北陸の冬型気候時期は、とにかく晴れ間なんて出ないと聞いていた。
だけどそこは晴れ男パワーでどうにかなるだろう・・と無視し、
防水のジャンパーは持ったけど傘も持たずに金沢駅を降りた。
え・・・っと
結構暑いし、思いっ切り晴れてるよ?
まぁ、インバウンドが多いこと。
着いたらとにかく寿司系なモノが食べたいって事で、近江町を目指す。
そう、加賀藩前田家の御膳所として始まった「近江町市場」に行きたいのだ。
あ・・寿司屋の匂いがする?
と感じるほど、魚系料理店っぽい匂いが漂ってきた。
そんな匂い嗅ぐと、寿司が食いたくなるじゃんねぇ(^_^;
(寿司が目当てなんだけどね)
13時はとっくに過ぎている時間帯って事もあるのか、
はたまた休日って事もあるのかわからないけど、結構シャッターが降りている。
でも、観光市場っぽさを演出するのは、人の多さ。
人気店なんだろう回転寿司屋には長蛇の列(座ってるけど)があって、
ここでの食事のハードルが高い事が伝わってきた。
そんな列の端には、能登半島への支援を求める募金箱。
さすがに能登まで行く事は考えていなかったけど、寸志、入れさせていただきました。
で・・・
空腹に負けて、あまり待たなくて良さそう店へ行ってみた。
「申し訳ありません。
一端出てもらって、店前の端末で順番を取っていただいてよろしいですか?
席が空きましたら、お知らせいたします。」
と、店に入ったらスタッフに言われる。
そう言えば、一階の回転寿司屋でも端末に打ち込んで順番を確保するスタイル、だったね。
これって流行ってるんだろうか。
そんなこんなで店前のベンチで待っていると、
インバウンドご一行様が店に入って、私と同じ様に出てきて端末で入力。
きっと、すぐ入れそうって思ったんだろうね。
「お待たせしました。
カウンターのお席になります。」
と、案内されたのは、インバウンドご一行様に挟まれた席。
そして目の前にはこんな端末が・・・・
まぁ、入店順番待ちがシステム化されてりゃ、注文だってこうなるわな。
カウンターの上には食器関係が置いてあるし、板前は端に1人だけ。
つまりテーブル席に座って欲しくない客用って事らしい。
カウンターに座る意味無いじゃん?って文句を言う気にもならないのは、
観光客向けの店だってわかってて入ったから。
そして今日は、観光客向けの寿司とちゃんとした寿司を食べ比べようと考えていて、
そのために市場の回転寿司に入るつもりだったからだ。
ただ観光客用の店というチョイスでは、この店の方が良かったようにも思う。
それにしても金沢って「ノドグロ」と「金箔」しか売りは無いのだろうか?
って思うくらい、どこの飲食店でも「ノドグロ」の料理があり、
金箔を乗せた「ソフトクリーム」があちこちで売られていた。
だから当然なんだろうけど「のど黒のお造り」が4000円ってかなり強気。
いや「ガス海老」だって2500円って値付けだし、丼物もかなり強気。
「特選地物入り丼」とかになると4200円って設定で、
正直言って、出ようか・・と思ったくらい。
あ・・
ノドグロの握りは一貫で650円ってなってるな。
だったらガス海老の握りも合わせて頼んでみようかな。
出たよ、金箔(爆)
握りはちゃんと板前が握って、カウンター越しに出してくれたのは予想外。
あ〜〜、ガス海老は美味いわ。
こっちを二貫にすれば良かったかも。
ただ、ノドグロは今ひとつ。
それにしても、一番安い海鮮丼もオーダーしたんだが、出て来ない。
と、横でふてくされて携帯見てるイタリア系なおっちゃんが、
随分待ったぜ〜な雰囲気を出しつつ、天丼を受け取った。
「オウ! テンプーラ!!」とか喜んでいるので、
幸せな一食になったようで何よりだ。
あら、反対側に座ってるフランス系なカップル。
出されたお茶を、カウンター上に置いてあるレンゲを取ってすくって飲んでるよ?
