2024年5月29日水曜日

水曜だけど許厨房でランチ

昔は、「水曜休みにする」というお店が多かった中華街。
元町が月曜休みだから敢えてそうしてきたのかも知れないけど、
いつの間にかその常識は古株な店だけのものになっていた。
 
古株と言っても大箱店は除外で小規模なお店での事だったけど、
ランチツアーをやってみると、まだまだ水曜休みな店は多くある。
 
逆に水曜日にランチを食べようとすると、
新参者なお店や観光客目当ての店ばかりとなるので、
水曜は新規開発な曜日になりやすかった。
 
あれ?
許厨房って水曜休みだったよね???
 
何故か水曜なのに営業しているので、新規開発してムカつくよりも
慣れ親しんだ味わい&コストパフォーマンス良さに負けて、
そのまま飛び込んだ。
 
 

 
 
あ〜〜〜
やっぱりね。
 
似たような事を考えただろう、常連っぽい感じの客がしっかりと席を埋めている。
だけど運良く3人掛けのテーブルが空いたので、すんなりは着席できた。
 
で・・・
本日のランチはこんな感じ。
 
 1韮菜炒猪肝(ニラレバ炒め)      750円
 2色盛り滑蛋蝦仁(エビの中華オムレツ) 750円
 3宮保鶏丁(鶏肉のピリ辛山椒炒め)   750円
 4担々麺(タンタンメン)        750円
 5本日のお魚ランチ           950円
 
この中じゃ、やっぱり海老&玉子で2番だね!
 
 
 
 
ちなみにランチセットはこんな形で、ここにメインのオカズが入る。
サラダが中華料理店ぽくないけど、味噌汁っぽく見えるスープは中華スープ。
 
 
 
 
これで750円って、マジ、ありがたい。
 
許厨房は元々コストパフォーマンスが良い店なんだけど、
円安でジワジワと値上げが進む今、貴重な店の一つになりつつあるね。
 
そして何より、薄味系な仕上がりで料理が楽しいのだ。
 
 
 
 
海老玉って、ヤバイわ〜〜
 
オンザライスで、海老玉丼な食べ方すると実に楽しい。
味付けは穏やかなので、汁もご飯にたっぷりかけられるのが嬉しい。
 
これは幸せだわ〜〜
 
と言う事でビール追加して、
皿ワンタンは我慢して・・・な午後、
水曜だけど開いてて嬉しかったよ〜許厨房!
 
ごちそうさまでした。

2024年5月26日日曜日

公珠

以前の職場は横浜でも下町と呼ばれる南区にあって、
古き良き時代の文化を継承する地域でもあった事から、
行う事業も「文化的コモンズ」の観点が求められ
「ソーシャル・インクルージョン」に繋がる事も大事、とされていた。
 
この手の話は、一般的な人には理解しにくい。
何でもかんでもカタカナ語にするなよ・・と思いつつも、
言葉は知ってても理解できていない人は結構多くて、
コモンズ=共有地、コミュニティ=共同体と日本語に直してやっと
なんとなく理解される現実はある。
 
・・と、書き出すと長くなるので端折るけど、
ソーシャル・インクルージョン=誰もが排除されない社会の概念
という事がなんとなくわかれば良いのです。
 
それでも「へ?」って思う人は多いと思うけど、
南区は地区によって外国人居住者や貧困家庭も多いので、
社会的にも文化的にも孤立させないって考え方を持つ事が大事、
って乱暴な理解があれば良いのです。

例えば「子ども食堂」という物があって、
貧困家庭の子供達の支援として無料もしくは低額で食事を提供する、
という取組があるんだけど、それも誰もが排除されない社会を作る上で
大事なんだ・・という事。
 
食べ物の恨みって大きいし、
9人に1人の子供達が貧困家庭で暮らしているという情報もあるのだから、
この地区では子供達への支援の動きも活発。
 
そんな中で、中華街「大珍樓」の元社長が開いた「公珠」は
「フードリボン・プロジェクト」に参加していて、
客が買い上げるリボン(200円)で子供達が無料で食事ができる
という活動に参加していた。
 
在任中は近くとは言え歩いて行ける距離では無かったので訪問できなかったが、
今はタップリと時間がある。
なので、店がある「井土ヶ谷」まで、久しぶりに通勤に使ったバスに乗って
プラプラと出かけてみたワケです。
 
