いや、多かったと言うべきかも知れないのは、コロナでそんな店が閉店し、
今では、正しい中華街ランチがある店が減っているのだ。
思い出せば、毎日の様に中華街でランチを食べていた時期が結構長く、
ある意味そんなランチセットメニューに慣れ、と言うか飽き?がきたりしつつも、
4人とかの食事には都合が良かったのでズルズルとランチを食べていたのだ。
当時のランチと言えば、
4〜6種のオカズを選んで、ご飯とスープつくリーズナブルなヤツ。
料理は大体が肉もしくは豆腐と野菜の炒め系、油淋鶏みたいなもの、
玉子系、魚系といった感じになり、単品で炒飯とか得意な麺物がラインナップされる。
ちょっと贅沢系な店だと、セットに点心とかデザートがつくんだが、
それだけで200円とか上がるのは質より量な若者にとって魅力にはならなかった。
勿論、四川料理の店へ行けば麻婆豆腐が入ってるし、北京系の店なら餃子、
台湾系なら魯肉飯があったりするけど、まぁ大体が似通ってしまう。
だから、4人とかが揃えばランチ、2人とかだったら単品というルールができ、
ランチの場合はなるべく多くのおかずを頼んで、皆でシェアするのが常だった。
でも、そんな日常から離れて十年以上経てば、
平日のランチを味わいたくなってくる。
町中華には無い中華街ならではの味わいがあって、
店の個性が出る料理は一期一会な量はかなり楽しいのですな。
そんな過去の記憶に揺り動かされて来た中華街、
久々に裏道を歩こうと思ったらなんか閉まってる店が多い・・・
あ!
今日火曜か。
中華街、昔は水曜定休が常識的だったけど、
元町が月曜定休なのでそれに合わせる店が一定数あった。
だけど、ニューカマー(最新の)達がマイペースで営業を始める頃から、
火曜を定休にする店も増えてきて、月〜水は休んでいる店が多い可能性が高いのだ。
と言っても今日は、特に行きたい店があるワケじゃない。
久しぶりの中華街ランチだからこそ、行き当たりばったりで入ってみようと思ってる。
ただ、昨日が成人の日で頑張っていた店が正月休みっぽく連休しているようで、
想像以上に開いてる店が無くて、正直途方にくれそうになっていた。
そして、ウロウロと歩き回った結果、こんな店に引き寄せられる。
「清香園」って、入った事無いけど、良いかな?
行っちゃうか・・ともう勢いで入る。
「いらっしゃいませ」
「ランチまだ大丈夫?」
「大丈夫です」
「じゃぁ・・・・とりあえずビールを。
で、メニュー見て考えます」
はい、まぁ、パターンです。
で、今日のメニューは
A:五目野菜炒め
B:海老と玉子炒め
C:白身魚の季節野菜炒め
D:薄切り豚肉 四川風辛子煮
E:海老のXOソース炒め
F:薄切り牛肉のオイスターソース炒め
※ご飯・スープ・お新香・点心・デザート付き
とあった。
点心とは焼売とか春巻きとかだろし、お新香は搾菜の可能性大、
デザートは杏仁豆腐しか考えられないから、この中でバランス良さそうなのを
オーダーしよう。
BとかDは途中で飽きるしEとFは990円と高めな価格設定で、
どっちも味が濃い=単調になりそうだ。
となったら、王道の野菜炒め?
町中華でも食べられる野菜炒め??
でもまぁ、久しぶりだし、中華街の野菜炒めってどんな感じ?
って興味に負けた。
点心は「春巻き」でしたね。
お新香は「中華なます」だ。
スープは野菜系の穏やかな感じだけど、ご飯は盛ってきちゃうのか。
って言うのは、昔はお櫃が出てきて「好きなだけ食え」な感が普通だったのよ。
だからこうやってこれだけ・・な感じで出されると、ちょっと時代を感じちゃうのだね。
オカズの「五目野菜炒め」来ました。
やっぱちょっと、中華街な気配があるねぇ・・・
あ、まぁまぁな楽しさ。
全般的に味付けが優しいのがありがたい。
これだったら990円のヤツにも興味が湧くね。
でも、こうやって中華街ランチ食べるのは楽しい。
この店行ったらコレを食べなきゃって固定観念も、
それが通用する店が減っちゃったから、
あらためて中華街ランチを調査するのも良いかも知れない。
え?
隣に座ったおっさん、ラーメン丼みたいなやつに山盛りご飯だよ?
大盛りって頼むとあれだけご飯出ちゃうって事??
デフォルトのご飯が少ない・・なんて言いません。
お櫃で出せなんて言いません。
ってか、昔の「お櫃に入ってたご飯」の量とほぼ同じに見えるんだけど、
おっさんは見た目は私より年上に見える細いタイプなのに、
あれ、全部食べるのだね。
恐れ入りましたよ、ホント。
毒気抜かれたので、ちょっと写真撮りに回りますかね。
ごちそうさまでした。
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