2024年10月14日月曜日

九つ井

ちょっと戸塚方向へ行く用事が、あった。
 
あの渋滞が有名な原宿交差点近くが目的地なので、久々に車を出す。
(電車&バスじゃ時間かかってしょうがないっす)
 
だけど、原宿の交差点ってとっくに立体交差になってて、
さらには道もかなり変化していた。

どんだけ走り回ってないかって事だけど、環状線が色々と整備されてから、
昔覚えた抜け道ルートその物が変わってたりして、浦島状態に陥っている事は既知。
 
でも良いのです。
今日は、久々の戸塚方向なので、あの蕎麦屋に行こうと考えていた・・と。
 
 
 
 
横浜市栄区田谷町にある「九つ井 本店」
 
店名となった由来がある地「田谷」は、室町時代に居を構えていた豪族の
飲料水を得るための泉があった場所。
そしてその泉(井戸?)を守る番人を置いて管理していたとの事で、
それ故、九つ井と呼ばれるようになったようだ。
 
 
 
 
その名を冠した蕎麦も出す料理店と陶器販売(自家工房)をする店を出し、
美味しい蕎麦を食べるために良く来ていたのだが、それはも何十年も前のこと。
 
横浜駅にも支店があるため、交通手段の関係から本店に行かなくなって久しいが、
せっかく原宿交差点近くに行くんだったら、やっぱり味わいたくなるのですな。
 
 
 
 
自家工房で焼いた陶器が至るところにあるのはご愛敬。
離れやテラス席もあるけど、まずは受付をしないと・・と帳場がある母屋を目指す。
 
 
 
 
案内されたのは、結構客が入っているメインダイニングだった。
しかも、店内スタッフに案内スタッフが「この後団体が入るのに・・」と愚痴る。
 
「外でも良いのだけど・・」と案内スタッフに伝えたが、
「こちらで」と通されたのは柱がある狭めの席だった。
 
座った席の後ろにはもう少し広いテーブルがあったが、
そこにはきっと、その団体客が入るのだろうね。
 
 
 
 
久しぶりなので「ざる」とかでいこうかと思ったけど、
そもそもここの蕎麦&料理は高め。
 
車で来ているからアテを楽しんで飲んだくれるワケにも、
一品で味わい尽くすものは・・・とメニューを見て選んだのは
「天ざるそば」(車海老バージョン/2800円)だった。
 
普段だったら頼まないコスト。
だけど、ひょっとしたら最後の訪問になる店での食事なのと、
海老好きなのでのチョイスだったのだ。
(かき揚げバージョンだと2100円)
 
 
 
 
お〜〜
海老二本使ってますぜ〜なアピールで
頭が2個ついてきたのは嬉しい。
 
だけどこれで飲めないのは、ある意味拷問。
 
味としては、良い食材ですねって味わいで、
蕎麦屋の天麩羅にありがちなガリガリな揚がり方じゃなかったのが嬉しかった。
 
そして、蕎麦が登場!
 
 
 
 
うん、こんな味わいだったよ。
 
美味しいと思う。
と言うか、「ざる」だったら900円という設定の蕎麦としては
かなり頑張っていると思う。
 
でも、わざわざ交通費かけて来る?って考えると、悩ましい感じ。
 
面白いよね。
 
思い出は美化されるって言うけど、
味の思い出もそれなりに美化されちゃって、あれ?って思う事は多い。
 
当然だけど、色々食べてきて味に対する記憶が増えていって、
より美味しい物を食べてきたら、昔の味わいはこんなものだったって思い知る。
 
勿論、老舗が大事に守ってきた、今では貴重な味わいだって多くあるけど、
材料も技術も進化&変化してきた中で、客の嗜好の変化に対応するって
それは無理ってものだと思う。
 
良いのです。
 
この店で一緒に食べた誰かの事を思い出したり、
当時のボロ車で行った色々ば場所の事を思い出したりするのが、
久しぶりな店での食事なのですよ。
 
美味しい料理と、横浜では珍しい自然が溢れる地域ならでは空気は、
多くの人を魅了して、この日も店はほぼ満席。
 
美味しゅうございました・・と支払いを済ませて、
田谷の洞窟とかを覗いてみようかな・・と思って走ったら、
広い田園があった場所に巨大な立体交差が建築中だった。
 
あの風景、写真に撮っておけば良かったなぁ・・・
 
ごちそうさまでした。

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