2025年2月18日火曜日

北京飯店の中華は昭和の味わい

寒い時に食べたいって思う物の中に、
「北京飯店」の「鶏の白湯煮込みそば」がある。
 
土鍋で白湯に鶏と青菜を合わせ、麺も入れてグツグツな状態で出て来るアレ。
麺がクタクタになるはずなのに何故かギリギリ麺としての状態を保っていて、
鍋肌の泡立ちが収まる頃には、コラーゲンの膜がスープの上に張るような・・・
 
あぁ、そんな事考えてたら、「北京飯店」に行きたくなってしまった。
 
 
 
 
前から何度も書いているけど、「北京飯店」は深夜営業で有名で、
しかも正統派な料理が食べられる希有な存在だったが、
東日本大震災後から深夜営業が無くなり、コロナ禍を経た今では常識的な時間でしか
営業しない店となっていた。
 
深夜に食べる本格中華だからこそ、その強気な価格設定に文句は無かったけど、
極普通な営業時間にしかやってないとなると、価格設定的に無理・・となる。
(イメージ的には一般的な中華街の価格に対して1.5倍?)
 
ので、行く事を控えて久しいのだ。
だがこの物価高騰時代、中華街での飲食代金のバランスが崩れてきた。
 
従来の価格をなるべく維持する方向で頑張る店と、
今までの味を守るためにガッチリと値上げする店。
そしてニューカマーがかます、観光客価格。
 
そんな中で老舗にカテゴライズされる店は、総じて高かった価格をあまり変えず、
量や食材の調整で頑張る傾向が見える。
 
そう・・・
北京飯店もその傾向があって、
周りが価格上昇した結果、ちょっと高め?って思う程度に見えてしまい、
そういう意味でハードルが下がったと感じてしまった。
 
 
「紹興酒を」
 
「常温ですか?暖めますか?」
 
「暖めてください」
 
 
キリンビールが好みの味から外れてしまった結果、
中華街で飲む酒は紹興酒が多くなってきた。
 
同時にビールより安い場合が結構あるので、
スタンダードな(一番安い)紹興酒を頼んでみて、
その味わいで店の酒に対する考え方を測る、って楽しみ方もするようになっている。
 
 
 
 
あ・・・
懐かしいぞ、このスタイル。
 
昭和な時代に宴会で中華街に連れてこられた時、
紹興酒ってこうやって出されていたっけね。
 
 
 
 
そして、お決まりなのはこのザラメ。
 
何故これが添えられるのかは諸説あるが、質の悪い酒を飲みやすくする
というのがその理由としてわかりやすい。
 
一部に、台湾などで紹興酒を飲む時に
軍人が贅沢したいから・・とザラメを入れた、って話もあったが、
言われてみれば確かに個性が強い(雑な?)紹興酒を飲む時に入れると、
飲みやすかった記憶がある。
 
で・・
懐かしんで入れてみたんだけど、それが美味いか?って思う程度の変化しかなく、
ただただ懐かしい昭和な味わいを思い出すだけだった。
 
 
  
「小籠湯包」(8個 1650円)
 
アテに頼んだのは小籠包。
 
中華街の中でも「北京飯店」の小籠包は別格の美味さがある・・と言われていて、
自分自身も「北京飯店」に行ったら絶対食べたい料理の一つになっている。
 
 
 
 
うん、久しぶりに食べたけど、美味いわ。
残念なのは、真ん中にあった小籠包の皮が破れていて、
大事なスープがちょっと出ちゃっていたこと。
 
これは、ビールと一緒に食べた方が良かったか?
・・なんて思いつつも、皮の食感の楽しさと餡の美味さに、
よく通った昭和時代の記憶がつらつらと蘇った。
 
そう言えば、入口で島田陽子に出っくわした事があったな・・
なんて思い出しつつ小籠包を食べているところに登場したのが「鶏の白湯煮込みそば」だ!
 
 
 
「鶏の白湯煮込みそば」1760円
 
お〜〜
やっぱりグツグツな状態で出てくるんだね。
小籠包は半分にしておけば良かったかな・・なんて思うけど、後の祭り。
 
 
 
 
あ・・・
やっぱコレだわ。
 
以前に比べたら、鶏スープが軽くなったように感じるけど、
このドッシリとした感じは懐かしい。
 
そして麺はやっぱりクタクタで、
何とも優しい味わいが楽しいのよ〜〜〜
 
食ってホント、記憶の鍵だよなぁ。
 
アシスタントスタッフと一緒に食べに来たのは35年以上前の事だけど、
ヤツにここの小籠包は中華街一だって教えられてハマったんだっけ。
 
職場から歩いて5分もしない距離だったけど、
職場からもよく見えた光り輝く看板が懐かしい。
 
夜中の2時とかに光るこの看板めがけて
多くの人が集っていた・・なんて、誰も覚えていないんだろうねぇ。
 
と言う事で食べ過ぎです。
 
ごちそうさまでした。

 
 


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