2017年1月13日金曜日

白板

白板と言われて、
ピンと来る人はどれくらいいるのだろう? 
 
あ、ホワイトボードじゃないっす。
勿論、食べ物の事です。
 
って言っちゃえば、
想像つくよね?
 
そう
蒲鉾の白いヤツの事。

正月には
紅白の蒲鉾を用意する人もいると思うけど、
赤は魔除け、白は浄化を表す事から縁起物として扱われ、
紅白交互に揃えて出すのは、どこかで見た事があると思う。
 
ちなみに赤い方は赤板と言うようだけど、
自分としては白板の方が好み。
 
小田原の蒲鉾を取材した時、
昔ながらの製法に拘る店が多くあって驚いた。
 
蒲鉾工場の中で石臼で白身魚を練って、
それを職人が板に盛っていくのだから、
全部機械で作っちゃうメーカー物よりスピードでは不利。
 
そしてそれはコストにも跳ね返るんだけど、
やっぱり大量生産品とは食感も味わいも違って、
あったら食べたい蒲鉾になっている。
 
自分としては、
丸う田代、籠清、鱗吉、みのや吉兵衛
あたりが好み。
 
いや、
寒い夜には熱燗でも飲みたいな・・と思ったら
アテとして白板海胆焼きを思い出したってだけの事なんだけ(爆)
 
  
これは、日本酒を楽しむ事がメインになってる蕎麦屋の、アテ。
 
様々な日本酒があって、
それをユルユルと楽しむのに良いアテを色々出してくれるので、
たまに行くんだけど、いつも蕎麦にたどり着けない(^0^;
 
そう言えば昔は、
蕎麦屋は酒を飲む場所で、寿司屋は酒を飲むところじゃない、
って考え方があったんだけど、
酒のつまみ、という観点から見ると逆に思えて
若い頃はその理由がわからなかった。
 
と言うか、そんなに寿司屋に行く事ができなくて、
そもそも、寿司屋の流儀もわかってなかったと(爆)
 
でも最近は、美味さを追求する寿司屋としては、
酢飯に合う魚を吟味して揃えた結果、つまみにする魚は無いって事と、
酒飲んで味がわからなくなるような客はお断り、という事は
なんとなく想像するようになった。
 
寿司屋は、酒を主に楽しんで最後にちょろっと寿司を楽しむ店が多いけど、
主に寿司を楽しむ事を品揃えから強制する店だって存在するし、
蕎麦屋だって、和食店?って思うほど多彩な料理を揃えて飲みに徹する店もある。
 
料理も酒も素晴らしいって料理店は未だに少ない事もあって、
客としては料理を楽しむ店と酒を楽しむ店を使い分ける事になる。
 
そいう意味で言えば、昔ながらの蕎麦屋で、
昔ながらのアテで飲むのが、安くて楽しいって思うんだけど、
そういう店が減ってきてるのは、自分としては悲しく思っている。
 
焼き海苔でビールの小瓶を楽しんだり、
板わさでお銚子を楽しむって、
今の人にはできない事なのかなぁ・・・ 
 
ごちそうさまでした。

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