最近食べてなくて、今の味が妙に気になるカレーがもう一つ、頭に浮かんでいた。
それは「北京飯店」のカレーなのだ。
それも普通のカレーではなく、「牛ヒレ肉の中華カレーライス」という贅沢なヤツなのだ。
「北京飯店」と言えば、以前は深夜までやってる事で有名だった。
交差点に面した白い看板が夜でも目立ち、東京から首都高を飛ばしてやってくる
カップルが多かった事も思い出す。
東京で遊んで、横浜までドライブして本格的な中華料理を食べようぜ〜と
小金持ちな兄ちゃんがナンパの手段として使ってたとか・・って与太話もあったっけ。
ただ、深夜に本格的な中華料理を出すから、それなりに高額になる。
でも中華街の中でも美味しい部類に入る店だから、懇意にする人も多かったろう。
それが東日本大震災での深夜営業自粛がキッカケで営業終了時刻が早まり、
コロナ禍の影響で客の退きが早くなってからは、さらに営業終了時刻が早まった。
そして現在、ラストオーダーは21時。
つまり、一般的な料理店と何ら変わらない営業スタイルになってしまったワケだが、
以前の深夜だから許せた高額な価格設定はそのまま。
なので、食べたい物がある時だけ行く店になっているけど、
今日は「牛ヒレカレー」を食べに行くと決めていた。
と言う事で何年ぶりかの「北京飯店」へ。
まずはビール!・・とオーダーして、
メニューを確認する。
あれ?「牛ヒレ肉の中華カレーライス」しか無いねぇ・・・
廉価版の「鶏肉の中華カレーライス」はメニュー落ち?
う〜ん、わざわざ中華街来てカレーを食べたいって人は
そうそう多くないだろうしねぇ。 (言えば作ってくれそうではあるけど)
ちなみに、ここにしか無くて食べたい料理は、「小籠包」と「鶏煮込みソバ」。
「小籠包」は安定の美味さだし、「鶏煮込みソバ」はコラーゲンタップリで
冬の寒い時に体調を整える意味でも食べるものなのだ。
でも今日は、1800円という強気な価格設定の
「牛ヒレ肉の中華カレーライス」が目当て。
以前に食べた時は、中華街で一番上品なカレーなんじゃないか?
って思う様な味わいで、ベースのスープの美味さを纏って味わう楽しさは
記憶にぶっ刺さったままなのだ。
え?
前はこんなに肉入って無かったよ??
と言うか、ヒレ肉をこんなに入れたら1800円で大丈夫??
うわ・・・
美味い!
え〜〜〜
こんなに美味かったっけ???
いやいやいや、ビックリですわ。
牛ヒレ肉はフワッと溶けていくような食感もある上質な味わいで、
カレーの味が一口食べただけで美味いと思わせる力に溢れているのだ。
これ、肉の美味さが凄いって事なのかなぁ・・・
中華街のカレーに共通するスープの美味さとシンプルなカレー粉の香りがあって、
辛さは弱いけど食材の美味さが生かされている。
たっぷり入っている玉ねぎも中華街的なセッティングだけど、
これがまた甘くて楽しいんだよね。
これはもう、このカレーだけ食べに来ても良いかも・・・
って思う位ストライクな味ですわ。
辛さを足したくてチョロッと辣油をかけてみたら、これがまた楽しい。
それにしても、一口食べて美味いって感じられる料理は、
久しぶりな気がするね。
物価上昇の煽りを食ってか、行きつけの店でもコストダウンしてるよね?
って言いたくなるパターンが多すぎで、味のクオリティを保っている店は
軒並み豪快な値上げとなっている。
しかも、値上げしてもそれだけでは吸収できないのか、
どこかでコストダウンしているのが当たり前で、
そういう物って諦めるのにも慣れてしまったのだ。
だから、想像を超える味で料理が出てくるって、
かなり新鮮な出来事になるのだろう。
う〜む、これはまた来て味がキープされているか、確認しないといかんね。
次はもう、この味を覚えちゃってるのでここまで感動しないと思うけど、
それでも中華街で一番美味いかもって思えるカレーだから、来る意味がある。
たまにはこういう、出会い頭でホームラン!
みたいな事があっても良いよね?
ごちそうさまでした。



