2024年11月4日月曜日

金沢の初日は寿司三昧

気になっていたのは天気だった。
北陸の冬型気候時期は、とにかく晴れ間なんて出ないと聞いていた。
 
だけどそこは晴れ男パワーでどうにかなるだろう・・と無視し、
防水のジャンパーは持ったけど傘も持たずに金沢駅を降りた。
 
え・・・っと
結構暑いし、思いっ切り晴れてるよ?
 
 
 
 
まぁ、インバウンドが多いこと。
着いたらとにかく寿司系なモノが食べたいって事で、近江町を目指す。
 
そう、加賀藩前田家の御膳所として始まった「近江町市場」に行きたいのだ。
 
あ・・寿司屋の匂いがする?
と感じるほど、魚系料理店っぽい匂いが漂ってきた。
そんな匂い嗅ぐと、寿司が食いたくなるじゃんねぇ(^_^;
(寿司が目当てなんだけどね)
 
 
 
 
13時はとっくに過ぎている時間帯って事もあるのか、
はたまた休日って事もあるのかわからないけど、結構シャッターが降りている。
 
でも、観光市場っぽさを演出するのは、人の多さ。
人気店なんだろう回転寿司屋には長蛇の列(座ってるけど)があって、
ここでの食事のハードルが高い事が伝わってきた。
 
 
 
 
そんな列の端には、能登半島への支援を求める募金箱。
さすがに能登まで行く事は考えていなかったけど、寸志、入れさせていただきました。
 
 
 
 
で・・・
空腹に負けて、あまり待たなくて良さそう店へ行ってみた。
 
 
 
 
「申し訳ありません。
 一端出てもらって、店前の端末で順番を取っていただいてよろしいですか?
 席が空きましたら、お知らせいたします。」
 
と、店に入ったらスタッフに言われる。
そう言えば、一階の回転寿司屋でも端末に打ち込んで順番を確保するスタイル、だったね。
これって流行ってるんだろうか。
 
そんなこんなで店前のベンチで待っていると、
インバウンドご一行様が店に入って、私と同じ様に出てきて端末で入力。
きっと、すぐ入れそうって思ったんだろうね。

 
「お待たせしました。
 カウンターのお席になります。」
 
 
と、案内されたのは、インバウンドご一行様に挟まれた席。
そして目の前にはこんな端末が・・・・
 
 
 
 
まぁ、入店順番待ちがシステム化されてりゃ、注文だってこうなるわな。
 
カウンターの上には食器関係が置いてあるし、板前は端に1人だけ。
つまりテーブル席に座って欲しくない客用って事らしい。
 
カウンターに座る意味無いじゃん?って文句を言う気にもならないのは、
観光客向けの店だってわかってて入ったから。
 
そして今日は、観光客向けの寿司とちゃんとした寿司を食べ比べようと考えていて、
そのために市場の回転寿司に入るつもりだったからだ。
ただ観光客用の店というチョイスでは、この店の方が良かったようにも思う。
 
それにしても金沢って「ノドグロ」と「金箔」しか売りは無いのだろうか?
って思うくらい、どこの飲食店でも「ノドグロ」の料理があり、
金箔を乗せた「ソフトクリーム」があちこちで売られていた。
 
だから当然なんだろうけど「のど黒のお造り」が4000円ってかなり強気。
いや「ガス海老」だって2500円って値付けだし、丼物もかなり強気。
 
「特選地物入り丼」とかになると4200円って設定で、
正直言って、出ようか・・と思ったくらい。
 
あ・・
ノドグロの握りは一貫で650円ってなってるな。
だったらガス海老の握りも合わせて頼んでみようかな。
 
 
 
 
出たよ、金箔(爆)
 
握りはちゃんと板前が握って、カウンター越しに出してくれたのは予想外。
 
あ〜〜、ガス海老は美味いわ。
こっちを二貫にすれば良かったかも。
 
ただ、ノドグロは今ひとつ。
 
それにしても、一番安い海鮮丼もオーダーしたんだが、出て来ない。
 
と、横でふてくされて携帯見てるイタリア系なおっちゃんが、
随分待ったぜ〜な雰囲気を出しつつ、天丼を受け取った。
 
「オウ! テンプーラ!!」とか喜んでいるので、
幸せな一食になったようで何よりだ。
 
あら、反対側に座ってるフランス系なカップル。
出されたお茶を、カウンター上に置いてあるレンゲを取ってすくって飲んでるよ?
湯飲みがちょっとゴツゴツ系な見た目なので、直に飲むの恐かったのかな??
 
