2021年10月9日土曜日

横浜晋山で更科とか

「正直言って、河豚とカワハギの刺身、区別がつかないんだわ」
 
「同じフグ目ですしね。
 でも、歯ごたえは随分違います。」
 
「確かに〜」
 
「あとフグは熟成の仕方で随分味に違いが出ますね」
 
「あ〜、それ、河豚料理店の板長にも聞いた事があるよ」
 
 
メニューに「カワハギのお造り」を見つけて、
会話を振ってみた。
 
いや、実際「河豚のお造りで〜す」とか言われて薄造りが出てきたら、
それがカワハギだって判断できる自信がないのだ。
 
 
 
 
大将、やるよね。
皮までつけてくれるし、肝は一口サイズに切ってある。
山葵とゆず胡椒で味変も楽しめ・・と。
 
あ〜〜美味いわ〜〜
 
もうね、そのまま食べたら素っ気ないけど、
この肝を醤油につけて、それを芽ネギと一緒に刺身で巻くようにして食べたら、
その濃厚な味わいと芽ネギのアクセントが抜群なんですわ。
 
そして、酒が進む。
 
 
「鮮魚は、厳しいですね。」
 
「飲食店の営業自粛問題?」
 
「そうですね。
 あれば、コストパフォーマンスが良いものが手に入りますが、
 そもそも高級魚が出て来ないんですよ」
 
「出しても売れないってこと?」
 
「そうなんでしょうね。
 このカワハギは良いのが買えましたけど」
 
「カワハギの旬は一年中って聞くけど、やっぱり寒くなる時期の方が美味い?」
 
「肝が美味いのは秋冬なんです」
 
 
だから、メニューに載ったのね。
 
客が少ないから、カウンターで飲めるのはありがたい。
1人だと時間を持て余すけど大将や女将と話ができるので、
カウンターならではの食事が楽しめるのだ。
 
そして中華街の衰退ぶりなんかの情報を交換しつつ、
〆の蕎麦をどうするか悩んだりする。
 
久しぶりに更科にしようかな。
辛味大根も捨てがたいけど・・・
 
 
 
 
と言う事で、今日は更科にした。
 
横浜でこのレベルの更科蕎麦を楽しむのは難しい。
少なくとも自分の中では、三好橋の「小嶋屋」以外で食べた記憶が無い。
 
この白さを出すためには打ち立てじゃないとダメ、との事で、
大将は更科だけは受注後に打つスタイルを続けている。
 
 
 
 
あ〜〜
やっぱ美味いわ〜〜
 
この蕎麦が食べたくて来ちゃうってのもあるけど、
汁がまた美味くて、食べた後に蕎麦湯で飲むのもたまらないのだ。
 
辛味大根蕎麦も楽しいけど、
〆に飲みたい蕎麦湯の楽しさはこっちの方が上。
 
早く帰れば、こんな晩飯が食えるんだけど、
色々あって結局毎日遅くなる。
 
そして晩飯難民・・・と。
 
ま、それももう1年半の我慢かな。
コロナと卒業、どっちが早いのだろうね。
 
ごちそうさまでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

BUILD A BURGER

人混み嫌いではあるけど、 取材なので行ってみた「CP+2025」。         プロからアマのカメラファンにまでと門戸を広げたイベントなので、 一般客がいないプレスタイムに訪れたのに、それでもかなりの人出があってビックリ。         イベント内容はnoteに書い...