諸般の事情で自分の墓をどうするか悩んでしまう年齢ではあるけど、
そもそも誰かがお墓参りに来てくれるのかもわからないと
今更墓を買うってのもなぁ・・なんて思ってしまう。
それにしても暑くて、
ゆっくり故人と話す気力もなくて
とっとと「越後屋」を目指した。
「越後屋」は寺にほど近い蕎麦屋。
と言うか、墓参りに行った後に昼飯を食う場所として、
夏は脂が少なくなる鰻を食わずに蕎麦屋に行くのも決まりになってしまった。
毎度の「スダチ蕎麦」?って思ったが、
メニューにあった大海老の文字にやられてしまった。
「大海老の天せいろとお酒を」
「お蕎麦は十割ですか?」
「いえ、普通ので」
「田舎もできますけど?」
「普通ので」
十割蕎麦を食べるなら晋山に行きますわ。
田舎蕎麦という太い蕎麦を食べるなら、蕎麦掻きの方が良いと思う。
そして、海老天を合わせる蕎麦という意味では、十割も田舎も合わないと思う。
天麩羅を汁に突っ込んで酒のアテにして楽しみ、
天麩羅の油を纏った汁で手繰る蕎麦と言う状態では、
蕎麦の香りとかが絶対負けるからノーマルの二八がベストなんですな。
あ・・・
確かに大海老だわ。
長げぇ・・・とか心の中でつぶやきつつ食べるんだが、
汁にドップリ浸けるようなカリカリな揚がり具合を忘れていたね。
カリカリ?
いや、実際はガリガリといった感じの固さで、
ここまでしっかり揚げたら海老の脱水が進みすぎちゃうじゃん?
って思ったりもする。
あ〜
でも、海老その物は美味いね。
海老って加熱すると甘味が増すし、
気持ち生な揚がり具合じゃなくてもプリプリな食感が楽しめるので、
蕎麦屋の海老天ならこれで良しとしなくちゃね。
ほ〜らね、
これが最高じゃん?
それとこの店、十割より二八の方が私の流儀に合う蕎麦なんだよね。
そのまま食べても風味が良いし、喉越しも腰も好み。
山葵を乗せて手繰ると楽しく、天麩羅の油が移った汁の重さも受けとめるんだな。
・・とか言っても、既に〆張鶴を2合飲んで出来上がり中。
そんな怠惰な食べ方には、普通な食べ方が良いのですな。
あぁ・・
酒無くなっちゃったわ・・・
帰るか。
暑い外には出たくないけど・・・
ごちそうさまでした。



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