優雅に豪華なランチを食べる、と言うのは夢のまた夢だった。
スタッフ数が足り無い職場に就いてから、
外食する時間も無いまま、コンビニランチで空腹を満たす毎日。
サンドイッチ等を頬張りながら仕事しているところへ
容赦無く訪れる人達に「メシぐらいゆっくり食わせろ!」と心の中で
何度叫んだ事だろう。
リタイヤしたら、優雅なランチとかしよ〜って思ってたのに
今まで積み重なった疲労が出たりトラブルがあったりで
あまり外へ出ないうちに気温がガンガン上がり、出る事もジワジワと減っていた。
でもね、食べ物の恨みって凄いのですよ。
人間ドックに行った時にのみ訪れていたレストラン・アルティザンでは、
有閑マダム達が楽しく優雅に贅沢なランチタイムを楽しんでいる場面によく出会っていた。
あの様にゆっくり贅沢ランチしてぇ〜ってずっと思ってたのに、
オフにして検査なんで時間もタップリあるのに
何故か精神的に余裕が持てなくて、ビール&ランチで終了〜だったのだ。
今、時間だけはたっぷりあるじゃん?
優雅とはいかないまでも、贅沢に時間をかけたランチくらいは楽しめるよね?
って思えたので、久しぶりにアルティザンで「有閑マダム仕様ランチ」を楽しむ事にした。
レストラン・アルティザンは、骨太のフレンチを出してくれる好きな店。
ウィークデイだけワンプレートランチをやってて、
1980円でステックフリットが楽しめる。(150グラム)
そして550円プラスすれば、牛スネ肉の煮込みやステックアッシェもあるので、
今日は贅沢気分を味わうためにもステックアッシェを食べる事にした。
(ステックアッシェは挽肉のステーキで、要するにハンバーグ)
「いらっしゃいませ」
「久しぶりです。1人なんですけど席ありますか?」
「ございます。テーブルでよろしいですか?」
「もちろん!
今日はステックアッシェが食べたくて〜」
「食前酒はどうされますか?」
「暑いからビールかなぁ・・・
あ、ジョッキはノーマルで」
このアルティザン、「男のフレンチ」とかのコンセプトがあって
「男気ジョッキ」って設定がある。
Mサイズが普通のジョッキビールだとすると男気ジョッキはその倍?
って量があって、それを飲み干すとそれだけで腹いっぱいになりかねないのだ。
だけど、ほぼ年1な感じでランチに訪れる時は絶食明けな人間ドック後なので、
ビールを男気ジョッキで飲むのがパターン化。
だから「男気ジョッキで?」って聞かれる前に今日はMサイズでオーダーした。
来ました〜
ステックアッシェ!
これが食べたかったのですよ。
で、こんなランチに合わせるならやっぱりビールじゃんね。
(赤ワインでも良いけど、ランチだしね)
フランスの肉屋だとステックアッシェ用のパックが各種あるとかで、
脂の量とかで細かく分けられているらしい。
アルティザンのステックアッシェは粗挽きな食感が楽しく
中はレアな焼き上がりで、脂は少なめなセッティングが楽しいのですよ。
美味いよね〜
あ、マジ赤ワイングラスでいこうかなぁ・・・
「食後の飲み物は如何致しましょう?
デザートは如何ですか?」
デザート・・・
考えてなかったけど、今日は有閑マダム仕様を楽しむ日だった。
じゃ、アレ、いきますか。
男気プリン!
某番組で高嶋ちさ子が紹介した事から注目されちゃって
一時期これをテイクアウトする客が増えたっていう話も聞いた事があるけど、
これを1人で全部いくのはかなり勇気がいるのですよ。(カロリー的にも)
で、このプリン、どこが男気かって言えば、
卵黄多めにしてガッチリ硬く濃厚に仕上げ、カラメルもこんな色になるまで焦がして
心地よい苦みを演出するなど、骨太な味わいがあるってところを
「男気」って表現に置き換えているのだと推察する。
ドリンクは勿論エスプレッソ。
合わせるのは一番安いグラッパで、角砂糖をぶち込んでガシガシと潰して混ぜずに
飲み干し、そのカップの底に残った角砂糖&エスプレッソに
グラッパを注いで飲むんですな。(ちょっと、みっともない飲み方かも)
そんな飲み方をどこで覚えたのか思い出せないんだが、
調べてみたら「カフェ・コレット」という名があるグラッパ入りエスプレッソの
亜流な飲み方らしい。
エスプレッソの飲みさしにグラッパぶち込んで飲むって
いかにもダメオヤジがやりそうな飲み方だよねぇ(^_^;
と言う事で、有閑マダムなランチらしいゆったりとした時間を満喫するも
デザートとアルコールが料理代をオーバーすると言う「贅沢な時間」の対価は
それなりなんだなぁ・・とあらためて確認する事となりましたとさ。
ごちそうさまでした。
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