・・なんて、どうでも良い観察をしているのは
ホントに料理が出て来ないからですよ。(酒はすぐ出たけどね)
 
ちなみにオーダーしたのは、海鮮丼(一番安くても2500円)。
 
どんな感じなのかを見るのに、丁度よさそうって思ったんだな。
勿論、地の魚を入れた百万石丼も考えたんだけど、
3600円って値付けに怯んだ・・と(-_-)
 
 
 
 
あ・・、こんな感じですか。
蟹の甲羅はデコレーションですかね。
 
 
 
 
外したら、ちゃんと下に蟹の身が敷いてあって大笑い。
 
ただねぇ・・・
切り身、薄すぎだろ?
 
若者が頑張って高級店に入っちゃって、
板前が気遣って薄くネタを切ったレベル・・じゃないほど、薄いんだよ??
コンビニの握り寿司パックと勝負できそうじゃん???
 
味は、普通・・って言うか、ちょっと水っぽい感じ。
若者に人気なサーモンまで入ってるけど、ちっとも楽しく無い。
 
なるほど価格を気にしないインバウンドばっかりが集う店で、
一見な観光客目当ての商売に徹しているのだろう。
ここまで潔いのは尊敬に値する、って思ってしまった時点で客側の負けだな。
 
と言う事で、腹ごなしに散策。
夜は、金沢駅にほど近いまともな寿司屋を予約したので、
そこでしっかり食べるためにも、カロリー消費は必要です。
 
 
 
 
金沢は小京都の称号を捨て、国際都市金沢を目指している。
(2008年に全国京都会議を退会し、小京都と名乗らなくなった)
 
重要伝統的建造物群保存地区として、
江戸時代の気配を色濃く残すこの「ひがし茶屋街」は、
復元及び整備されて昔懐かしい風景を楽しめる。
 
が、それでもよく見ると
京都とは建物の造りが結構違う事がわかって興味深い。
 
 
 
 
格子はあるけど犬矢来や駒寄せ、うだつが無い。
石畳の道は再整備された事もあり綺麗で、凍結防止対策済みの道も設置されている。
 
住居的に使われている家は壁面全部が板張りだったり、
雪が降る地域ならではの入口の高さがあったりして、かなり京都とは違うのだ。
それは写真を撮ってて気づく事であり、そういう意味でもかなり面白かった。
 
 
 
 
金沢駅から近江町市場、ひがし茶屋街から主計町茶屋街を抜け、
駅前のホテルに着いた時点で1万4千歩を超えていたので、さすがに足が痛くなる。
 
日頃の運動不足が良くないね・・と思いつつ、
軽く仮眠してから、今度は本格的な寿司屋へ向かう。
 
 


 
これは鳥居じゃなくて鼓をイメージして作られた「鼓門」。
そしてこの金沢駅は、世界で最も美しい駅14駅の一つに選ばれているらしい。
 
そんな門を潜って駅を抜けて10分、目指す寿司屋「寿し若」へ。
 
 
 
 
百万石という名の寿司セットは、
石川県鮨商生活衛生同業組合が旬の地ネタを盛り込んだ十貫セットとして
県内26店舗で提供しているのだとか。
 
この店でも扱っているのでまずはそれを頂いて、
それから足りない分を追加するパターンを考えていた。
 
すると、葉蘭が敷かれガリが乗る。
カウンターで食べる客には一つずつ握ってくれるらしい。
 
握りは握ってからすぐ食べたいもの。
十貫セットが皿で出るならカウンターの意味無いじゃん?って
また言うところだったよ(^_^;
 
 
 
出たね、「ガス海老」!
 
あ〜〜
なんか市場で食べたのとかなり違う。
 
甘味が強いと言うか、
柔らかい味わいと言えば良いのか。
 
とにかく、最初の一貫からもう
別世界な寿司の美味さを堪能できているのだ。
 
 
「昔はさぁ、ガス海老なんてトロ箱一つで2〜3千円で取引されてて
 安いけど美味い海老だったんだよ。」
 
 
カウンターの隣にいた男性から、声をかけられた。
 
 
「そうなんですね。
 実はもう20年以上前に金沢に来て、
 駅構内の寿司屋で初めて食べて美味さに惚れて、
 金沢に来たら絶対食べたいって思ってたんですよ。」
 
「ほう、どちらからおいで?」
 
「横浜です」
 
 
聞けば、ご夫妻で久しぶりに来たようで、
かなり酒が入って楽しくなってしまったようだ。
そしてこんな会話ができるのも、カウンターならではの楽しみではある。
 
 
 
「ホウボウ」
 
あ〜〜〜も〜〜〜
美味すぎる。
 
 
 
「アオリイカ」
 
この時期によく獲れるらしい。
イカの中では最高級で、知らない寿司屋だとオーダーするのに躊躇する事も。
 
そして・・・
 
 
 
「ノドグロ」!
 
