2025年2月4日火曜日

花より、ハンバーグ

なんか、横浜発祥を謳うハンバーグ専門店があるらしい。
その名は「花より、ハンバーグ」。
 
何故知ってるかと言えば、横浜駅から自宅がある反町方向へ歩くルートの途中に
そんな店がある、との情報があったから。
 
横浜駅西口から東京方向のエリアが大幅に再開発され、
東急沿いにあった道路を潰して高層マンションを建てるなど様変わり。
高層マンションの下層部には飲食店等が入り、昔の東急の線路にあたる部分は
青木橋手前まで濡れずに歩けるようにな通路が設置されていた。
 
だからその高層マンションの脇を通る度に気になっていたけど、
タイミング合わずで入らないまま時間だけが流れていた。
 
そして・・・
開店してから2年以上経ってもまだ人気店という事もあるので、
一度は食べてみないとな、と思い立つ。
 
 
 
 
はい、堂々と「横浜発祥」と書いてますわ(^_^;
 
横浜発祥って何が・・何だろうね?
とか思いつつ入ってみたら、カウンターがアクリルで仕切られる形で、
お一人様向けな構造になっていた・・のですな。
 
これ、所謂「一蘭スタイル」じゃん?
だからそれは横浜発祥って事じゃないよね?
 
となると料理か、はたまた料理の提供スタイルなのか・・・
と、まだ発祥に拘っていたりする。
 
で、アテンドされた席に座ると、
目の前には既にこんな形で調味料とかがセットアップされていた。
 
向こう側の平たい鍋みたいなのが加熱用の鉄板らしく(IHだね)、
HPには「自分で焼く焼肉スタイルを採用した」とあるので、これで焼けって事らしい。
 
 
 
 
それにしても、1人分で仕切られると狭くてしょうがない。
 
バッグを置くスペースは無いのでシートの背もたれ部分に置き、
上着はシートにかける。(バックの分、椅子の前方向に座るので余計に狭い)
 
メニューを開くのもちょっと難しい幅だが、
この調味料皿の上に置きたくないので持ったままメニューを見てオーダーを考えた。
(既にこの時点で軽くイラッとしてる)
 
50年の歴史がある肉の総合商社(アオノグループ)が手がけているとの事で、
黒毛和牛100%のハンバーグが自慢らしい。
 
そのハンバーグは、
 
ノーマル 120g1170円 特選のA5 120g1300円
     160g1400円       160g1630円
     200g1750円       200g1960円
     320g2800円       320g3260円
 
という価格設定になってて、黒毛和牛100%なら確かに安い。
加えて「黒毛和牛A5サーロインを使ったすき焼きとハンバーグ」という
セットメニューもあった。
 
あ、なんだ、ステーキもあるじゃん?
200g3500円ってなってるけど、結構安め設定なので気になる。
でも今日は、店名にあるとおり一押しだろうハンバーグを食べるしかないじゃんね。
 
あ、アクリルの仕切り版を見たら、説明書きがあるわ。
どれどれ・・・・
 
 
 
 
うん?
「肉は生食用じゃないので、赤身の部分が無くなるまでしっかり焼け」・・と??
 
え・・・
生食用じゃないって・・・事は、レアはダメって事ですか???
 
なるほど、黒毛和牛100%の割りには安いって思ったのは、そういう事なんだ。
となると、A5はすき焼きで食べ、ハンバーグはノーマルの少なめなヤツで良いかな。
 
生食用じゃない肉を赤くなったままの加熱程度で食べるのは
全て自己責任って事なんだろうしね。
 
で・・
ご飯が250円、スープが110円ってあるけど・・
 
ちょっと待って?
ご飯とスープとサラダ、そしてデザートにソフトクリームがつくセットが
なんと380円で設定されてて、しかも全ておかわり自由??
 
そりゃ、ご飯のセットにするわな。
 
と言う事で、ノーマルの160グラムとすき焼きのセットをオーダー。
最初に牛スープがやってきた。
 
 
 
 
スペース無いからか、カップで登場。
 
牛スープって言うけどコンソメ系では無いタイプながら、
優しい味わいで悪く無いけど、ボディは弱いって感じは否めない。
(ま価格か価格なんで求めないけど)
 
ま、ご飯の共って考えれば良いのかな。
 
 
 
 
続いて登場したこのサラダも、極普通の味わい。
ドレッシングはタマネギの甘味が・・とあったけど、味わい深いとの説明はどうだろう。
でも、これも食べ放題とするのは、野菜価格高騰時代には勇気がいるだろうね。
 
そして、すき焼き用の濃厚卵黄付きソースが登場した。
 
 
 
 
黄身は醤油漬けなのか少し加熱したのかクリーム状で、
すき焼きだから解こうと箸を入れてかき混ぜる事は、ちょっと無理な位に固形化してる。
 
これなら、生卵の方が楽しいだろうなぁ・・とか思うけど生卵のオプションは無く、
ハンバーグ用の濃厚卵黄ソース(200円)というものがあるだけだった。
 
 
「こちらがすき焼き用のお肉です。
 薄いので、鉄板の端の方で焼いてください。
 真ん中より熱くない様になっています。」
 
 
スタッフが肉を出しながら、焼き方を指示してくれた。
確かに薄い肉だねぇ・・・
 
 
 
 
ま、焼いてみましょ!
 
