「綱島にリアル香港なレストランがあるって、知ってる?」
「綱島?」
「南粤美食のリアルな雲呑麺は凄いって前に言ってたけど、
そこと比べてみる気はございませんかね?」
「中華料理店?」
「と言うより、飲み屋っぽい営業だけど、
ほぼ香港のローカルフードがあって、ホットコーラもフレンチトーストもある」
「そうなんだ。」
「笑っちゃうのは公仔麺まであるってこと」
「行ったの?」
「いや、チェックしただけ。水曜がオフだから毎日が休日な君を
誘ってみただけさ」
友人とそんな会話をしたのは、先月の事だった。
話を聞いてみると、茶餐廳を日本風にアレンジして
飲み屋的な使い方もできるようにした店のようだ。
※茶餐廳は喫茶店と大衆食堂を合わせたような飲食店
ちなみに公仔麺とはインスタントラーメンの事で、
香港ではインスタントラーメンの麺を店で作ったスープに入れるスタイルで出すが、
何故か出前一丁の麺も選べてしかもちょっと高くなるのが面白い。
※1985年に出前一丁の海外工場が香港にでき、品質の高さから大人気となって
今でも出前一丁の公仔麺は高級品として扱われている。
茶餐廳の朝飯にハムエッグとスープのセットなんてのがよくあるのだが、
そのスープの具として公仔麺やマカロニが入る事は結構ポピュラーだったりする。
※茶餐廳は喫茶店と大衆食堂を合わせたような飲食店
ちなみに公仔麺とはインスタントラーメンの事で、
香港ではインスタントラーメンの麺を店で作ったスープに入れるスタイルで出すが、
何故か出前一丁の麺も選べてしかもちょっと高くなるのが面白い。
※1985年に出前一丁の海外工場が香港にでき、品質の高さから大人気となって
今でも出前一丁の公仔麺は高級品として扱われている。
茶餐廳の朝飯にハムエッグとスープのセットなんてのがよくあるのだが、
そのスープの具として公仔麺やマカロニが入る事は結構ポピュラーだったりする。
東急綱島駅から歩いて2分?なロケーションに「八十港」はあった。
ウィークデイだから、やってるの?って感じがしたけど営業中の札はある。
と言う事で入ってみると、独特な世界観があるお洒落な空間が待っていた。
「2階、お客さんいるので、1階で良いですか?」
「大丈夫です!」
2階への階段脇には、バードストリートに集う人達が持つ鳥かごがあったり、
香港にありそうなポスター類が貼られていて、独特の雰囲気がある。
2階の設えも見たくなったけど、今日は初見なのでワガママは言うまい。
オーダーしたのは海老蒸し餃子と焼売、カニ爪と雲呑麺。
香港でよく食べてたからちょうど良い物差しになるし、
焼売やカニ爪は日本のものとの差がわかるかな・・・と。
おぉぉぉ・・・
これ、かなりの香港!
味は間違いなく良いけど、尖沙咀辺りの粥麺屋で食べる蝦餃(海老蒸し餃子)のように
海老がプリプリじゃないのが残念だが、かなり良い。
味付けが弱いけどタレを用意してくれているので、浸けて食べるセッティングなのかな。 (浸けて食べたら美味かった)
焼売はそのまま食べても良い感じに味がついていた。
こうなると、雲呑麺が気になるね。
でも、先に出たカニ爪を・・・
美味い!
これもかなり良いよ?
スイートチリソースがピリ辛で、ビールに合うね。
わ〜ぉ
あの噛み切れない系の細麺だ!
これは凄いぞ、マジに香港の雲呑麺だぞ!
日本人向けなのか、南粤美食で使ってるマジに噛み切れない程の強さは無いけど、
香港で食べる麺その物だと思う。
雲呑は皮がフワッとしているけど、餡が肉系でしっかりとした食感。
ちょっとスープ少なめなのが何故だかわからないけど、
雲呑の味わいがスープに移っているのもあって、スープがめちゃ美味い!
