2017年2月18日土曜日

牛すき焼き丼

「牛すき鍋定食」を発売した事で、過酷勤務を増加させてしまったすき家。

鍋の乱とも言われた労働争議まで引き起こした事に対し、
ワンマンオペレートを廃止する方向で企業努力を進める一方、
販売を中止し、仕込み時間を従来の10分の1に短縮した、
と広報し販売を復活させたのは、2014年の冬だった。
 
ただ、そんな話を聞いていたから、
「牛すき鍋定食」を頼むのはなんとなく気が引けてしまう。
 
結果、復活版を一回だけ食べただけで、
2度と注文する事は無かった。(スタッフ数の多い店舗だったので)
 
 
「この前ね、お願いしたら出汁を牛丼のやつにしてくれたんだよ。
 若い男の子に頼んだら、気持ち良くやってくれたんだ。
 だから今日も、そうしてくれないかなぁ」
 
「え〜っと、牛丼の汁を入れれば良いのですね?」
 
「そうそう、牛鍋の汁は甘すぎてダメなんだよ〜」
 
 
そんなワガママな事を言う高齢者がいて、
行きつけのすき家では「牛すき鍋定食」があることに気がついた。
 
でも、牛丼屋のカウンターでアルコールランプで炙られる鍋をつつくなんて
ちょっとやりたくないし、そもそもそんな時間の余裕も無い。
 
って言うか、早く出て安く食べられる事こそが、
この手の店に求めること。
 
だからあり得ないチョイスなんだけど、
最近すき焼き食べてないなぁ・・と思ったら、少しだけ食べたくなった。
 
あれ?
「牛すき焼き丼」ってのが、期間限定&店舗限定であるの?

カウンターのテーブル部分に
こんなステッカーが貼ってあったのだ。
 

丼かぁ・・・
 
丼だったら早く食べられるし、
普通の牛丼は飽きてるし・・・
 
いってみようかな(^_^;
 
  
おい!
あまり牛丼と変わらないじゃんよ??
 
宣材とだいぶ見た目が違うじゃんよぉぉぉ???
 
って、この手の店で吠えるような、
馬鹿な真似はいたしませぬ。
 
宣材にある人参っぽい物は入って無いし、
緑の野菜も殆ど見えない。
 
野菜いっぱいって感じではないけど、
牛丼よりはバランスが良い感じ。
 
あ・・・
やっぱり甘いわ。
 
さっき会話にあった通り汁が甘めの設定になってて、
これを鍋定食で食べたら、辛いかも知れないね。
 
牛すきだからもちろん、生卵を用意しておいたけど、
これは牛丼と同じ様にかけ回す。
 
あぁ、生卵かけたら、
甘さのバランスが良くなった(^_^)
 
でもまぁ、
すき家しか食べるとこが無くて、
牛丼にも豚丼にも飽たなら、食べても良いかなって感じかも。
 
 
・・・と、
横の席に、乱暴に座るコブラズボンの若者。 
座った瞬間に店員を呼ぶボタンを押す。
 
店員はテイクアウトの客や、店内の注文に走り回っていて、
しばし放置状態となる。
 
チッと舌打ちしつつ、メニューを開く彼。
 
そして店員がやってくると、
何も言わずにメニューのチーズ牛丼を指さした。
 
腹減ってるのかな。
時間が無くてイライラしてるのかな。
 
それにしても、何も喋らないその感じが
傲慢な空気を醸して、気分が悪くなる。
 
  
「とろ〜り3種のチーズ牛丼ですね?
 サイズはどうしますか?」
  
「・・・」
 
「あの・・・」
 
「・・・ふつう」
 
「並でよろしいですね」
 
 
喋れるじゃんか(-_-)
 
マジ、喋れないのかって思うほど、静かで気持ち悪かったぞ?
しかしチーズ牛丼って、美味いのかね(~o~)
 
あれ?
対面するカウンターでも高校生っぽい若者が2名、
チーズ牛丼を食べてるよ?
 
醤油系の味付けにチーズが合うのは想像できるけど、
なんかベタベタしそうだし、どう見てもオーバーカロリーだし、
第一食べにくそうだ。 

と、横のコブラ兄ちゃんを見たら、
備え付けのスプーンで食べていましたとさ。
 
和風ハンバーグにチーズ乗せちゃったような味なんだろうか?
 
やばい
気になってきちゃったよ。
 
色々なトッピングがある「すき家」
中でもその「とろ〜り3種のチーズ牛丼」と「高菜明太マヨ牛丼」は、
食べてる途中で、もう無理ってなると思われる物なんだけど、
恐い物見たさに近い好奇心がムクムクと。。。
 
まぁ、牛丼屋って、
地域社会の傾向が食を通じて見えてきやすい店なので、
人間観察も味のうち・・と楽しんじゃうんだけど、
今日はワガママな高齢者と喋る事が苦手な無礼に見える若者が、
自分に襟を正せって言ってくれたように感じました。
 
さて、
今日も遅いぞ。
 
仕事頑張ろう。
ごちそうさまでした。

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