湯飲みがちょっとゴツゴツ系な見た目なので、直に飲むの恐かったのかな??
・・なんて、どうでも良い観察をしているのは
ホントに料理が出て来ないからですよ。(酒はすぐ出たけどね)
ちなみにオーダーしたのは、海鮮丼(一番安くても2500円)。
どんな感じなのかを見るのに、丁度よさそうって思ったんだな。
勿論、地の魚を入れた百万石丼も考えたんだけど、
3600円って値付けに怯んだ・・と(-_-)
あ・・、こんな感じですか。
蟹の甲羅はデコレーションですかね。
外したら、ちゃんと下に蟹の身が敷いてあって大笑い。
ただねぇ・・・
切り身、薄すぎだろ?
若者が頑張って高級店に入っちゃって、
板前が気遣って薄くネタを切ったレベル・・じゃないほど、薄いんだよ??
コンビニの握り寿司パックと勝負できそうじゃん???
味は、普通・・って言うか、ちょっと水っぽい感じ。
若者に人気なサーモンまで入ってるけど、ちっとも楽しく無い。
なるほど価格を気にしないインバウンドばっかりが集う店で、
一見な観光客目当ての商売に徹しているのだろう。
ここまで潔いのは尊敬に値する、って思ってしまった時点で客側の負けだな。
と言う事で、腹ごなしに散策。
夜は、金沢駅にほど近いまともな寿司屋を予約したので、
そこでしっかり食べるためにも、カロリー消費は必要です。
金沢は小京都の称号を捨て、国際都市金沢を目指している。
(2008年に全国京都会議を退会し、小京都と名乗らなくなった)
重要伝統的建造物群保存地区として、
江戸時代の気配を色濃く残すこの「ひがし茶屋街」は、
復元及び整備されて昔懐かしい風景を楽しめる。
が、それでもよく見ると
京都とは建物の造りが結構違う事がわかって興味深い。
格子はあるけど犬矢来や駒寄せ、うだつが無い。
石畳の道は再整備された事もあり綺麗で、凍結防止対策済みの道も設置されている。
住居的に使われている家は壁面全部が板張りだったり、
雪が降る地域ならではの入口の高さがあったりして、かなり京都とは違うのだ。
それは写真を撮ってて気づく事であり、そういう意味でもかなり面白かった。
金沢駅から近江町市場、ひがし茶屋街から主計町茶屋街を抜け、
駅前のホテルに着いた時点で1万4千歩を超えていたので、さすがに足が痛くなる。
日頃の運動不足が良くないね・・と思いつつ、
軽く仮眠してから、今度は本格的な寿司屋へ向かう。
これは鳥居じゃなくて鼓をイメージして作られた「鼓門」。
そしてこの金沢駅は、世界で最も美しい駅14駅の一つに選ばれているらしい。
そんな門を潜って駅を抜けて10分、目指す寿司屋「寿し若」へ。
百万石という名の寿司セットは、
石川県鮨商生活衛生同業組合が旬の地ネタを盛り込んだ十貫セットとして
県内26店舗で提供しているのだとか。
この店でも扱っているのでまずはそれを頂いて、
それから足りない分を追加するパターンを考えていた。
すると、葉蘭が敷かれガリが乗る。
カウンターで食べる客には一つずつ握ってくれるらしい。
握りは握ってからすぐ食べたいもの。
十貫セットが皿で出るならカウンターの意味無いじゃん?って
また言うところだったよ(^_^;
出たね、「ガス海老」!