 
 
 
バス停「井土ヶ谷」(神奈中11系統に乗った)から歩いて3分もしないで
「公珠」に辿り着く。
 
餃子と雲呑、そして牛バラが有名で、
私が食べたいと思っているのは「雲呑」と「觔斗雲炒飯」だが、
食べられたら餃子も試したいところだ。
 
 
 
 
もう「雲呑と餃子は食べとけ!」ってアピールだよね。
 
でも、その2つを食べてしまうと、
最悪それで終わっちゃうので、餃子は次回に回すとしてビールだわな(^_^;
 
 
 
 
クラフトビールの人気はこんな店にも影響があって、
中国のIPAや台湾ビール、香港のクラフトビールなんかも用意されている。
 
ビールをメインにして餃子食い倒しってのも良いかも・・・
と悩みつつも初志貫徹でまずは「雲呑」(小:6ヶ/700円) をオーダーした。
 
 
 
 
見ただけで、美味そうだと感じさせるスープの色。
 
美味い! 
あ〜〜〜優しいわ〜〜〜
 
皮がフワッとした食感で餡はしっかりと歯ごたえがあって、
そのコントラストが楽しい!
 
ビールとスープってのはやっぱりちょっと重いけど、
目眩も出ているので酔っ払うのはある意味大事。
 
そして、映えが期待できそうな
「觔斗雲炒飯」(きんとうんチャーハン:980円)
が登場した。
 
 
 
 
これはねぇ・・
美味くて当たり前だよ、ホント。
 
トロトロの玉子を絡めながら食べるとちょうど良い塩味になる炒飯は
オーソドックスなタイプだけど、自分的にはかなり楽しい。
 
凄く美味いってワケでは無いけどまた来たいって思わせる魅力があって、
次回は餃子&ビールでシメに牛バラご飯ってのも良いかなって思った。
 
で、会計時にご主人とちょっと話してみたのは、
勿論「フードリボン・プロジェクト」の事。
 
「公珠」では一般利用者が一口200円でリボンを買い
キャッシャー脇の冷蔵ケースに貼り付ける。
利用する子供達はそのリボンを取って店に渡し、
店は賄いと称したその日の料理を提供する・・という形でやっているのだとか。
 
自分は5口を購入し、リボン5個を冷蔵ケースに貼り付けたけど、
貼る場所が少ないほどリボンが貼り付いていた。
 
リボンの横にはシステムの説明書きがあり、
本来は利用は中学生までとなっているけど「高校生は相談して」と書いてあって、
店主の地域支援に対する想いを垣間見る気に、させられた。
 
お腹が空いてもしっかり食べられない子供達がいる現実は、
貧富の差が大きくなってきた現代を象徴するようだ。
 
そして、そんな地区で仕事をしてきた7年間は、
自分にとっても、世界観を変化させる時間になっていたと、
再確認する気持ちになった。
 
ちなみに店主はブルーインパルスのファンで、10年間追っかけをやっているとの事。
入口脇のコルクボードにはその10年を裏付ける記念パッチが掲示されていて、
撮影の難しさとかでもちょっとだけ話が盛り上がった。
 
自分としては呆れるんだけど、久しぶりに出勤に使ったバスに乗ったら、
無意識に事務所近くのバス停で降りるべく降車ベルを鳴らして焦った。 
もう1年以上離れているのに、染み付いた習慣ってのは恐ろしいね。
 
と言う事で、腹ごなしに蒔田まで歩いて
地下鉄に乗って帰る事にします。
 
ごちそうさまでした。

2024年5月24日金曜日

シシリヤで久しぶりのナポリピッツァ

横浜で、ナポリピッツァを食べるとなると、
間違いなく出てくるのは「シシリヤ」
 
だが、横浜で本格的なナポリピッツァを出す店としては、
パイオニア店の一つと言って良いだろう。
 
2001年頃、クラブハウスがあったカネサカビルの隣にあった「ヴィスコンティ」は、
兵庫の「SAKURAGUMI」(真のナポリピッツァ協会会員)で修行したマスターが
薪窯ではなかったけど、美味いピッツァを焼いていた。
 
