鰹節丼専門店と称し、本枯節を使った朝定食を出しているとの事で、
予約しようとまで考えたのだが、足が痛んで歩けないので断念した。
なので今回は予約こそしなかったが、
朝一番で起きて出かけると決めていた。
目指すは、イノダコーヒー本店の対面!
この写真だと、鰹節しなくてオニオンスライスに見えるよ?
って突っ込みたくなる立て看板。
登録無形民俗文化財・・とか謳っているけど、
これは土佐節を使っているって事らしい。
それを0.01ミリで削っているのだとか。
だからまぁ、どんなものか食べてみたかったワケだ。
って突っ込みたくなる立て看板。
登録無形民俗文化財・・とか謳っているけど、
これは土佐節を使っているって事らしい。
それを0.01ミリで削っているのだとか。
だからまぁ、どんなものか食べてみたかったワケだ。
こじんまりとした長屋形式の店が並ぶその場所「三条食彩ろぉじ」には、
朝から人がやってくる。
予約すれば良かったかな・・と思ったが、
問題無く入店できそうだった。
席は6席しかない。
入口に近い所から順に座らせるスタイルだが
如何せん狭いのがちょっと厳しい。
京都は建物も道も、昔のものを上手く流用している事もあってか、
他人との距離が近い飲食店も結構多く見る。
この店は一歩間違えると肘がぶつかる距離だから、
右利きと左利きが並んだらヤバいんじゃないかって思ったよ。
カウンターには料理の説明書きとメニューが貼ってあった。
朝限定のA定食(1000円:税込)は
鰹節丼・汁物・京漬物・薬味(山葵:生姜)・こだわり卵
B定食(1200円:税込)はA定食におばんざいが付いたもので、
この日は「湯葉刺し」になるとの事。
ま・・・
どうせならB定食だよね。
それにしても3つの感動を演出する定食、
どんな姿で登場するのだろう。
え〜〜
マジ〜〜〜
ふよふよと微風でも動くほど薄く削られた鰹節は、
ご覧の様に折敷にまでこぼれた状態でサーブされる。
これって、もしかして映え狙い?
でも、どう撮っても美しく撮れそうに無いんだけど??
本枯節の丼はともかくとして、漬物はあまりに少ないし、
湯葉の刺身・・なるおばんざいもかなり小さい。
京都産のこだわり卵は小ぶりなので、飼育方法が違うのかな。
でも、正直言って良いですか?
この盛り方、不快です!
食べ物としてどうなんだろう・・
と思っちゃうんだな。
極薄に削った本枯節は、確かに美味しい。
「まずは鰹節だけで」とあった通り、土佐の最高級本枯節はかなり楽しい。
ただ「魔法の口どけ」は言い過ぎか。
折敷に広がった鰹節を拾って食べながら、どう攻めようと悩む。
まずはそのまま食べて、それから醤油を垂らして食べて、
生卵を落として食べる予定だったけど、この状態では無理そうだ。
なので、最初から生卵は乗せちゃって、
醤油もかけ回してから写真撮るかな・・・と卵を割る。
ガチン!
え?
卵の殻が、半端なく固いよ??
平飼いすると卵の殻が固くなるって聞いた事があるから、
まさにそんな卵を出してくれたのだろう。
かなり強くカウンターの角にぶつけたらどうにか割れたが、
セパレーターがあるって事は、黄身だけ鰹節丼に乗せろって事らしい。
それなら映えそうだけど、
白身も食べたいのでそのまま真ん中に落としてみた。
あらら・・・
スルッと流れて鰹節の中に消えちゃったよ。
なんか美しくないなぁ・・・
醤油をちょっとかけ回して食べようとしたが、
構造的にご飯にまで醤油は落ちない。
下手に多めにかけると折敷にそのまま伝わりそうなので仕方なく混ぜてみたら、
とにかく見た目が汚くて写真を載せる気になれなかった。
あ・・・ご飯が固いわ(T_T)
冷飯みたいな固さって言えばわかるだろうか。
決して冷たくは無いので、最後に出汁茶漬けにするためにわざと固くしてる?
・・・のかも知れない。
だけどご飯その物がダメに感じてしまうのは事実で、
鰹節も卵も拘っているのに、ご飯だけ普通な味わいってのもアンバランス。
これじゃ、漬物もおばんざいも楽しめないって感じるね。
ちなみに「湯葉刺し」がまたアレな感じで、
最初漬物かと思ったほど小さかった。
ま、鰹節が美味いから良いけどね。
で、出汁茶漬けにしてみたらこれまた何だかなぁ・・な見た目。
特製出汁とあったけど本枯節の味が強いのでなんだかよくわからない味わいで、
山葵の強さで楽しむ感じにしかならない。
「通の味に感動」とか説明書きにあったけど、
「ごめんね、関東の田舎者には『通の味』はわからないわ」
と、言いたくなった。
まぁ、所詮は高級「ネコまんま」だから見た目は仕方無い。
でもご飯がダメなのは頂けない。
ブランド米じゃなくても良いからもう少し普通の固さのご飯で、
贅沢言えば炊きたてのご飯であったなら、鰹節もこだわり卵もかなり楽しめたはず。
湯葉刺しだって、もっともっと楽しめたと思うんだよね。
残念ですな。
こだわるなら、全ての食材や調理にバランス良くこだわって欲しいものです。
それにしても、やっぱり飛び散った鰹節が美しくないよね。
と言う事で宿へ帰ってパッキングして、
茅の輪くぐりに天満宮へ行こう。
ごちそうさまでした。
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