中華街の外れにある「バー・マーティン」へ。
あの「491」があった場所で、その後にサラダ系な料理を出す店が入り、
その後に石川町のイタリアン「エンルート」が姉妹店として出した。
でも料理はメキシコ系な料理で、タコスが推し。
中でも、「カニータスタコス」が美味くて、たまに無性に食べたくなる魅力があった。
あれ、
誰も居ない??
入った時間が半端なタイミングだったとは思うけど、
客が2組いるくらいで、店内スタッフは定年後再就職?な男性が1人。
慣れない手つきで、テーブルの片付けをしている様が見えるけど、
私が入店した事には気づけていないようだ。
で・・・
声をかけると、調理場からスタッフが出てきて・・・
あ、なんか来ちゃいけない空気感を投げられた。
これは、マジ、居心地が悪くなるね。
え〜っと、経営者変わりましたか?
って思う位に、店の持つ空気が違う。
ま、空腹なので「ビール」&「ナチョス」、
そして食べたかった「カニータスタコス」をオーダーした。
オーダーしたナチョスは、ごく普通な味。
でもなんか、ちょっと料理が雑に感じられる。
まぁ、これって最初に受けた気分の悪さが影響している・・・かな。
とにかく、タコス出たら食べてすぐ帰れば良い、よね?
え・・・
何、これ??
見た目は前と同じ感じなんだが、
味も食感も食べたかった「カニータスタコス」とは激変。
これ、ラーメンに入れる煮豚の硬くなったやつか?
って感じの肉になってる上に、妙に塩辛い濃い味のソースがかかってて
食べた瞬間に「なんじゃこりゃ?」と思わず声を出してしまった、と。
「カニータス」(カルニータス)ってラードで豚肉を煮るだけの料理で、
シンプルだけど低温料理ならではのホロホロとした食感も出る
究極の豚肉料理とまで言われている。
以前からマーチンでは、そのカニータスを具材にしたタコスがあって、
ホロホロとまではいかないまでも、結構柔らかめでスパイシーな味付けが合う
実に美味いタコスだったのだ。
だから今日も、久々にそれを食べたいって思ったんだけど、
調理担当が変わってダメになったってレベル以上に、大きな変化を感じてしまったらしい。
あぁ・・・
いかんね、腹減ってると怒りっぽくなって。
フロアスタッフのオジサンは作業に手一杯で客に気持ちが向かないし、
厨房にいたスタッフは「何故私が、こんなオヤジのカバーしつつ客あしらいまで?」
って態度が顔に出てたけど、それだけならここまで怒らない。
問題は、「カニータスタコス」の劣化。
そもそも時間がかかる作り方をやめ、安い豚肉で作った煮豚同様な肉にして、
メキシカンなソースをぶっかけただけに感じる料理にしちゃったなら、
コストダウンしても客足もダウンするってわからないですかね?
ま、当面、ここに足が向かなくなるだけのこと。
怒りを忘れて味も忘れた頃、まだ営業してたら改善した証拠として
また、味見に来るかも知れないけど。
と言う事で、どっかでビールでも飲み直す事にします。
ごちそうさまでした。