当然だけど通うようになって、色々とピッツァの事を教えてもらった事を思い出す。
 
オーダーするのは、基本中の基本とも言うべき「マルゲリータ」で、
「ヴィスコンティ」では牛のモッツァレラを使っていたけど、抜群に美味かった。
 
 
 VISCONTI:Margherita 2006/2/6
 
店内には、生地を熟成するための恒温ケースがあり、
イタリアの海塩のパッケージがカウンターの上に並んでいて、
それらは食べているとどうしても気になってくる。
 
生地の楽しさは歯ごたえとコルニチョーネの仕上がりにある、とか
マルゲリータはブッファラと言われる水牛のモッツァレラで作った方が美味い、とか
情報と体験が合わない状態が大きくなってきて、他の店で食べてみたくなった。
 
 
「横浜駅から保土ケ谷方向へ歩いて川沿いにある『オ・プレッチェネッラ』は、
 『真のナポリピッツァ協会』の看板を出していてブッファラを使っていると思います」
 
「え?その何チャラ協会って?」
 
「伝統的なナポリピッツァの材料と製法を守る職人をメンバーにして
 国際ガイドラインを持っている非営利団体ですね」
 
「へ〜  で、そこに加盟しているなら、確かにブッファラはありそうですね」
 
 
・・と、そんな会話をした後、当然の如く行ってみたのだけど、
確かに美味いナポリピッツァを出すピッツェリアでありながら、
トラットリアというスタンスでイタリア料理を用意する店で、
とにかくコスト設定が高め!
 
結果、気軽に行けるワケも無く、ピッツァを食べたくなったら
「ヴィスコンティ」というのがパターンになる。
 
 
「そう言えば、関内に薪窯でピッツァを出す店ができたのですが、
 そこもブッファラを使うんですよ」
 
「え〜、知らなかった。」
 
「ウチもブッファラを使いたいんですけど高価なので、
 1枚2000円近くなると思うんですが、そこは1700円とかで
 出しているんで、ちょっと勝負できないんです」
 
「それは安いですねぇ」
 
 
 Sisiliya
 
当然だけど、偵察に行く。
確かに、新社屋のそばにできたピッツェリアは薪窯で、
入口付近には薪が積み上げられていた。
 
気になるマルゲリータ・ブッファラは、
なるほどモッツァレラの美味さが抜群ではあったが、
皮がちょっと軽い感じで、素っ気ないイメージがあった。
 
それなら、餅?って思う位の生地が楽しい「ヴィスコンティ」となるんだけど、
新社屋に完全に移転してしまうと、その近さから「シシリヤ」へ行く事が増えていく。
 
そんな状況の中で、行くと食べたくなるピッツァができた。
それは「ポモドーロ」
 
 
 Sisiliya:Pomodoro 2010/7/21
 
トマト・ベーコン・玉子のピッツァは、
生卵を乗せて窯で焼くので、半生な状態でソースとなる。
 
その濃厚な味わいは1枚でも満足できる程のボリューム感があって、
ビールにはワインにも合う楽しい1枚だったっけ。
 
そうして通うようになった「シシリヤ」では色々な思い出があるんだけど、
最大の思い出は男に口説かれそうになったこと(爆)
 
ま、それももう10年以上前の事だから笑い話だけど。
 
 
 
 
先日、たまたま見たTVで関内特集をやっていて、そこに「シシリヤ」が出ているのを見て、
久々にあそこのマルゲリータとポモドーロを食べたくなった。
 
コロナ前に行ったきり行ってないので今はどんな感じなのかはわからないけど、
予約を入れてみたら20:30頃なら空くかも・・な反応だったので、
相変わらずの人気なのだ、と気づかされる。
 
 
「奥のカウンターにどうぞ」
 
と言われて店の一番奥に入るのだが、
とにかく満席な上に狭い。
 
こんなに狭かったっけ?って思うのだけど、
奥のカウンターに過去座った事は無いからこんなだったのかも知れない。
 
まずはビールと「マルゲリータ・ブッファラ」をオーダーする。
 
え・・と、2000円ですか。
まぁ、円安の影響ですな。
 
マリナーラは1300円となっているから、無茶苦茶な設定では無い。
 
 
 
 
久しぶりの「マルゲリータ・ブッファラ」!
 