やっぱ、コレだよ〜〜
市場の店で食べたノドグロって何だったんだよ〜〜
 
と心の中で呟く。
 
 
 
「アラ」
 
え〜〜〜アラが有るの??
 
アラの握りなんて、ほんと何年ぶりだろ。
いやいやいや、幸せ過ぎる。
 
と言う事で、酒は2合目の天狗舞に差し替え。
 
十貫セットの中からこれぞ・・なネタを撮ったけど、
当然足りてないので、ここからは追加した中からピックアップ。
 
 
 
「コショウダイ」
 
鯛の名があっても、イサキ科の魚とか。
水揚げ量が少ないから知名度も低いらしい。
 
ま、上質な白身って感じの味わいで、
珍しいネタなので撮ってみただけのこと。
 
それにしても、香箱や本ズワイの解禁が明後日って知らなかった。
本日のおすすめに香箱があるので店主に質問してみたら、
新潟から入っているとのこと。
 
来るタイミング、間違えたかも・・・
 
なんて思いつつも〆にもう一品と考えていて、すすめられたのがコイツだった。
 
 
 
「はす蒸し」
 
加賀蓮根とうなぎで作った料理で、簡単に言えば真丈?な、
蓮根と焼いた鰻を合わせたもの。
 
金沢の郷土料理として有名で、加賀野菜の中でも加賀蓮根は藩政時代から
栽培されてきた歴史ある物らしい。
 
あ〜〜
この銀餡、美味いわ〜〜
 
コスト的には、普通にカウンターで摘まんで飲んでな寿司屋なら
横浜辺りと変わらない感じだが、昼のコストパ悪さを経験してると
安いって思ってしまったのも事実。
 
それにしても今日は散財系な食べ方だったので、
明日からは高級店を避けて食べようと思った。
  
ごちそうさまでした。

2024年10月29日火曜日

桃源邨で魯肉飯とか

「桃源邨」は経営が変わって台湾系な料理を出す店になったが、
よりフレンドリーになっただけじゃなく料理の味も良いので、
今や人気店の一つになっている。
 
ただ、古くからやってる台湾系料理店「青葉」の対面というのが
なかなかの強気なワケで、そういう意味でも台湾系な料理を色々食べたいワケだ。
 
 
 
 
今日は生憎の雨模様。
 
ま、駅から近いので特に問題は無いんだけど・・・
うん?
なんか店前に変なモノあるよ??
 
 
 
 
え〜っと・・・カニ?
だよねぇ(^_^;
 
実は「桃源郷」って、上海蟹が有名な店だった。
だから代替わり(オーナーチェンジ?)しても知らない人にとっては、
「桃源郷」の上海蟹料理を求めて来るってパターンは、あるワケだ。
 
名物料理を残すのは「店名ごと居抜き」で買う意味の中にあるのか、
はたまた「前オーナーの意思」か「居抜きの条件」なのかはわからないけど、
同様に中華街で店名を引き継いでいる複数の店では名物料理は残していて、
客もそれを求めて集まってくるのも事実。
 
ただ、そんな有名な上海蟹料理があっても、自分的にそこまでカニに執着は無い。
しかも上海蟹って食べる部分が少なくて、コストパフォーマンス悪いしね。
 
なので・・
スタッフが精一杯のアピールをしても知らんぷりで、
食べたかった「魯肉飯」(900円)をオーダーした。
(ビールとスープも頼んだけど)
 
 
 
 
付けてもらったスープはこんな感じ。
 
例湯(日替わりスープ)の仕様でその店の考えや力がわかるんだが、
ここのスープはかなり美味い。  
なので、魯肉飯も期待できるだろう・・と待っていたら、
こんなのが出てきた。
 
 
 
 
あ、これ・・・北部系の魯肉飯だ。
 
う〜ん、そうか〜〜〜
自分としては、ゴツイ豚肉の煮込みが乗った南部系の方が好きなんだわ。
 
ちなみに、魯肉飯って書くのは日本向けの当て字で、
私が食べたかった南部のヤツは、北部では控肉飯と言われて別な料理。
南部で北部の魯肉飯は肉燥飯と言う名で、現地の人でも混乱するんだとか。
 
