2023年6月24日土曜日

ゼイティンでキョフテ

以前は、美味しいのに人気が出ない不思議な店だったゼイチン。
最近は1週間以上前に予約しないと夜は入れない店に変貌していた。
 
だが、ランチタイムは予約を受け付けないので、
営業開始時刻に行けば大丈夫だと踏んで出かけてみた。
 
あれ?
もう既にかなり席が埋まってる??
 
驚いたね、ホント。
確かにこれじゃ、夜に「席ありますか?」って電話しても
無理・・・と返されるワケだわな。
 
と驚きつつ、今日もやっぱりキョフテを選んでしまう。
 
国が近いと、単語が似てるってのは結構ある。
シルクロードによって伝わった料理なんかは特にそうなるのだろう。
 
所謂ハンバーグなミンチ肉を使った料理は、
トルコだとキョフテ、インドだとコフタ・・といった感じで、
各地に伝わる時に微妙に変化したのだろうと想像する。
 
面白いのはインドネシア語と日本語に共通する単語があって、
沖縄のチャンプルー(混ぜる)はインドネシア語だとチャンプル(混ぜる)、
長崎だとチャンポンになったり力士が食べる料理のちゃんこも語源は同じとなると、
どこから何がどう伝わったのかを想像するのはかなり面白い。
 
ついでに言えば、インドネシア語のご飯は「ナシ」日本語だと「めし」、
麺だったら「ミー」と「めん」になるのだから、大本は中国語なのかも知れないけど、
文法が違うのは何故なんだろうね。
 
 
 
 
ランチの「キョフテ」はこんな感じで登場!
 
あ〜
やっぱ美味いわ〜〜
 
牛とラムの合挽肉のハンバーグは、スパイシーな香りと上手くバランスされて
歯ごたえある固さがあっても歯切れが良い食感とともに、
自分の好みにどストライクな味わいなんですわ。
 
付け合わせはグリル野菜とピラウ(バターピラフ)で、
ピラウには「アルパシェヒリエ」と呼ばれるショートパスタが混ざっている。
 
最初に見た時、そば飯の様に見えて「これ何?」って質問してみたら、
米とショートパスタを一緒に炊くのが普通でロングライスの様なパスタだと
教えてもらったっけ。(イタリアだと「リゾーニ」と言うパスタらしい)
 
実際、ご飯にソース色になった短い麺が混じってる様に見えるんだよね。
 
ランチのセットは「豆のスープ」と「スモールサラダ」、そして選んだ料理
ってシンプルな構成だけど、適度に脂があるので少ないってイメージは無い。
 
豆料理は嫌いなんだけど、何故かここの豆料理は楽しく食べられるので、
夜だったら前菜に「フムス」(ひよこ豆のペースト)とか「エズメ」(野菜のペースト)
を頼んでラク(蒸留酒)を飲むのがパターンになってしまった。
 
何が違うんだろうね。
他のトルコ料理店やギリシャ料理店で食べる「フムス」とは別物で、
強いて言うなら滑らかさが違うってとこなんだけど、後を引く美味さなのですよ。
 
と言うか、ゼイティンの料理は全般的にそういう傾向があって、
美味さに繋がる何かがあるけど、それがわからない感じ。
 
そう言えばシェフが里帰りした時、
キョフテを作るための専用包丁を持ち帰ってきたんだけど、
その包丁が大きすぎたために空港でちょっとした騒ぎになったとか。
 
半月型の大きなもので、スーツケースにギリギリ入る位の長さがあるって言ってたので、
申告したとしても現物見たら、そりゃ「何じゃこりゃ?」ってなるかもね。
 
でもシェフに言わせると、その包丁でミンチにしないとこの味にならないのだとか。
つまり、そんな努力が色々あっての美味さなのだろうし、
その結果が予約が取りにくい店になったのなら、それは嬉しい事。
 
ただ、フラッと行けなくなったのはね・・・
 
あ、外で待ってる人が3組もいる。
と言う事で、さっさと席を空けますね。
 
ごちそうさまでした。

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