お〜〜〜
やっぱ、美味いわ。
 
すっげ〜って思う程ではないけど生地の美味さと焼き加減のバランスが最高で、
他の店で食べると「シシリヤ」の方が美味いって思わせる楽しさがある。
 
 
「マリナーラのトマト抜いてアンチョビ乗せたのできますか?」
 
「ソースがトマトなので、ビアンカで良ければアンチョビ・ビアンカが
 チーズとアンチョビだけのピッツァになります」
 
「それにニンニクとオレガノって追加できますか?」
 
「トマトソースじゃないって事ですね?」
 
「ソースはトマトでもOKで、
 ニンニク・オレガノ・アンチョビのトッピングが好きなんですよ」
 
「トマトソースでアンチョビがペーストで良ければ、
 マリナーラ・スペシャルがありますが。」
 
「ペーストじゃなくてアンチョビが良い。ニンニク増しで。」
 
「トマトソースでアンチョビ乗せだとケッパーが入りますがシチリアーナがあります」
 
「ニンニク追加できますか?」
 
「・・と、できます」(諦めたかな?)
 
 
隣に座ってる若いカップルがワケのわからないオーダーを叫んでいて、
ちょっと閉口する。
 
多分、TV見て来た初見客だろう。
最初の1枚はどうするって店の人にお勧めを尋ねた上で、
自分の好みのトッピングでピッツァをオーダーしようとごねているのだ。
 
ピッツェリアで、宅配ピザの様なオリジナルレシピに対応する店って
あるのかも知れないけど、この店はそういった対応はしない空気に
とっとと気づいて欲しいと思ってしまう。
 
サルシッチャって何?・・とか、
ゴルゴンゾーラってチーズだっけ?・・とか、
イタリアンに慣れてない会話をしつつのわがままオーダーを聞かされると
なんだかそれだけで離席したくなってきた。
 
だが、初志貫徹!
今日はマルゲリータ・ブッファラとポモドーロを食べに来たのだ!
 
ちなみに、玉子の加熱状態の問題からテイクアウトできないピッツァなので、
食べたかったら店で食べるしか無い困ったヤツ。
 
もちろん、考えたよ?
先にポモドーロを食べて、2枚にいける自信が無かったら
マルゲリータ・ブッファラをテイクアウトってやり方も。
 
でもね、定番中の定番なマルゲリータは先に味わいたかった。
それと、テイクアウトだとやっぱり味が落ちるから、
もう腹をくくってオーダーした・・・と。
 
 
 
 
あ〜〜
以前と変わらぬ姿!
 
なんか濃厚な味わいで、
食べてる最中に「食べ過ぎサイン」が点灯した。
 
ちなみに皆さん、ピッツァを食べる時は手で食べる派?
それともナイフ&フォークで食べる派?
 
自分は、いつのまにかナイフ&フォークで食べる派となりました。
 
何故ならナポリピッツァは台の部分が薄く、
コルニチョーネを持つとデロン・・と垂れてトッピングが落ちるので、
仕方無くコルニチョーネを追って台でトッピングをサンドする様な形にして
食べるのだけど、台が薄く柔らかいとそれでもデロッと垂れたりするから。
 
シシリヤは6等分に切れ目を入れてくれるけど、
そんなピースをさらに半分くらいに切って、
台を具材をと一緒にクルクルとコルニチョーネ方向へ巻いて
コルニチョーネと一緒にフォークで食べると手も汚れず
渾然一体な美味しさが味わえるからだ。
 
アメリカのピザや宅配ピザのように台がしっかりしてるなら
手で1ピース取って食べる方が楽だけど、
ナポリピッツァに唐辛子オイルとかをかけて食べる場合は、
慣れたらナイフ&フォークの方が楽しめると思うんだよね。
 
 
それにしても、隣のカップルがウザい。
しかも肩が触れそうな狭さに、イライラもしてきた。
 
美味しいけどこの狭さは、美味しい物を食べる環境とは言えないかも。
狭いオープンキッチン内にはマスターを含めて5人もいて、
その狭さを見ているのも落ち着かない。
 
まぁ、ピッツェリアだから、
サラッと来てマリナーラとかをメニューも見ずにオーダーして
ワイン1杯と焼き立てピッツァを食べたら即退店!
って使い方が良いのだろうね。
 
ごちそうさまでした。

 
 