で、日本だと、北部と南部が合体しちゃったようなヤツが多くて、
台湾の人が見たら悩むんじゃないか・・と思ったりもする。
 
うん、まぁ、肉そぼろご飯だよね、これ。
美味いっちゃぁ美味いんだけど食べたかった物と違うって事で、
そのガッカリ感が味わいに影響して、食べた感想は普通・・・(^_^;
 
いや、これ単品だと、ご飯ろ肉そぼろのバランスとしてご飯が勝ってるので、
他の料理と一緒に食べる事を前提としないとダメ、なパターンなのですな。
 
ま、クソ高い上海蟹を食べるなら良いかも・・だけど、
一番安いオスの170グラムでも3900円だから、財布的に無理!
(メスだと150グラムで4100円)
 
一番高い酔っ払い上海蟹の馬頭で5800円だから、
私は「双囍 上海本帮麺」の「上海葱油拌麺」の方が楽しいっす。
(やってるウチにもう一回食べるかも)
 
本当は、少し写真撮ってまわりたかったんだけど、
雨がパラついているので、寄り道しないで帰りますかね。
 
ごちそうさまでした。

2024年10月27日日曜日

お可免寿しでちらし

選挙を終えて、ちょっと遅めのランチを食べようと思っていた。
 
以前だったら「櫻庵」で蕎麦か「菊家」で鰻って考えたんだけど、
「櫻庵」は日月定休の店になっちゃって、行きようが無い。
 
日曜の横浜駅なんて行く気にもなれんし、中華街なんてもっての他。
どうしたもんじゃろのぉ・・と悩んでいて目に入ったのは、この暖簾だった。
 
 
 
 
そう言えば、この店には随分と顔を出してない。
現役だった頃は、自分が顔を出せる時間と営業時間が合わなくて
いつの間にか疎遠になっていた。
 
実はこの店、歴史は古く「横浜のれん会」の会員でもあって、
知る人ぞ知る老舗と言うべき店なのだ。
 
「横浜のれん会」は、横浜の伝統と味を守り続ける老舗店の会で、
昭和28年に結成された会員組織。
 
30年以上安定経営している事が入会条件だが、
入会する飲食店等は2010年に新規入会があった以降無く、
閉店による退会があるだけど聞く。
 
その伝統の味わいが楽しめる貴重な店との付き合いは、もう30年以上前の事。
まだまだお好みでカウンターで寿司が食えるような収入が無い若僧だった自分が、
「ちらし寿司」が美味いとの情報に誘われて入った事を、思い出した。
 
関東風の「ちらし寿司」は切り身を酢飯の上に並べたスタイルで、
切り身を食べながら酒を飲み、残った酢飯を食べて腹を満たす事ができる。
 
それでも足りなかったらにぎりを少しだけ食べれば良いし、
その食べ方なら高い会計にならないのだが、それでも若僧には過ぎた贅沢だった。
 
あぁ、久しぶりに「お可免寿し」の「ちらし」を食べたいな。
時間的に半端だけど運良く営業しているから、行くしかないよね?
 
 
「まだ良いですか?」
 
「どうぞ、どうぞ。
 お好きな所にお座りください」
 
 
 
 
迎えてくれた店主は、どうやら同年代。
 
当然だけど自分が通っていた頃の店主は先代で、
店主の顔には記憶が蘇らなかった。
 
女将がさらっとメニューを出してくれて、それを見て思い出した。
この「お可免寿し」では、「ちらし寿司」を「散らし」と書くのが決まりだった。
 
 
「えっっと、お酒を飲みたいのですが?」
 
「ウチは大関になりますけど、よろしいですか?」
 
「もちろん! 冷やはありますか」
 
「はい、ございます」
 
「では、それを。
 あと、ここに来たらやっぱりちらしなので、『上散らし』をお願いします」
 
 
「やっぱりちらしを」と言った瞬間、店主と女将が微笑む。
それはつまり、古くからこの店を知ってる人だと認識できたのだろう。
 
 
 
