2021年4月15日木曜日

横浜晋山で鴨の白煮とか

若い頃は、和食系の食事は嫌いだった。
 
超料理下手な親の影響だとわかっていても、
魚系な味はどうしても好きになれない。
なのに、歳を取ると不思議と食べられるようになっていった。
 
そんな自分でも、不思議と蕎麦屋の料理は好きだった。
立ち食い蕎麦でさえ美味しいと思えたのは何故だろう。
 
今はもう、蕎麦は間違いなく好物だし、
和食も日本酒とともに楽しむのは大好きだから、
変われば変わるものだよね。
 
でも、コロナは蕎麦の楽しみさえ奪っていく。
遅くまでやってた店が早仕舞いするようになったりして、
行ける店が少なくなりすぎてしまった・・けど、
晋山は今のところ頑張って営業していてくれる。
 
なので、支える意味も含めて顔を出すんだけど、
やっぱ料理が美味すぎる。
そして、旬の味を楽しめるってのが食い意地が張った自分にはたまらんのです。
 
 
 
 
この時期はやっぱこれだよね?
ってヤツのラインナップの中から選んだのはホタルイカ。
 
あ〜
やっぱ美味いな。
 
日本酒飲めって味わいなんだなぁ・・
 
北陸の住人が「桟橋でタモですくって生姜醤油に浸けて食べるのが美味い」
って言ってたけど、料理人にその話をすると
「地元で慣れている人以外はやめた方が良い」と誰もが同じ様に返してくる。
 
そりゃ、そうだ。
ホタルイカには旋尾線虫幼虫がいるってのはある意味常識なので、
料理店では生を出すなんてもっての他なのだろう。
 
北陸の住人は「生姜醤油は毒消しだから大丈夫」と言ってたけど、
それはそうやって食べてきた下地があった上での話だと思うのだ。
 
同じ様な話で、
「タコのエラが美味しい」って聞いて寿司屋の大将に尋ねてみたら、
「エラがどんなに美味しくても、呼吸をする=問題物質を持っていると考えるべきで
 そんな部位を客の口に入れるのはあり得ない」と返されたっけ。
 
美味しければ何でも食べてみたい、とは思うけど、
海水温がどんどん上昇している今となっては、
今までいなかった寄生虫を持つ魚が増える可能性が高いから、
寿司屋でちゃんと仕事しているネタ以外は、恐いと考えるしかないのかな。
 
 
 
 
ここに来たら食べたくなる「鴨の白煮」
 
白髪ネギに山葵をちょっと置いて、鴨で巻いて食べると・・・
 
美味い!
 
もう、ホント、
これだけでいくらでも酒が飲めそうだよ。
 
晋山に置いてある酒がまた、
ちょっと珍しい物が多くてしかもかなり美味い。
 
隠し酒とかあまり出回らない酒とか普通にあるので、
ついつい飲み過ぎてしまうのがアレだけど、
蕎麦屋というよりも割烹な感じのスタイルは嫌いじゃない。
 
ただ、街の普通の蕎麦屋で蕎麦を手繰りつつ飲む純米酒とかも好きなんで、
そんな使い方にピッタリな蕎麦屋も開発しないといけないなぁ・・・
 
 
 
 
今日の蕎麦は並蕎麦!
並とあっても十割蕎麦で、甘さを楽しむなら辛み大根で食べるけど、
今日はもう、かなりヘロヘロな酔い方なので、普通に頂くことにする。
 
うん!
やっぱ、この蕎麦だよね。
 
他の店で食べる事もそれなりにあるけど、
その蕎麦の美味さは晋山の並蕎麦に比べて見てしまうから、
自分にとっての「蕎麦の基準」になってしまったようだ。
 
蕎麦猪口に5ミリほど汁を入れ、
蕎麦を入れても全部浸からない様にしておいて食べるのが自分流で、
そうすると、手繰った蕎麦の先っちょだけ浸して啜るような
傍から見て「通ぶってる」ような食べ方に見えないのが気楽で良い。
 
もちろん葱なんて入れないし、
山葵も欲しい時だけ蕎麦の方にちょっと乗せるくらいで、
基本は蕎麦だけの味を堪能したいのですな。
 
そして食べ切った後に残った汁を蕎麦湯で薄めて飲むと、
出汁や返しの美味さが楽しめるのがまた嬉しい。
 
味変に葱を入れさらに七味を振ったりして、
何度も飲んでしまうのは、ここの出汁が半端なく美味いから。
 
えぇ、酔っ払いです。
という事で、帰ります。
 
ごちそうさまでした。

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