう」
 
 
ま・・・
山下町はパンケーキ激戦区。
 
パンケーキ・リストランテ(旧名:モトヤ)、Eggs 'n Things、
Cinnamon'sと3店が狭いエリアで競争する中、
雪ノ下という大阪の店が参戦した。
 
独自な道を行くモトヤと、高級ファミレス的なEggs 'n Things&Cinnamon's
と違い、雪ノ下は素材にこだわった作りを前面に出して頑張るものの、
去年の10月に閉店となった。
 
雪ノ下でパンケーキを食べて思ったのは、
どんなに素材にこだわっても、
ちゃんとした調理がなされないのはダメって事。
同時に客商売であるのだから、最低限のサービスはしようよって事も。
 
焼くのに20分かかると言うそのパンケーキは注文を受けてから焼くのだけど、
何だか焼きが甘くて粉っぽい印象&焼き上がってから放置された?って温度で、
しかも接客はぞんざいで、混んでないのに水もメニューも持ってこない。
 
食べても、自分の中でのパンケーキとは違う概念の物で、
こりゃ単なるケーキだよねって物だったしね。

そんなこんなで「来ちゃいけない客だったのか?」って思いが湧いて、
二度と行くものかって思ったら、閉店していた・・という次第(^_^;
 
そんな事を思い出しつつ「幸せのパンケーキ」を事前にググれば、
やっぱり焼くのに20分はかかるタイプで、柔らかさが新食感なのだとか。
 
嫌な予感がする・・・
 
 
良く日本酒を仕入れにいく一石屋の隣にあったこの店、
間口はさほど広くないけど奥行きがあって、店内は結構広い感じだ。
 
昼を目指して来たのは、ランチにしたかったから。
運良く、ランチ用のメニューもあって、甘くないタイプの物をオーダーできる。 
 
 
「どうするかな。
 このパンケーキ&ふわとろオムレツにするかな」

「じゃ、こっちは期間限定のストロベリーチーズフォンデュパンケーキにする」
 
 
複数だと、シェアする事ができるので、
こういう店の場合はありがたいね。
 
ビールを飲んで待っていたら、
まずはランチ用のパンケーキが出てきた。
 
  
「全粒粉を使ったパンケーキ&ふわとろオムレツ」
 
  
ふわとろ?
 
これが???
 
見た目からして、嫌な予感がする。
  
あ・・・
やっぱり(T_T)
 
  
正直言って、焼きが足りない玉子焼き。
 
これを、ふわとろと言うのは如何なものだろう?
 
普通はこうやって断面とか写さないんだけど、
「ふわとろ」というネーミングに惹かれてオーダーした気分が、
一気に裏切られた感でいっぱいになったので、ね(-_-)
 
そして全粒粉のパンケーキは・・・
 
 
これ、
パンケーキじゃないね。
 
メニュー写真は、普通のパンケーキっぽく見えたんだけど、
それは単なる見間違え。
 
半端に柔らかく、
かつ全粒粉らしいざらつきがありつつも、
なんとも微妙な柔らかさと固さのアンバランスな感じが、
好きになれない物でした。
 
  
もう一つの期間限定品(店舗限定でもあるらしい)
「国産いちごのストリベリーチーズフォンデュパンケーキ」が来た。
 
 
あ・・・
雪ノ下思い出した。
 
これもパンケーキじゃ無いわ。
 
強いて言うなら、
ダメなシフォンケーキってとこか(^^;
 
しかも、20分かけて焼いたのに一部白い部分があって、
メレンゲと生地が混じっていないのか焼きが甘いのか、わからない感じ。
 
 
「これさ・・
 幸せな食感だと思う?」
 
「好き嫌いが出そうだよね。」
 
「最近の人って、柔らかい物好きだから
 この食感をもってして、幸せと言うのかな」
 
「パンケーキって、弾力と柔らかさのバランスと
 トッピングや付け合わせとケンカしない幅の広さがあるって思うけど、
 これはなんか、違うカテゴリーの物みたいだね」
 
 
え〜
ビールを飲んじゃった(あって助かったけど)とは言え、
コスト的には一人単価が1500円を超えてしまい、
中華街という安くて楽しい昼定食がいっぱいある街で、
凄い間抜けなランチをしてしまった感に、やられました。
 
店名にも入っている「幸せ」は、
人それぞれで違うもの。
 
そして今時の幸せの食感は、
こんな柔らかさだというプレゼンテーションが支持される以上、
柔らかい物がそうだ、という事なのでしょうね。
 
私にとっては、
幸せな食感と感じられなかった・・・ので、
次に行く事は無いでしょう。
 
ごちそうさまでした。

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