言われるがままに、鉄板調理用の銀箸(金属製の箸)で摘まんで、
まずは鉄板の外側に置いてみた。
 
うん?
なんか、かなり火力が弱いよ??
ってか、これじゃ加熱に時間かかりすぎなので、真ん中に移動してみる。
 
ってか、これじゃ加熱に時間かかりすぎなので、
真ん中に移動してみた。
 
すると、じゅわぁぁぁ・・と今度はかなりの火力で、ビックリ。
 
 
 
 
A5だからか脂がどんどん出てしまう。
 
慌てて、端に移動。
するとまた、火力不足で火が通る気がしない。
 
ま、食べてみますか。
 
うん、それなりに美味しいっす。
だけどすき焼きって言うのはちょっと・・・という感じ。
 
タレにぶち込んで、ご飯の上に乗せて食べると、まぁまぁ楽しいかな。
 
ただ、ビール飲みながら摘まもうと思ったけど、
火入れの作業が繁雑でゆっくりビールを飲める状況ではない。
 
鉄板に乗せたら、焼き上がりを見定めつつ即座に端に移動させないと、
せっかくの美味さがどこへやら・・な焼き上がりになる。
 
なるほど、飲み物のバリエーションが少ないワケだわ。
(アルコール等で儲ける気は無いのだね)
 
 
「こちらが、ハンバーグのMです。
 中は生なので、そちらの焼き方を参考に、しっかり加熱してください」
 
 
 
 
あ〜〜
これってやっぱ、店側で焼いて欲しいヤツ。
 
結構な厚みがあるから、このまま鉄板で焼いたら中の赤味が消える頃には、
間違い無く外側が真っ黒になるだろう。
端に寄せたら30分でも火が入らないかも知れない(^_^;
 
仕方無い、説明書きに従って鉄板専用の銀箸で小さく削り取って、
指定通りに赤味が消えるまで焼く・・・って、
小さく千切った時点で既にハンバーグじゃないじゃん?
 
 
 
 
これ、かなり技術が要ります。
 
IHの鉄板は端だけあまり加熱されない工夫があるのはわかるけど、
センターと端の差が大きすぎて、ルポゼするにしてもその前の加熱で失敗しそう。
 
そして千切ってしっかり加熱したら、この姿。
 
これって冷食のつくね?
これってハンバーグって言って良いの??
何が「肉の挽き方や部位など細部までとことんこだわりました」だよ(ー_ーメ)
 
ちゃんと表面は焼いて出してくるんだから、
そのままオーブンにぶち込んで加熱してから出そうよ、ホント。
 
見た目だけで良質ってわかる肉なのに、
自分のせいで美味しく食べられないってストレス以外の何ものでもない。
 
「生食用じゃない肉」って書かれたらちゃんと焼けって指示だし、
指定通りに崩して平らにして焼いたら、小さい肉の塊を食べる形になって楽しくない。
 
そりゃ、客に焼かせりゃ調理技術者がいなくてもどうにかなるだろうし、
料金も安価にできるけど、肉の焼き難さがかなりのネックって事、考えて欲しいね。
 
ネット情報じゃ「とろける様な美味い肉」ってあったけど、
それってレアな焼き方もしくはほぼ生な状態で食べたって事だよね?
 
う〜〜〜む
勇気を出してレアな状態で食べれば良かったのだろうか。
2年以上営業してて、ネットでは絶賛な書込が多いって事なので、
レアでもトラブルは起きないクオリティなんだろうか・・・
 
でも自分、そんな恐いことは、い・た・し・ま・せ・ん!
 
いや、肉は良いと思ったんだよ。
だけど、自分には楽しめなかったんだよ、ホント(T_T)
 
これ、デカいサイズのハンバーグを頼んでたら、怒ったね。
 
ステーキだったらまだ上手く焼けたと想像できるけど、
ここで3500円出して自分で苦労して焼くなら、
ヨドバシ前にある「TGIフライデーズ」でステーキを食べた方が、楽しいと思う。
 
ちなみに、フライデーズのステーキは10〜12オンスだと思ったから、
黒毛和牛じゃないけど300g前後はあってかなりの迫力なんだよね。
(ニューヨークストリップステーキ 4389円)
 
 
「デザート、お出しして良いですか?」
 
「お願いします。」
 
 
 
 
お〜
これは結構しっかりとした濃度で、美味しいかも。
 
これもおかわり自由って・・ほんと頑張ってるね。
 
実はこの店、カウンターしか無いって事もあってか、
夜は基本的に予約しないと席が無いと思った方が良い店らしい。
 
だから敢えてウィークデイの
ランチタイム最終時間帯を狙って入ったワケだけど・・・。
 
ま、良い勉強になりました。
結局、何が横浜発祥なのか、わかりませんでしたが。
 
ごちそうさまでした。

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