2020年12月26日土曜日

台湾美食で魯肉飯とか

台湾料理は、その歴史から様々な中華料理が混じり合って昇華された料理。
 
ベースになっている福建料理や客家料理に北京・上海・四川・広東の高級料理が
加わって幅広い料理が揃うので、今や香港に並ぶ洗練さがあるとも言われている。
 
初めて台湾に行った時、親日な空気と味わいの素朴さに驚き、
同時に沖縄や八重山諸島にある料理にも通じる既視感もあって
あっという間に台湾料理が好きになってしまった。
 
横浜中華街には台湾料理をメインとする料理店は多くない。
台湾系中国人が経営していても4大料理のどれかを選んでいたりするので
店からルーツを知る事は難解だ。
 
例えば、四川料理として有名な重慶飯店は、
台湾系中国人が四川料理人に調理を任せた事から四川料理店として名を馳せ、
ホリデイ・インのフランチャイズとしてホテルを興し、
現在はローズホテルとして確固たる存在として中華街にある。
 
現在でも、本国では地域格差で発展できない事を理由に日本で料理店を持つ人は多く、
横浜中華街でも従来の台湾系と広東系による協力体制とは別の勢力が
ジワジワとテリトリーを広げているのが現実だ。
 
 
 
 
台湾美食という料理店は、コロナ禍に揉まれながらも開店した店で、
中華街からちょっと外れたロケーションのためか、メチャ混みという状況にはならない。
 
だが、経営者の知り合いっぽい客が多いから、経営は安定するのだろうと邪推をしつつ、
そんな人達が料理を楽しんでいるならリアルネイティブな味わいが期待できるかも
知れない、と期待して訪れてみた。
 
 
 
 
知らない台湾料理店で、最初にオーダーするのは切り干し大根の玉子焼き。
玉子の焼き方で腕前はわかるし、味付けでその店の流儀もわかる。
なにより、その味わいが好きってのも大きい。
 
で、この店は、良く言えば穏やかな味付けの料理を出す、って感想を持った。
 
ならば・・と色々食べたいところだけど、
この玉子焼きを食べちゃうと、その後に肉料理とかをオーダーしたら、
炭水化物にはいけそうにない。
 
でも今日は目的があった。
「魯肉飯」が食べたいのだ。
 
「秀味園」という魯肉飯が楽しい店があって、
経営している人が計算が面倒だと、ほぼ全ての料理が500円な値付け。
中でも魯肉飯はタップリな盛りに加えて煮玉子などもまるっと乗っているので、
サラリーマンのランチに大人気であった。
 
だがある日、いつものおばちゃんが店にいなくて、
若い店員が店をさばいている。
 
息子?孫?親戚?・・とか思って尋ねてみたら、
何となく答えをはぐらかす。
 
そして出してくれた魯肉飯の味がちょっとボケた感じだった。
 
後日、知り合いの台湾料理店でそんな話をしたら、
店名ごと居抜きで買った人が経営している、との事。
 
以来、その店に行かずに、別のコスパ良い魯肉飯探しが始まったワケで、
この「台湾美食」もそんなリサーチのための来店だったのだ。
 
 
 
 
煮玉子、入ってないのか・・・と思いつつ食べると、
まぁまぁな味わいだけど、簡単に言えば「普通」。
 
でもその普通の味わいがホッとさせるってのもあるので、
たまに来ても良いかなって思った。
 
それにしても台湾料理店って、何故人気が無いのだろう。
 
これが台湾料理だってものが知られていないのは大きいと思うけど、
そもそも台湾料理を求める人が少ないのかも。
 
ミルク麺、食べてないなぁ・・・
 
ごちそうさまでした。

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