2024年5月15日水曜日

魯肉飯

「秀味園」は、何でも500円の店だった。
 
お姉さん(昔の)2人が切り盛りする店で、
計算が苦手だから・・とそんな設定にしたらしい。
 
台湾の家庭料理を出す店だったけど、飲食スペースはテーブルが2個あるだけの狭さ。
すぐ満席になるのは当然だけど、実は住居スペースそんまんまの居間が奥にあって、
そこの円卓で食べる事もでき、他人の家の食卓で食事をする気分も味わえた。
 
行くキッカケになったのは、安くて量があるというありがたい魯肉飯があって、
肉そぼろと角煮、高菜、煮玉子がドカッと乗っている様は、
これで500円で良いの?って毎回思わせてくれたのだ。
 
 
 
 
このボリュームで500円。
当時は職場が中華街の中にあったから、給料日前で腹が空いている時は
間違いなくココへ向かっていた事が懐かしい。
  
そんな店が2010年に、店名ごと居抜きで売られた。(店名を引き継いだ?)
 
中華街では大陸系と台湾系の派閥があって、台湾系の店でその事実を聞いた時、
店構えが派手になって料理が雑になった理由がわかった気がした事思い出す。
 
ただその当時、「秀味園」には手強いライバルが出現していた。
その店は「生福園」。
 
台湾屋台料理と称して、飲む客にはありがたい料理が多くある中、
「秀味園」の魯肉飯より美味しい魯肉飯が500円であって、
食べたらその美味さにやられてしまったのだ。
 
 
 
 
この2枚の写真を撮ったのは2010年。
 
「生福園」は明らかに「秀味園」のスタイルを真似ていると思う。
ただ、残念な事に「生福園」の命も短くて、2011年には元住吉へ移転。
 
「生福園」でしか食べられなかった「ミルク麺」は、
最近増えてきた大陸系と台湾系料理店で登場するまで、中華街で食べる事は無かった。
 
 
 
 
何の気無しに、ランチを食べようと出てきた中華街で、
ふと目についた店が「秀味園」だった。
 
相変わらず、派手な店構え。
ランチもやってるだね。
 
五目湯麺+炒飯で850円は攻めてる。
他の料理+ライス&スープ+デザートは700円の設定って、
安いって事でやってるんだな。
 
 
 
 
この店、500円魯肉飯はあまりに有名だったので、
かなり長い間、魯肉飯だけ500円でやってたんだけど、
何時だったか、それが600円になっていた。
 
だた、そんな設定を見ても食べたいって思わなかったのは、
オーナーチェンジ後の味がぼやけた感じが強かったからだ・・と、思い出す。
 
 
 
 
魯肉飯は600円でキープして、他の料理でバランスを取るのも難しいのだろう。
雲呑スープとデザートを付けたセットで売るスタイルを前面に出している。
 
でも、確認したいのは魯肉飯。
この写真通りだったら600円でもバーゲンだし、
味が良ければ劣化版でも食べたいコストだしね。
 
 
 
 
あ・・・
なんか普通の中華料理店になってるわ。
 
懐かしかった誰かの家の居間みたいなスペースは、
飲食店として当たり前な姿に改装されている。
 
時間的には12時前だったのですんなり入れたけど、
ここまでの改装ができる位に儲かっているなら、
12時過ぎたらすぐ満席になりそうだね。
 
で・・
とっとと食べて出ようと思って、
気になっていた魯肉飯をオーダー!
 
 
 
 
え〜〜〜〜〜?
なんか、具が貧相だよ??
 
丼の半分を占める様な無骨にデカかった角煮は妙に小さいし、
肉そぼろも少なすぎる。(魯肉飯のメインだよ?)
 
 
 
 
香辛料が全然足りない!
味も何となく昔のイメージが残ってる位。
 
悪くは無いけど、敢えてここに食べに来たい程の魅力は感じない。
 
でもなぁ・・・
600円(税別)でコレを出すのは、大変なんだろうなぁ・・・
 
既に中華街では、炒飯が1000円超え当たり前な店が増えていて、
そういう意味でも800円くらい取って、もう少しボリュームを増やせば
かなりの人気になると思うんだなぁ・・・
 