 
あ・・
これ、良いかも。
 
大関と言えばあまりに有名なワンカップだが、
手軽に酔っ払った感を味わえる仕上げが見事だと感じていて
コスパ良く飲むのにコンビニで買って帰った事もよくあった。
 
そんなワンカップのイメージとはかけ離れた味わいで、
スッキリと飲みやすく、ワンカップの様な甘味は無く、
魚料理との相性が良さそうだ。
 
 
「写真、撮られるんですね?」
 
「えぇ、以前は仕事でも撮ってました。」
 
「R6をちょっと無理して買ったら、MarkⅡが出てショックだったんですよ」
 
「あら、でもR6って良いカメラですよ?」
 
 
なんと店主はカメラマンだったようで、
休日には撮影旅行に行く事もあるとのこと。
 
聞けばフィルム時代からやっていて、
トライXの100フィートを買って手巻きしていた、なんて話も出て、ビックリ。
 
 
   
「上散らし」2530円
 
何故メニューに「散らし」と書くかはきかなかったけど、
見事に切り身を散らして組み上げる姿は、美しいとしか言いようが無い。
 
見ただけで刺身で一杯の方が楽しかったかな・・・と思うくらい、
綺麗で美味そうな切り身が乗っていて、嬉しくなった。
 
うん、これは美味いわ!
 
切り身を取り上げて、
山葵を乗せて醤油をちょっとだけつけていただき、酒を楽しむ。
 
食べていく様は美しく無いけど、この食べ方が自分流。
そして、酒のアテとして食べてしまう切り身の下にあるのは伝統の「おぼろ」。
ヒラメと海老だけで作っていると聞いているけど、これがかなり美味い。
 
酢飯には以前食べた時の気配があって、
伝統の味わいを保存しつつアップグレードしてきた仕事を、感じた。
 
 
「こちらへ顔を出してたのは、かなり若い頃だったので、
 ちらしを頼んで上を酒のアテにして、
 最後はこの美味しいそぼろで酢飯を食べるってのがごちそうでした」
 
「おぼろは人気ありますね」
 
「美味しいです」
 
 
あぁ・・
夜来て、ゆっくり酒のみつつ摘まみたい。
 
そんな思いがわき上がる一時ではあったけど、
飛び込んだ時間が遅めだったので、早々に切り上げる事にする。
 
外はポツポツと雨。
 
選挙の行く先を示すかの様な空に、
開票速報をどこかで楽しみにしている自分を見つけて、笑った。
 
ごちそうさまでした。

2024年10月22日火曜日

桂宮で葱油拌麺とか

前に来た時メニューに「葱油拌麺」があって、ずっと気になっていた。
 
以前から中華街には汁無し麺料理はそこそこあったけど、
大体が名前が違っていたので、敢えて葱油拌麺と謳うものは珍しい。
 
だからそれを食べようと思って、「桂宮」に行ってみた。
 
 
 
 
この前食べた時、料理は概ね良いと感じていたけど、
良質な材料を使うけど量は少ないというスタイルで、
コストパフォーマンスが良いと感じさせる仕掛けがある、と感じていた。
 
そこで、一番の目的である「葱油拌麺」の前に、
素性がわかりやすい青菜炒めをオーダーしてみる。
(原価率が低い料理で、調理技術がわかりやすい)
 
 
 
 
なるほど、
上手い事やってるよね。
そして案の定、量がかなり少なめだわ。
 
1人で食べる分には充分だけど価格的には2人分なカテゴリーになる料理なので、
青菜炒めとしては安いと思わせて、量は仕方無いと納得させるパターンだと思った。
 
 
 
 
へ〜〜
こう来ましたか。
 
黒くなった葱があるので葱油拌麺な気配はあるけど、
この葱が無かったらソース焼きそばに見えるよ?
(冷食の日清焼そばにそっくりかも)
 
う〜〜〜ん
これは葱油拌麺って料理じゃないかも。
 
どっちかと言えば上海焼きそばな気配を持つ油そば?・・な感じ。
日本名「上海式油そば」とあるから、正解と言えば正解かな。
 
そしてやっぱり、量が少なめなんだよね。
他の料理も食べて、ちょっと炭水化物も食べたいと思った時、
この料理が出て来たらベストマッチだとは思うけど。
 
で、この一皿で880円なら、
「双囍 上海本帮麺」の「葱油拌麺」880円の方が楽しいし量もある。
 
と言う事でこの料理、単品で頼んだらいけません。
 
こうなってくると、汁無し麺の探索も面白いかな?
・・なんて思いつつ、やっぱりちょっと物足りない気分を押し殺して、
クラフトビールでも飲みに行こうかなって思ってしまった。
 
ごちそうさまでした。

2024年10月19日土曜日

上海蟹?