「ヤバいね」
「ヤバいね」
「コスト的には安いとは言い難いけど、
ここまでリアルに香港な味だと、通いたくなるよ」
「今、南粤美食の雲呑麺っていくら?」
「980円かな。彼処は小丼なんでここみたいな量は無い事を考えると、
コスト的には似たようなものかな。
麺の固さと海老の食感では南粤だけど、ここの雲呑は肉だから比べるものじゃないし、
スープの美味さはかなり良い。」
「塩が立ってないのが良いね。蝦餃は普通に美味いと思ったけどな。
海老、そんなにダメだった?」
「蝦餃の海老は、そもそも種類が違う感じがするよ。
南粤はテレビに出たあたりからメチャ混みになって最近では行列必至。
行く気にならないので行ってないから今の味はわからないよ。」
「お父さん1人で作ってるから店に入っても客が多ければ待たされるの当たり前だったね。
前は雲呑麺って680円とかじゃなかったっけ?」
「いやいや、そこまで安いイメージは無いよ。
ただ当初は例の噛み切れない麺じゃなかったから、今の値付がどうかはわからんねぇ。」
「そうか。」
「でも、煲仔飯(釜飯)の値段は上がり過ぎ。
腸詰めと鶏肉の煲仔飯は750円だったのに客が増えたら900円になり、
鶏肉は例の干し豚と腸詰めになって1000円、干し豚が貝柱に変更となって
1480円、それがアド街に出たら1680円・・とかなりの勢いで上がったよ」
「それ、全部チェックしてたの?」
「客がいないタイミングがあったら入ろうと思って何回か通ってさ。
店前に出てる看板とかで煲仔飯の値上がりが気になって、写真撮ったりしてたのさ」
「南粤の美味さは特別ってか?」
「変わって無ければね。
思い出しても蝦子撈麺の美味さは半端なかったな。
麥文記で食べたヤツより美味いって思ったけど、材料があったら作ってくれるって
「それ、全部チェックしてたの?」
「客がいないタイミングがあったら入ろうと思って何回か通ってさ。
店前に出てる看板とかで煲仔飯の値上がりが気になって、写真撮ったりしてたのさ」
「南粤の美味さは特別ってか?」
「変わって無ければね。
思い出しても蝦子撈麺の美味さは半端なかったな。
麥文記で食べたヤツより美味いって思ったけど、材料があったら作ってくれるって
パターンで、パーティー用料理だから一皿1800円だったと記憶してる」
「高けぇ・・・」
「今、南粤に行ったら、立ちっぱで待てなくて怒って去るな。
でもコロナ禍でも行列できるって、ちょっと人気出過ぎだね」
「ここ、来て良かったろ?」
「ウン、良かった〜
「高けぇ・・・」
「今、南粤に行ったら、立ちっぱで待てなくて怒って去るな。
でもコロナ禍でも行列できるって、ちょっと人気出過ぎだね」
「ここ、来て良かったろ?」
「ウン、良かった〜
今日のランチメニューにある牛バラカレーも食べたかったし、
鹹魚雞粒炒飯(ハムユーチャーハン)も食べたいわ。」
「やっぱ西多士(フレンチトースト)だろ。」
「え〜〜〜
あのクソ甘い揚げ食パン食う??」
「鴛鴦茶(コーヒーと紅茶を合わせたもの)と一緒にな」
「病気だ」
げに、食い意地の張った友人との会話は聞き苦しい。
でもウィークデイの昼間がこんなに空いているなら、
南粤美食で並ばずともリアル香港の味わいに浸れるって事だ。
今後は、香港の味わいを求めて元町中華街方向とは逆方向へ
向かうようになるだろうね。
ただここの料理、香港での食の記憶が無い人にとっては、
ひょっとしたら魅力に薄いかも知れない。
慣れてない食材や、基本的な味付けの違い。
良くも悪くもローカルな味わいで、それでいて食材の多くの調達苦労してそうなので、
コストとしては割高感は拭えないってのもある。
混まない今のうちに色々食べに来るしかないけど、
素朴で日本に無い食材の美味さを知った人が徐々に増えていったら
どうなることやら・・・ですな。
ごちそうさまでした。
鹹魚雞粒炒飯(ハムユーチャーハン)も食べたいわ。」
「やっぱ西多士(フレンチトースト)だろ。」
「え〜〜〜
あのクソ甘い揚げ食パン食う??」
「鴛鴦茶(コーヒーと紅茶を合わせたもの)と一緒にな」
「病気だ」
げに、食い意地の張った友人との会話は聞き苦しい。
でもウィークデイの昼間がこんなに空いているなら、
南粤美食で並ばずともリアル香港の味わいに浸れるって事だ。
今後は、香港の味わいを求めて元町中華街方向とは逆方向へ
向かうようになるだろうね。
ただここの料理、香港での食の記憶が無い人にとっては、
ひょっとしたら魅力に薄いかも知れない。
慣れてない食材や、基本的な味付けの違い。
良くも悪くもローカルな味わいで、それでいて食材の多くの調達苦労してそうなので、
コストとしては割高感は拭えないってのもある。
混まない今のうちに色々食べに来るしかないけど、
素朴で日本に無い食材の美味さを知った人が徐々に増えていったら
どうなることやら・・・ですな。
ごちそうさまでした。
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