と言うか、店に貼ってある写真と現物の落差は大きくて、
安くしてるんだから仕方無いってイメージを持ってしまった。
 
こうやってずっと食べ物日記で書いていると、過去のデータも出てきやすいから、
比較できちゃうってのもある意味罪ではあるね。
 
まぁ、その後どうなったか・・の確認ができたので
今回は問題ありません。
 
会計しようと思って入口方向へ向かったら、
案の定、行列ができていたよ。
 
ごちそうさまでした。

2024年5月14日火曜日

八十港 再開

歴史ある街で、美味しい物を出す飲食店が多い・・・
というのが麻布十番のイメージだが、訪れたのは何十年も前のこと。
 
地下鉄の出口から出て見える風景に記憶があるけど、
あのインターチェンジの辺りに仕事で行ったっけなぁ・・なレベル。
当然だけど、何か食べた事なんてなかったっけ。
 
 
 
 
何処にでも居るインバウンド。
マンホールの絵が気になるらしい。
 
でも、そんな写真は撮らずに向かうのは二丁目。
目的はあの「八十港」だ!
 
 
 
 
赤い靴の女の子像があるこんな場所の先に、
綱島で見つけたリアル香港な味を楽しめる店だった「八十港」が
再開を果たしていると聞いていた。
 
客層から言っても苦戦しそうなロケーションだった前店舗は、
美食激戦区な麻布十番でどうなっているのか・・が気になって仕方無い。
 
 
 
 
あったよ。
あの独特な看板を上手く使ったのかな。
 
店舗は2階にあるので、エレベータで上ると・・・
 
「いらっしゃいませ〜」と声がする、こんなエントランスが待っていた。
 
 
 
 
そうそう、こんな雰囲気だったよね。
あの鳥籠も健在だ。
 
 
 
 
店内はワンフロアなダイニングで、隠れ家的な飲食店が使いそうなサイズ。
そこに、綱島で使われていた装飾品を再配置して雰囲気を作りあげていた。
 
 
 
 
それにしても、東京。
ましてや麻布十番ともなると、こうなるのか・・な価格設定。
勿論円安の影響は大きいし、そう言う観点で言えば真っ当な設定とも言える。
 
横浜中華街でも炒飯が1000円超え当たり前で、
一部有名店では4月以降に軒並み200円程度価格を上げる・・・
なんて状況ではある。
 
パラパラっとメニューを見てその設定に痺れつつ、
食べる時は気にしない〜とうそぶきつつ、まずはビールをオーダーした。
 
 
クレイジーラビッツ:エスプレッソスタウト デッドマンブリュワリー 1000円
 
こんなメーカー知らない・・という事でオーダーしたコイツ。
確かにコーヒーな味わいで、香りだけって想像は見事に覆された。
青島ビールより遙かにマシだけど、サンミゲルの瓶とかの方が香港のイメージだなぁ・・
 
今日はまだ、プレオープンとの事。
どうりで料理の幅が狭いワケだ。
 
 
炸鮮蟹肉蟹鉗 680円

 
そうそう、このカニ爪、大好きなんですわ。
そして期待通りの美味さ!
 
スイートチリソースに浸けながら頂くと、
ビールがメッチャ進むんだな。
 
とは言えこれは、多くの中華料理店にもある物で、
この店独特な料理というワケではない。
(どこで食べても似たような味)
なので、ここならではな感じの点心も当然オーダーした。

これ、なんと餡の中にピーナッツが入っているらしい。
そりゃ、気になるよ。
そりゃ、食べるよ・・・
 
 
潮州粉果 550円
 
あ・・
面白い食感だ!
 
味も良いけど食感が楽しくて、
いくらでも食べられそうな魅力に溢れてる。
 
そしてもう一つ、最近中華料理店で頼む事が多い焼売も・・・
 
 
焼賣 680円
 
 
お!
肉がゴロっとした食感があるくらいに粗挽きでいて、
香辛料もバランス良くて美味い!
なんか、見た目よりもゴツイ食感がかなり楽しいかも。
 
高級版の焼賣皇とどっちにしようか悩んだけど、
最初だからベーシックなヤツにしたんだが、
これだけ美味いと高級版(同じ価格で2ヶになる)が気になってしまう。
 
だけど、プレオープンって事もあるのか
全般的に皮がちょっとダメな感じがあるのも事実。
作り置きとそうじゃないのがあるのかな。 

と言う事で、絶対食べたかった雲呑麺、行ってみよう。  
綱島の時も雲呑麺だけはスープが違ってて、
麺はあの噛み切れない系の香港麺でとにかく美味かった。
だからこれだけは、どうなったか確認したかったのだね。
 
 
自家製海老雲呑麺 1200円

お〜〜〜〜
ちゃんとしてる〜〜〜〜
 
スープはちょっと穏やかになった感があるけど、
美味さその物はちゃんと健在で、雲呑はかなりグレードアップ!
 