中華街にこんなノボリが出てくると、
秋深し・・と感じてしまうのは毎年のこと。
 
 
 
 
ただ、上海蟹って本当に美味しい?
滅茶苦茶高いだけじゃない??
って思うけど、好きな人にはたまらないのだろう。
 
中華街で上海蟹を扱う店では「大閘蟹」と書かれた紙が貼り出されたり、
店頭にノボリを立てたりするので、もうそんな季節か・・と感じてはいたけど、
海老好きだけど蟹にはあまり興味が無い自分としては、食べる気は起きなかった。
 
そもそも上海蟹ってモズクガニだから食べるとこ少ないし、
味だってモズクガニっぽい味で、特別感がわからない。
 
香港に行ってた時は季節物として1回だけ食べてみたけど、
一緒に出される生姜茶の方が美味しいって思っただけで、
高価故にその後食べる事はなかったっけ。
 
松茸もふざけんなって価格になってきたけど、上海蟹も同様なのだろう。
中国でも高価だから日本に持ってきたら洒落にならないワケで
「一楽」あたりだと活上海蟹の丸蒸しが1杯4500円なんて設定になっている。
 
だけどそれは丸蒸しだからの価格で、
小篭包、蟹味噌入り豆腐煮込み、炒めもの、煮込み麺、蟹味噌入り炒飯等々、
手軽に上海蟹の味わいを楽しめる料理を提供する店もあったりする。
 
例えば、蟹味噌と豆腐の餡をかける上海葱油拌麺なんて料理があったりすると、
気軽に上海蟹の風味を楽しめるから食べようって気にはなるのですな。
 
 
 
 
そんな料理を出すのは「双囍 上海本帮麺」。
「馬さんの店 龍仙」の姉妹店で、5月にオープンしたばかりの上海麺料理店。
 
葱油拌麺が美味い店として気に入っていて、
見た目より優しい味わいが人気店になる予感を生むのだけど、
私が行く時はタイミングなのか空いている事が多い。
 
で・・・
今日の目的は「上海蟹みそネギ油まぜ麺」(スープ付)1580円!
 
葱油拌麺に上海蟹の味噌と豆腐で作った餡をかけて食べる、
ってものなんだが、上海蟹の味わいとして大事な蟹味噌を堪能できるなら
価格設定として安い?って思ったら、興味が湧いてしまったワケだ。
 
 
 
 
調理にちょっと時間がかかるらしい。
とりあえずビールを飲みつつ待つ事にしよう・・と
青島ビールを頼んだら、缶ビールだった。
 
青島以外だとスーパードライしか無いので選んだんだけど、
飲んでる最中で、衛生問題で青島ビールが叩かれていた事を思い出す。
 
ま、今更気にしないけど・・・
 
 
 
 
あ〜〜
やっぱ軽いわ〜〜
 
最近、ボディが太めなビールが減ってきて、
全部同じ様な味わいにシフトしてる気がする。
 
キリンも新製品「晴れ風」を出してスーパードライに近づき、
新しくなった「一番絞り」もボディがソリッドになって、
最近はサッポロの黒星ばっかり飲むようになってきた。
 
キリンが頑張って提供してきた、あの奥行きある味わいはダメだった?
その手の味わいが欲しい人はスプリングバレーシリーズを飲めって事??
 
・・なんて毒づきたくなるけど、
それよりも今は、上海蟹みそネギ油まぜ麺!
 
 
 
 
こんな感じで登場!
葱油拌麺は上に餡をかけるので、焦がし長葱や干し海老なんかは乗ってない。
 
 
 
 
このまま食べてみたけど、麺が美味いのよ〜〜
今日の時点では、中華街で一番好きな葱油拌麺と言って良い。
 
そしてコイツに、この餡をかけて餡かけ拌麺に。
 
 
 
 
あ・・・蟹味噌が想像以上に入ってるかも。
ただ、蟹肉はやっぱり少なめだわな(元々少ないしね)
 
それにしても豪快に蟹味噌色。
では、かけてみますかね。
 
 
 
 
どうしよう・・・
餡が思ったよりネットリ系で、このまま混ぜながら食べると、
後で味がバラバラになっちゃう予感しかしない。
 
だったら、混ぜるしかないか。
思ったより餡の量が多いけど、気にしないで混ぜるんだ!
 
あぁ・・
人間の食べ物に見えなくなってきたかも・・・
 
ま、美味けりゃ良いんだけどね。
 
 
 
 
お〜〜〜〜〜
上海蟹な味わいが濃厚!
 
