成立しなかった。
で・・
最近気づいていたんだけど、
身体がずっと痛いのはちゃんと身体を休める日が少ないからで、
連休が潰れると、ずっと不調のまま・・という事らしい。
今日と明日は連休なので、
この連休は、身体を休めつつ作業を進める事にした。
替えは効かないのが身体だから、
細く長く付き合っていくしかない。
・・・てな事を考えたら、
浅草の蕎麦屋の事を思い出した。
浅草へは、
駒形でどぜうを食べたり、
紀文で寿司をつまんだり、
並木藪で蕎麦を手繰ったりするのが好きで、
よく行っていた。
その並木藪蕎麦は御三家と言われる藪蕎麦の1つ。
蕎麦は言うまでもなく楽しいけれど、
汁は醤油か?と思うくらいに辛い。
その辛さは落語にもなるくらい有名で、
ちょっとだけ汁につけて啜ると
蕎麦に絡んでいる水と一緒に口の中で丁度良い辛さになる。
自分としては、どぜうを食べたくなると浅草に出かけ、
駒形に辿り着く前にある並木藪に寄って
ざるを1枚手繰るのが決まりになっていた。
ある時、いつものようにでかけたら
風情のある店が新しくなっていた。
店の造りは以前と同じ風情で、
上手く造ったものだな・・と感心しながら、
いつも通りに決まりの「ざる」を手繰ってみたら・・・
水が臭い。
蕎麦湯も、別に頼んでみた花巻も
全部水が臭くて食べられたものじゃない。
そう
辛い汁を蕎麦と蕎麦に絡んだ水と一緒に啜るのだから
その臭い水の個性はさらに強くなってしまうのだ。
それ以来、
行くのをやめてしまったのは言うまでも無い。
でもね
あの藪蕎麦が
そのままであるワケはない・・・よね?
自分としても、時間を置いてもう一回行って、
修正できているのか、進歩しているのかを
確かめてみたくなるわけで(^_^;
と言う事で、
店まで行って客が居なかったら諦めるつもりで、
先日、久々に顔を出してみた。
「すいません、ざるを1枚」
店内は食事時では無いのにほぼ満席の状態で、
小上がりに座れるのがわかった時、店員に無意識にそうオーダーして
ざっと周りの客が何を食べているのかを、観察してみたりした。
ざるを食べる人と、花巻のような汁蕎麦を食べる人、
天ぷら蕎麦を食べてる人も若干いるね。
昔のように、ざるを5枚・・のような複数頼む人はいないから
蕎麦好きと言うよりも観光客が多いのかな?
「お待たせしました」
出た!
逆反りのザル!!
恐る恐る、まず何も付けずに蕎麦を啜る。
あ・・・
大丈夫だ!
水、匂わない(^_^)
よし
じゃぁ、蕎麦猪口にほんの少しだけ汁を入れて、
以前と同じ様に啜ってみる。
美味い・・・
けど、何かが違う。
あれ?
あれれ??
蕎麦猪口から汁をちょっと飲んでみた。
以前の、醤油のような辛さが無くなっていて、
とは言え一般的なつけ汁よりは辛めだけど、
出汁の香りが勝るようなつけ汁になっているよ???
う〜ん
これだと、
並木藪で食べてる気分にならないねぇ。
でも、以前はもうちょっと辛くなくても良いのでは?
って思ってたんだから、人間て勝手な物だねぇ(爆)
相変わらず量が少ない「ざる蕎麦」は
この1枚で750円というコスト。
でも、これはこれで良いんじゃないのかなって思わされるから、
それなりにバランスがとれたコスト設定なのかも知れないね。
引越すると、
お側で仲良く、細く長くのおつき合いがしたい、
という事で引越蕎麦を近隣(向こう三軒両隣)に配るもの。
最近では、皆で蕎麦を食べると思い込んでる人も多いようだけど、
ご近所との付き合いが大切だった時代が過去の物だから、
これも時代の流れというものだろう。
考えてみれば、
飲食店との付き合いも、細く長くが美しい。
常連だけど、
適度な距離感を持って店を独り占めしないように、
定期的に利用する。
自宅のような振る舞いも、
メニューには無いスペシャリテも、
過ぎれば回りの客に迷惑だし、
店からも困った客と見えてしまう。
蕎麦屋みたいに、
昼酒を楽しめる店においては、
特にそんな気持ちが大事なんじゃないだろうか?
と、どうでも良い事を考えているうちに、
さらっとざるは終わってしまいました。
こうやって書いてると、
また手繰りに行きたくなるね。
次は何時、行こうかね(^_^)
ごちそうさまでした。
並木藪蕎麦
03-3841-1340
東京都台東区雷門2-11-9
営業時間 11:00〜19:30
木曜定休
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