「同じフグ目ですしね。
でも、歯ごたえは随分違います。」
「確かに〜」
「あとフグは熟成の仕方で随分味に違いが出ますね」
「あ〜、それ、河豚料理店の板長にも聞いた事があるよ」
メニューに「カワハギのお造り」を見つけて、
会話を振ってみた。
いや、実際「河豚のお造りで〜す」とか言われて薄造りが出てきたら、
それがカワハギだって判断できる自信がないのだ。
大将、やるよね。
皮までつけてくれるし、肝は一口サイズに切ってある。
山葵とゆず胡椒で味変も楽しめ・・と。
あ〜〜美味いわ〜〜
もうね、そのまま食べたら素っ気ないけど、
この肝を醤油につけて、それを芽ネギと一緒に刺身で巻くようにして食べたら、
その濃厚な味わいと芽ネギのアクセントが抜群なんですわ。
そして、酒が進む。
「鮮魚は、厳しいですね。」
「飲食店の営業自粛問題?」
「そうですね。
あれば、コストパフォーマンスが良いものが手に入りますが、
そもそも高級魚が出て来ないんですよ」
「出しても売れないってこと?」
「そうなんでしょうね。
このカワハギは良いのが買えましたけど」
「カワハギの旬は一年中って聞くけど、やっぱり寒くなる時期の方が美味い?」
「肝が美味いのは秋冬なんです」
だから、メニューに載ったのね。
客が少ないから、カウンターで飲めるのはありがたい。
1人だと時間を持て余すけど大将や女将と話ができるので、
カウンターならではの食事が楽しめるのだ。
そして中華街の衰退ぶりなんかの情報を交換しつつ、
〆の蕎麦をどうするか悩んだりする。
久しぶりに更科にしようかな。
辛味大根も捨てがたいけど・・・
と言う事で、今日は更科にした。
横浜でこのレベルの更科蕎麦を楽しむのは難しい。
少なくとも自分の中では、三好橋の「小嶋屋」以外で食べた記憶が無い。
この白さを出すためには打ち立てじゃないとダメ、との事で、
大将は更科だけは受注後に打つスタイルを続けている。
あ〜〜
やっぱ美味いわ〜〜
この蕎麦が食べたくて来ちゃうってのもあるけど、
汁がまた美味くて、食べた後に蕎麦湯で飲むのもたまらないのだ。
辛味大根蕎麦も楽しいけど、
〆に飲みたい蕎麦湯の楽しさはこっちの方が上。
早く帰れば、こんな晩飯が食えるんだけど、
色々あって結局毎日遅くなる。
そして晩飯難民・・・と。
ま、それももう1年半の我慢かな。
コロナと卒業、どっちが早いのだろうね。
ごちそうさまでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