プリプリの海老が主張し過ぎる感じがあって、
これはマジにヤバい!
 
「南粤美食の雲呑麺とどっちが美味い?」って尋ねられたら、
「どっちが好きか?」って答えるレベル。
 
ちなみに「南粤美食」の雲呑麺は980円をキープしてるようだけど、
「八十港」の雲呑麺の方が量が多く雲呑も迫力があるから、
この価格は納得できると思う。
 
強いて言うなら、東京にはネイティブな中華料理が増えてきたので、
それらと戦う力量があるのかは、東京在住の人の判断に委ねたい。
 
それにしても麻布十番って、美味しそうな飲食店がありすぎる。
だけど、横浜からの交通費を考えるとそうそう行けそうにない。
 
悩ましいよねぇ・・・・
 
ごちそうさまでした。

2024年5月11日土曜日

上海麺館で龍須麺

手作りと看板には書いてあるが、
何が手作りなのかは書いて無いところが・・・な「上海麺館」。
 
でも、珍しい麺があると行く度に言われていたので、
今日はそんな麺を目的に行ってみた。
 
 
 
 
「初一線麺」と「龍須麺」というのが珍しい上海の麺だとかで、
店の表に貼って・・・・あれ? 貼ってないわ。
 
前に来た時は貼ってあったのに無いって、
存在しない??
 
 
「こんにちは」
 
「あれ〜また来てくれたのね〜」
 
「今日は龍須麺か初一線麺を食べたいって思って来たんだけど、
 前みたいに表に貼ってないのは、無いって事?」
 
「龍須麺、ありますよ〜」
 
良かった〜〜
無きゃまた葱油拌麺かなって思ってたんだけど、
その珍しい麺、いってみますかね。
 
 
 
 
へ〜〜〜
なんだろ、この白さ。
 
米粉?って思ってグーグル先生に質問してみたら、
龍の髭の如く細い麺、との事。
原料は小麦粉で、手で伸ばして細くしていくらしい。
 
ま、乱暴に言ったら素麺ですわ、これ。
 
で、スープ&具材が美味いので、
麺は脇役という感じ。
 
これは、食べてみないとわからないモノとして
味わえた事を良しとしますわ。
 
なんか物足りないっす。
スープ飲み干せばどうかな・・・
 
あ〜〜
我慢できん。
 
すいませ〜ん、エビ炒飯追加で!
 
 
 
 
食べ過ぎじゃ!って〜の。
 
ま、ごく普通の炒飯だけど、
エビがしっかり乗ってるから許す。
 
どっかの炒飯専門店で食べた海老炒飯は、
海老が2個しか入ってなくて、五目炒飯から他の具材抜いただけ?
ってムカついて以来、海老炒飯には厳しくなってるのですわ。
 
3個しか乗ってないって思いもちょっと無いじゃないけど、
海老が結構大きいヤツなので、感情的にはOKっす。
 
ま、でも、ここは麺を楽しむ店なんだろうね。
それとスープとかが売りらしいけど、上海料理って感じは薄い。
いや、待てよ?
スープを売りにするって福建料理???
 
ま、良いです。
ここは麺を食べる店として認識してるので、
その他の料理は気にならない。
 
と言うことで、次は葱油拌麺のランチセットか
上海焼きそばを食べようと思う。
 
ごちそうさまでした。

2024年5月6日月曜日

チャボーラでスパニッシュオムレツとか

横浜でスペイン料理店と言うと、思い当たるのは
「カサ・デ・フジモリ」とか「イザベラ」になるんだけど、
それはもう、高齢者な証拠。
 
グーグル先生に質問してみれば、行った事が無い店が多数出るし、
アヒージョ専門店とかバルもかなりあるようだ。
 
だけど、自分の中ではやっぱりココが好きって店があって、
今日もそこへ行こうと決めていた。
 
それは石川町の「チャボーラ」
 
 
 