葱油拌麺の美味さと喧嘩せずに両立してて、
蟹好きな人は病みつきになるかもって位に上海蟹が前面にいる。
そして食べ応えがかなり・・・ある。
 
ビール、余計だったかな?
スープ飲めるかな??
 
とか思いつつスープ飲んだら、具として小さい雲呑が入ってて、
次回は揚げ雲呑とか雲呑スープを食べようかって気にさせられた。
 
葱油拌麺って妙な魅力がある。
そこに上海蟹の餡かけって、そりゃヤバいよ。
 
これ、あるうちにまた来ようかなって思ったけど、
まだ食べてない獅子頭(肉団子)を乗せた麺を食べる方が先かな。
 
と言う事で、週末で人が多いからそろそろ退散。
 
ごちそうさまでした。

2024年10月15日火曜日

ミリーラフォーレでハンバーガー

ハンバーガーって何故、突然食べたくなるんだろう。
 
マクドナルドの戦略ですり込まれた味、なんだろうか。
それとも、所謂グルメバーガーと言われる高価格なハンバーガーの美味さが
自分にとって抗えない魅力になってしまったのか。
 
そんな思いは毎度の事なんだが、
円安になってハンバーガーの価格が総じて爆上がりして、
特別な一食の立ち位置になってくると、
チェーンなハンバーガーの方が割高に感じてくるから面白い。
 
 
 
 
今日はそんな日だったが、頭に浮かんだのはローズホテルのハンバーガーだ。
 
1階のコーヒーショップ「ミリーラフォーレ」でハンバーガーを初めて出した時は、
1ポンドのステーキ肉をミンチにするため、2名でのオーダーが必要だった。
 
だが、その迫力と美味さが知れ渡り順調に売上があがったのだろうか、
いつの間にか1人でもオーダーできるようになって、普通な方向へ仕様変更。
 
でも、ハーフポンド相当の迫力パティはそのままで、
だからこそ、しっかり食べた・・な気分を味わいたい時は、ここに来るようになった。
 
 
 
 
ハンバーガーにナイフ&フォークってどうなんだろう?
でも、普通にナイフ&フォークで食べる人もいるらしい。
 
だからと言ってトライしたい気持ちは持てないけど、
上手くかぶりつけなくてばらけたら、必要になるのも事実。
 
と言う事で、ビール飲みながら待っていたら、コイツがやってきた。
 
 
 
 
卓上にあったキャンドル型のライトだと撮影が難しいかな?
って思ったけど、想像以上に撮りやすい。
 
以前は、オリジナルソースが3種あったり、
たっぷりチーズがかかってたり、パティを最上部に配置したり・・と
個性的なバーガーだったが、今はこんな風にオーソドックスな形。
 
 
 
 
お〜〜
やっぱこの感じ、好きだわ〜〜
 
ただ、ボリュームダウンしてる感はあるねぇ。
円安だし・・って勝手に納得するけど、
極普通のグルメバーガー的なヤツを食べてる感が強くなったね。
 
パティを一番下に配置して、レタスの上にトマトを置くのは定番のスタイル。
だが、どこかで食べたBURGERに良く似てる・・と思ったら、
ハニービーのバーガーにそっくりだった。(ハニービーはオニオン乗ってないけど)
 
ヒールに直接パティを乗せるオーソドックスタイプは、
肉の味が前面に出る味わいになりやすい。
だから、グルメバーガーなヤツは野菜の上にパティが乗ってるタイプが多く、
当然だけどバランス良く具材の個性を楽しめる。
 
で、この配置のバーガーは基本的にひっくり返して食べるのがオススメ。
当然だけどクラウンの方が厚みがあって汁を受けとめてくれるし
何より持ちやすく、野菜の味が先に来る事でバランスもよくなるワケだ。
 
グッと潰してひっくり返して食べるってやり方、誰に教わったんだっけなぁ・・
とか思いつつ、敢えてここまで来る理由の一番であるボリュームが弱くなったのは
残念な気分でもある。
 
多分ね、チーズの質や量が変わってるのが大きいんだよね。
と言う事で、味わいは好きなのでまた来るけど、
コレを食べるだけに来るってのは、相当に珍しい事になりそうだ。
 
え?
KAATの一階に新しいハンバーガー屋ができたって??
 
