2023年5月12日金曜日

久々に張記小籠包で小籠包とか

この前、鼎泰豊へ行って食べた小籠包に対して、
今の中華街ではどんな小籠包があるのかが、気になっていた。
 
中華街で小籠包と言えば老舗の中では「北京飯店」と「菜香」、
既に老舗に近い歴史がある店では「上海豫園」と「張記小籠包」あたりが思い浮かぶ。
 
新興勢力の「王府井」「皇朝」とかはチェーン店化し
食べ歩きを狙ったものが多いので、そもそも行く気は無い。
 
ならばと言う事で今日は、新しい店舗に移ってから訪れていなかった張記へ・・・
と考えていたのだがちょっと出遅れて、店に着いたのは20時半近く。
 
店は驚く程の混みで、辛うじて端の小さいテーブルが空いてるだけだったが、
そこに収まる事ができてホッとした。
 
 
「久しぶりです」
 
「あーお元気でしたか?ひさしぶりー」
 
「店、移っちゃってから来れてないので、何年ぶりですかね」
 
 
顔なじみの店長は相変わらず元気だが、
東京の仕事は辞めて今は中華街の店舗に注力しているとの事。
 
 
「今日はもう、普通の小籠包しかないけど良いですか?」
 
「お願いします。あと、排骨麺を」
 
 
以前の張記は、それこそ日替わりでコックが変わるような店だったので、
今の普通の料理も知りたくて・・・なオーダー。
 
店主の奥様が特級点心師なので小籠包は間違い無いと思うけど、
中華街の中じゃかなり贅沢な部類に属する麺を使っていると言ってた麺料理が、
どんな味になっているかは確認したかったのだ。
 
 
 
 
お・・・
ちょっと小さめな排骨・・・
(カレー風味弱し)
 
うん、美味いわ!
そして麺も上質な物を使っているとわかる美味さがある。
 
なるほど、小籠包以外の料理がこの美味さだと、
間違い無く人気店になるよね。
 
 
「GWに合わせてたくさん小籠包仕込んだんだけど、
 凄い行列できちゃってあっという間に小籠包がなくなったよ。
 だからもう、殆ど寝られないまま仕込んでお店・・・な毎日だったよ」
 
「そんなに?」
 
「人気あって嬉しいけど、まだまだお客さん多くて、
 今日もあまり寝てないよ」
 
 
店主家族は東京在住で、店主は東京で別の仕事しながら店の経営をしてたけど、
さすがにそんな人気店になっちゃったら、二足のわらじは難しかったのだろう。
 
でも、既に古くからある中華街の料理店、といった安定感を感じて、
その人気が一過性のものではないと感じたのは事実。
 
と・・・
そこへ小籠包が登場した。
 
 
 
 
デカ!
こんなに大きかったっけ?
って思ったけど、それはもう不義理な時間の長さの証明。
 
あ〜〜〜〜
これ、美味いかも。
味はちょっと濃いけど、美味いかも〜〜〜〜
 
食材が高騰した時でも頑なにクオリティを保つ努力をしていた小籠包。
それでも赤字になるのは避けて若干クオリティが下がった事もあったと記憶しているが、
これは以前の小籠包の味わいに戻っていて、かなり楽しいと思う。
 
鼎泰豊の香辛料の楽しさを味わうような方向性ではなく、
ドッシリとした食感と濃い味わい、そしてしっかりとした皮の美味さ。
 
こうじゃなくちゃ、この店に来る意味は無いって思う懐かしい味。
 
私が入った後に、どんちゃん騒ぎしていた客が退くと同時に入れ替わった2組の客が、
今晩最後の客になった。
 
だが、私が食べているこの小籠包が今日最後のものだったらしく、
どちらの客も小籠包は諦めての食事になっていた。
 
食べ歩きと食べ放題が食い合いを始めるような現状で、
料理店の味わいも下降気味だと感じていたけど、
張記に来てその楽しさに触れると、新たに参入して店も含めて
味の再確認をしなくちゃ・・・と思ってしまう。
 
何故なら「美味しい中華料理は、中華街の外にある」という常識も、
認識違いかも知れない・・・からね。
 
と言う事で食べ過ぎです。
ごちそうさまでした。

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