「君はいつもカレーを食べてるね」
「あぁ、言われてみれば、そうですね」
「好きなんですね?」
「う・・・ん。
好きは好きですけど、
まず間違いない物ってカレーだと思うんですよ。」
外仕事をやってる頃、
週に2〜4日、どこかの食堂で飯をクライアントと食っていて、
いつもオーダーするのがカレーだったらしく、
ある時、そんな質問を受けた。
ただ、実際問題、初めて入る食堂で、
しかもそれがあまり流行っていそうにない店だったりする時、
あったらカレーを食べるのは相当にダメでも食べられるから(^_^;
好きと言うよりも知恵なんだけど、
言われてみれば、好きなんだろうねって思ったりもする。
そう言えば子どもの頃、
家で食べた物の中で数少ない美味しい料理がカレーだった。
何故美味しかったかと言えば、
基本的な味付けは市販のカレールーを使っていたから(爆)
塩も砂糖も化学調味料も、
勿体ないから、と殆ど使わない人だって、
予め味付けがされている物を使用すれば本来の味になるって事だ。
だから、カレーの匂いがすると、
今だって抑えられないほど食べたくなる衝動が生まれたりもするのだろう。
(それを、好きって言う・・・のかな)
ま、
そんなんで今日も、
相変わらずの黒カレーを食べてしまった・・・ワケです。
このカレー、
黒ビールの風味が妙な苦みになって、
こうやって野菜の多いタイプにしないと、今一つバランスが悪い。
でも、また食べたくなるって事は、
スパイスとか基本的なスープの構成がしっかりしているからで、
だからちょっと、甘みが増すような工夫をすれば、もっと美味しいのになって
食べる度に感じてしまう。
そう言えば別の店の話だけど、
カレーが好きでたまらない店主が頑張って営業している専門店があって、
会社から結構遠いので、夜にふらっと寄って食べていたんだけど、
最近、いつも店が閉まってておかしいな・・と思っていた。
で、先日、その理由が判明した。
なんと夜の営業をやめてしまったのだ。
(ラストオーダー15時 クローズ16時)
確かに場所柄、ランチタイムは凄く混んでいるのだが、
夜は客がまばらで、もしくは殆ど貸し切り状態で食べるのが常だった。
材料に贅沢している感はあるので、人件費を回しきれない。
そして、有能なフロアスタッフを雇えない。
その結果、客は必要が無ければ来ないという気分にさせられて、
本来、ゆっくり豪華に食べたいと思う夕食時には
足が遠のいたのでは?・・と余計な想像をしたりもする。
それと、ランチスペシャルに、魅力的な物が揃うのに、
夜はスタンダードな物だけになってしまって、
昼のイメージで来ると、その料理数の少なさに期待外れな気分にもなった。
つまりこの店、
夜の営業に力を入れてないね?
って客が感じてしまって、夜の客がどんどん減ったんだろうと、考える。
客商売って、難しいね。
誰も来そうにない時間にコストかけるのは難しいし、
赤字が続けば営業はできなくなる。
だからと言って、効率だけを考えて営業すれば、
営業は続けられても、発展は難しい。
そして客の気持ちが離れてしまえば、
結果的には縮小する方向にしか向かえなくなる・・と。
他人事じゃないんだよね。
別事務所はまさに客商売なので、
ユーザーをどうつなぎ止めるかが、何時も話題になる。
そして、やれる事はやろうと、
多少即物的でも、わかりやすい仕掛けをして、
客を楽しませる努力は続けている。
それでも、メインユーザーの高齢化により、
客足が減る方向にあるのは否めない。
・・なんて、
カレーを食べながら考える午後、
山積みの問題を片付ける鋭気は養えたのか?
と自問してみたりした。
ごちそうさまでした。
57点
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2016年1月22日金曜日
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