2021年1月25日月曜日

楽園で天津丼とか

横浜中華街の七不思議って言ったらアレだけど実際不思議な店ってあるもので、
そのうちの一つに「楽園は休日とかに行っても不思議と席がある」ってのがある。
 
普段は行列ができない店も順番待ちの列があり、
食べ歩き用の販売店では列がトグロを巻いてたりするのに、
「楽園」に行くと席があるんだな。
 
思うに、善隣門すぐそばで間口が狭い上にうなぎの寝床の様に奥が深く、
かつ入口からは見えない階段下の席があるので、
ぱっと見いっぱいに見えても空席があるのかも知れない。
 
古き良き時代の中華料理っぽい味付けで特徴的な料理は少ないけど、
ベースがしっかりしているので料理それぞれが素朴に美味い。
 
モツ系料理は中華街で働く人達が集って食べる、という話もあるけど、
餃子は昔の町中華が出したようなもので、中華街らしさが殆ど無い。
 
何故そうなかはわからないけど、考えてみれば広東料理の店だから
鍋貼(餃子)なんてそもそも作りたくもない料理だった?・・のかも。
 
横浜中華街の料理店では「その店でしか味わえない料理」ってのがあって、
中華街通は複数の店舗を回りながらコースを構築するものだった。
 
勿論、コロナ禍になる前から後継者が継がずに店を売ったり
テナントとして貸したりする傾向があって、同時にそんな食べ方ができないくらいに
食べ放題系の店が増え、店名ごと居抜きで違う人が入ったりする店も出てきた。
 
そうなるともう個性的で美味い料理はガタ減りとなり、
通の顔も利かなくなって、そんな遊びは成立しなくなってしまったと。
 
そういう意味でも「楽園」は昔ながらのスタイルを残していて、
ここに来たらこれが食べたいっていう料理も健在なので、
フラッと訪れる事は未だに続いている。
 
 
 
 
実は焼売が好きだ。
それも中華街の焼売が大好きだ。
 
中華街の店が出す焼売は店の個性が出やすいもので、
かつ独創的な物が多いので焼売食べ比べをやりたい、って思う事もあったりする。
 
この焼売は崎陽軒のシウマイとは別物で、しっかり肉が入っていて皮も楽しい。
そしてビールのアテにはちょうど良く、1人ランチの場合はビール&焼売+
今日食べたくなった料理、というパターンが多くなる。
 
餃子は国民食的な扱いもあるくらい日本的な料理で家庭でも作る事があるだろうけど、
焼売となるとやっぱり中華料理店で作られたものを食べる事が多いと思う。
 
餃子に比べて手間がかかる上に、調理には蒸籠等の蒸し器が必要なので、
中華料理店で食べるかテイクアウトする方が手っ取り早い、ってのもあるのだろう。

ただ、別の食べ物だと思っているシウマイも大好きなので、
テイクアウトするなら崎陽軒になっちゃうし、他のしっかりとした焼売を食べるなら
中華街の飲食店へ向かうってのが、自分の中でのキマリになっているけどね。
 
 
 
 
楽園の天津飯は、大好きな料理。
 
以前はカニ玉が2枚乗っていたのだけど、ある時から1枚になってしまったのが残念。
でも、1枚しか乗ってないから焼売も頼むってパターンになったので、
それはそれで良いのかな・・とも思っている。
 
ここのカニ玉は、具材がしっかり入っていてちょっと固めな焼き方。
その食感と具材の多さが楽しくてついつい食べに来ちゃうのは、
他の店の玉子ばっかりなカニ玉やフワフワな食感を楽しみつつ餡の味で誤魔化されつつ
食べる天津飯とは別物だと感じるからだ。
 
天津飯の餡の味付けもまた千差万別で面白い。
大きく分ければ甘酢系と塩系の2つになるが、そこにその店ならではアレンジが加わり
他店にはない味わいになるワケだ。
 
どの店にもある料理で店の個性が出やすい料理と言えば炒飯が筆頭だけど、
天津飯や焼売もそんな料理に当てはまるように思う。
 
久々に楽園で天津飯食べられて嬉しいわ。
あれ?、なんか客少ないな・・と思ったら私が最後の客だったかも。
 
ごちそうさまでした。
 


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