あ〜〜
なんか市場で食べたのとかなり違う。
甘味が強いと言うか、
柔らかい味わいと言えば良いのか。
とにかく、最初の一貫からもう
別世界な寿司の美味さを堪能できているのだ。
「昔はさぁ、ガス海老なんてトロ箱一つで2〜3千円で取引されてて
安いけど美味い海老だったんだよ。」
カウンターの隣にいた男性から、声をかけられた。
「そうなんですね。
実はもう20年以上前に金沢に来て、
駅構内の寿司屋で初めて食べて美味さに惚れて、
金沢に来たら絶対食べたいって思ってたんですよ。」
「ほう、どちらからおいで?」
「横浜です」
聞けば、ご夫妻で久しぶりに来たようで、
かなり酒が入って楽しくなってしまったようだ。
そしてこんな会話ができるのも、カウンターならではの楽しみではある。
あ〜〜
なんか市場で食べたのとかなり違う。
甘味が強いと言うか、
柔らかい味わいと言えば良いのか。
とにかく、最初の一貫からもう
別世界な寿司の美味さを堪能できているのだ。
「昔はさぁ、ガス海老なんてトロ箱一つで2〜3千円で取引されてて
安いけど美味い海老だったんだよ。」
カウンターの隣にいた男性から、声をかけられた。
「そうなんですね。
実はもう20年以上前に金沢に来て、
駅構内の寿司屋で初めて食べて美味さに惚れて、
金沢に来たら絶対食べたいって思ってたんですよ。」
「ほう、どちらからおいで?」
「横浜です」
聞けば、ご夫妻で久しぶりに来たようで、
かなり酒が入って楽しくなってしまったようだ。
そしてこんな会話ができるのも、カウンターならではの楽しみではある。
「ホウボウ」
あ〜〜〜も〜〜〜
美味すぎる。
あ〜〜〜も〜〜〜
美味すぎる。
「アオリイカ」
この時期によく獲れるらしい。
イカの中では最高級で、知らない寿司屋だとオーダーするのに躊躇する事も。
そして・・・
「ノドグロ」!
やっぱ、コレだよ〜〜
市場の店で食べたノドグロって何だったんだよ〜〜
と心の中で呟く。
やっぱ、コレだよ〜〜
市場の店で食べたノドグロって何だったんだよ〜〜
と心の中で呟く。
「アラ」
え〜〜〜アラが有るの??
アラの握りなんて、ほんと何年ぶりだろ。
いやいやいや、幸せ過ぎる。
と言う事で、酒は2合目の天狗舞に差し替え。
十貫セットの中からこれぞ・・なネタを撮ったけど、
当然足りてないので、ここからは追加した中からピックアップ。
「コショウダイ」
鯛の名があっても、イサキ科の魚とか。
水揚げ量が少ないから知名度も低いらしい。
ま、上質な白身って感じの味わいで、
珍しいネタなので撮ってみただけのこと。
それにしても、香箱や本ズワイの解禁が明後日って知らなかった。
本日のおすすめに香箱があるので店主に質問してみたら、
新潟から入っているとのこと。
来るタイミング、間違えたかも・・・
なんて思いつつも〆にもう一品と考えていて、すすめられたのがコイツだった。
鯛の名があっても、イサキ科の魚とか。
水揚げ量が少ないから知名度も低いらしい。
ま、上質な白身って感じの味わいで、
珍しいネタなので撮ってみただけのこと。
それにしても、香箱や本ズワイの解禁が明後日って知らなかった。
本日のおすすめに香箱があるので店主に質問してみたら、
新潟から入っているとのこと。
来るタイミング、間違えたかも・・・
なんて思いつつも〆にもう一品と考えていて、すすめられたのがコイツだった。
「はす蒸し」
加賀蓮根とうなぎで作った料理で、簡単に言えば真丈?な、
蓮根と焼いた鰻を合わせたもの。
金沢の郷土料理として有名で、加賀野菜の中でも加賀蓮根は藩政時代から
栽培されてきた歴史ある物らしい。
あ〜〜
この銀餡、美味いわ〜〜
コスト的には、普通にカウンターで摘まんで飲んでな寿司屋なら
横浜辺りと変わらない感じだが、昼のコストパ悪さを経験してると
安いって思ってしまったのも事実。
それにしても今日は散財系な食べ方だったので、
明日からは高級店を避けて食べようと思った。
ごちそうさまでした。
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