 
何回も書いてるけど、とにかくここはコストパフォーマンスが良すぎな店。
 
バルとしての立ち位置もあってかタパスがメインな構成になるんだが、
とにかく安くて美味い!ってイメージがある。
 
勿論、パエジャもあるけど基本は二人前&時間がかかるので
ここではオーダーした記憶が無い。
 
 
 
 
そして、ここに来たい理由の中でも1番になるのは、
シェリーの品揃えの良さ&安さだったりする。
 
それと、今日来ておきたかったのは、
明日に閉店となる「カサ・デ・フジモリ」の予約が取れたので、
彼処のシェリーの質を測りたかったからだ。
 
この店には、フィノ、マンサニーリャ、オロロソ、アモンティリャード、クリームと
と一通りのクラスが全部揃っていてかつ安い。(グラス660円とかである)
加えて、葡萄の種類としてペドロヒメネスやモスカテルを使ったモノのあったりするので、
シェリー好きな人にはたまらないバルなんですな。
(甘口が好きじゃない人には勧めないけど)
 
 
 
 
フィノはともかくとして、オロロソやアモンティリャードになるとかなり甘めだけど、
あまりに有名なハーベイのブリストル・クリームに比べたらかわいい物。
 
だから、チビチビと飲むのにはオロロソあたりが丁度良いのだが、
シェリーをストックしているバーは想像以上に少なくて、
あってもフィノのティオペペがあるくらいなのが悩ましい。
 
だからバーでシェリーを頼むと「ティオペペ」しか無いってパターンにりやすく、
シェリーに慣れてない客が知ったかぶって飲めば、
ティオペペのドライな味わいと独特のクセに、好き嫌いが出るのもお約束。
結果的にシェリーって独特な匂いと辛さがあって好きになれない・・
ってパターンを生むのだろう。
 
シェリーって、辛い酒じゃないですよ〜
アルコール度数はそこそこあるけど、美味しいですよ〜〜
 
と話しても、そもそも出してくれる店がほぼ無いからこそ、
この「チャボーラ」はとても貴重な店でもあるのですな。
 
そしてそんな酒を仕込んだ樽で熟成したウィスキーが美味しくなるのは、
シェリー樽で熟成したモルトの人気が裏付ける。
(かつてのマッカランはシェリー樽熟成あっての味わいだった)
 
で・・・
シェリー樽熟成のモルトを飲む時、
オロロソやアモンティリャードをチェイサーにして飲むと、
ヤバイほど美味く、ヤバすぎるほど酔いが回る。
 
そう言えば最近は、そんな飲み方してないなぁ・・
 
 
 
 
ここに来たら、ほぼ必ず頼む「ジャガイモのアリオリ」
 
アリオリソースはニンニクとオリーブオイル、レモン汁と卵黄で作る
ニンニク入りマヨネーズの様なソース。
で、これがジャガイモによく合うのですよ。
 
いくらでも食べられそうなくらいの美味さで、
ビールに合わせたらヤバイって思うけど、飲むのはシェリー。
 
ま、ここはバルなので、こんなのをつまみながら酒を飲んで、
本格的に食べたくなったら移動ってのが正しい使い方なんだけど、
妙に居心地が良いのですな。
 
 
 
 
まだまだ明るい時間に、
ユルユルと酔いを楽しめるってたまらんよね。
 
オロロソとアモンティリャードを飲んじゃって、
最後はクリーム・・と思ったら、品切れだった。
 
なので、極甘口になるモスカテル(マスカット)をオーダーする。
 
甘めぇぇぇ・・・
と、わかっていたのに呟いてしまう程の糖度だけど、
これがまた楽しいんだよねぇ(^_^;
 
 
 
 
ここに来たら必ず頼むもう一品が、この「トルティージャ」(スパニッシュ・オムレツ)
 
ジャガイモが入ってるのが特徴ではあるが、
ジャガイモが被る・・・と悩むのも毎度の事。
 
でもまぁ、トマトソースとアリオリソースの2種で
ジャガイモを楽しめるのが良いのだよね。
 
・・・と、さすがに3杯もシェリーを飲むと、
気持ち良くなってしまう。
 
酒言葉に「バーで女性がシェリーを頼んだら・・・」ってのもあるけど、
あれは酔うので後で面倒見てねって話なんだろうね。
 
ごちそうさまでした。

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