オイオイ、今そんな情報投げてくるなよ〜
もっと早くくれたらそっちへ行ってたよ〜〜
って友人からの調査依頼メールを見て愚痴る。
 
ま、バーガー好きとしては、
気になる情報なので近々行ってみるとしましょう。
 
ごちそうさまでした。

2024年10月14日月曜日

九つ井

ちょっと戸塚方向へ行く用事が、あった。
 
あの渋滞が有名な原宿交差点近くが目的地なので、久々に車を出す。
(電車&バスじゃ時間かかってしょうがないっす)
 
だけど、原宿の交差点ってとっくに立体交差になってて、
さらには道もかなり変化していた。

どんだけ走り回ってないかって事だけど、環状線が色々と整備されてから、
昔覚えた抜け道ルートその物が変わってたりして、浦島状態に陥っている事は既知。
 
でも良いのです。
今日は、久々の戸塚方向なので、あの蕎麦屋に行こうと考えていた・・と。
 
 
 
 
横浜市栄区田谷町にある「九つ井 本店」
 
店名となった由来がある地「田谷」は、室町時代に居を構えていた豪族の
飲料水を得るための泉があった場所。
そしてその泉(井戸?)を守る番人を置いて管理していたとの事で、
それ故、九つ井と呼ばれるようになったようだ。
 
 
 
 
その名を冠した蕎麦も出す料理店と陶器販売(自家工房)をする店を出し、
美味しい蕎麦を食べるために良く来ていたのだが、それはも何十年も前のこと。
 
横浜駅にも支店があるため、交通手段の関係から本店に行かなくなって久しいが、
せっかく原宿交差点近くに行くんだったら、やっぱり味わいたくなるのですな。
 
 
 
 
自家工房で焼いた陶器が至るところにあるのはご愛敬。
離れやテラス席もあるけど、まずは受付をしないと・・と帳場がある母屋を目指す。
 
 
 
 
案内されたのは、結構客が入っているメインダイニングだった。
しかも、店内スタッフに案内スタッフが「この後団体が入るのに・・」と愚痴る。
 
「外でも良いのだけど・・」と案内スタッフに伝えたが、
「こちらで」と通されたのは柱がある狭めの席だった。
 
座った席の後ろにはもう少し広いテーブルがあったが、
そこにはきっと、その団体客が入るのだろうね。
 
 
 
 
久しぶりなので「ざる」とかでいこうかと思ったけど、
そもそもここの蕎麦&料理は高め。
 
車で来ているからアテを楽しんで飲んだくれるワケにも、
一品で味わい尽くすものは・・・とメニューを見て選んだのは
「天ざるそば」(車海老バージョン/2800円)だった。
 
普段だったら頼まないコスト。
だけど、ひょっとしたら最後の訪問になる店での食事なのと、
海老好きなのでのチョイスだったのだ。
(かき揚げバージョンだと2100円)
 
 
 
 
お〜〜
海老二本使ってますぜ〜なアピールで
頭が2個ついてきたのは嬉しい。
 
だけどこれで飲めないのは、ある意味拷問。
 
味としては、良い食材ですねって味わいで、
蕎麦屋の天麩羅にありがちなガリガリな揚がり方じゃなかったのが嬉しかった。
 
そして、蕎麦が登場!
 
 
 
 
うん、こんな味わいだったよ。
 
美味しいと思う。
と言うか、「ざる」だったら900円という設定の蕎麦としては
かなり頑張っていると思う。
 
でも、わざわざ交通費かけて来る?って考えると、悩ましい感じ。
 
面白いよね。
 
思い出は美化されるって言うけど、
味の思い出もそれなりに美化されちゃって、あれ?って思う事は多い。
 
当然だけど、色々食べてきて味に対する記憶が増えていって、
より美味しい物を食べてきたら、昔の味わいはこんなものだったって思い知る。
 
勿論、老舗が大事に守ってきた、今では貴重な味わいだって多くあるけど、
材料も技術も進化&変化してきた中で、客の嗜好の変化に対応するって
それは無理ってものだと思う。
 
良いのです。
 
この店で一緒に食べた誰かの事を思い出したり、
当時のボロ車で行った色々ば場所の事を思い出したりするのが、
久しぶりな店での食事なのですよ。
 
美味しい料理と、横浜では珍しい自然が溢れる地域ならでは空気は、
多くの人を魅了して、この日も店はほぼ満席。
 
美味しゅうございました・・と支払いを済ませて、
田谷の洞窟とかを覗いてみようかな・・と思って走ったら、
広い田園があった場所に巨大な立体交差が建築中だった。
 
あの風景、写真に撮っておけば良かったなぁ・・・
 
ごちそうさまでした。

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