2024年2月27日火曜日

京華樓本館の麻婆豆腐

中華街ランチパトロールは相変わらず続けているけど、
物価高騰もあって1000円を切って食べられるのは、ありがたい事。
 
同時に、どこの店がどんなランチを出しているかを
行く度に見ていて、ありがちなパターンも見えてきたし、
店によっては観光客向けなセットを用意している事もわかってきた。
 
生き残っている昔からある飲食店は相変わらず常連に向けての家常菜だけど、
得意料理をランチに混ぜるスタイルを持つ店も多い。
なので「彼処のアレが美味しい」と聞けば、ランチに行って確かめるってのもまた
ランチを狙う楽しみの一つだったりする。
 
 
 
 
春節明けで少し観光客が減ったろう・・と思って出かけた中華街。
歩けないほどの混み方では無いにしろ、やっぱり観光客でいっぱいだった。
 
ねぇ、火曜だよ?
皆、仕事してるんじゃないの??
入試のタイミングで暇してるヤツが多いのか???
 
でもこういった観光な人達は食べ歩き食品に行きやすいので、
ウィークデイランチは普通に楽しめるだろうと勝手に考えた。
 
今日の目標は「京華樓」(中華街には本館と大通り店がある)
 
創業は2004年で、本館斜め前にある隆泰商行(中華食材・中国茶の専門販売店)が
四川料理専門店としてオープンし「ここの麻婆豆腐じゃないとダメ」って人が出るほど
本格的な麻婆豆腐が食べられると人気が出たが当初はマイナーだった。
 
2017年に「マツコの知らない世界」で「麻婆豆腐の素」が紹介され
一気に有名店になってしまい、行こうと思った事もあったけど、
麻婆豆腐は「重慶飯店」で食べる事が多くて「京華樓 本館」で食べる事は無かった。
 
加えて、本格的な四川料理に拘っていたら間違いなく日本人向けな味付けじゃないので、
食材販売店がリアルな香辛料を使って作る麻婆豆腐はどうかな?って思ったのも事実。
 
もうちょっと正直に言えば、MCのクラブハウスに近い「味臨軒」の
リアル四川な麻婆豆腐の素っ気なく辛い感じだったらどうしよう?って思いもあったのだ。
 
 
 
 
食べないでどうこう言うべきじゃないってわかっているから、
15年以上のキャリアがある四川料理シェフが作る麻婆豆腐を食べてみよう・・
って思って訪れた「京華樓本館」
 
ランチメニューに目的の麻婆豆腐があってホッとした。
 
<週替わりランチメニュー880円>
 A陳麻婆豆腐(四川麻婆豆腐)激辛・中痺
 B麻辣水煮肴(白身魚と豆腐の麻辣煮込み)弱辛・弱痺
 C黒椒牛肉(牛肉の黒胡椒炒め)
 D菠夢咕咾鶏(スドリ)
  ※全品 ライス・スープ・搾菜・杏仁豆腐 付き
 
<刀削麺ランチメニュー880円>
 ①牛腩刀削麺(牛バラ肉刀削麺)弱辛
 ②什錦刀削麺(五目刀削麺)
 ③四川担々刀削麺(四川タンタン刀削麺)中辛
 ④叉焼刀削麺(チャーシュー刀削麺)
  ※全品 ライス希望制 杏仁豆腐+110円
 
 


 
どの店もそうだけど、最初からいきなりこんなセットが出る。
メインの料理が来るまでにやるのは、スープの味見。
ちなみにご飯はお代わり自由、らしい。
 
お・・・
優しいねぇ・・・
 
この味わいなら、料理は期待出来そうかな。
ただ、搾菜はちょっと情けないかんじだね。
 
で、手持ち無沙汰なんだよね、このままだと。
瓶ビールも頼んだのに出て来ないし、出てもアテになるものは搾菜のみ。
 
仕方無いので暇つぶしにメニューを見てみると、
「ミニ麻婆豆腐&炒飯セット」1660円なんてのがあるじゃん。
あ、「お試し麻婆豆腐」380円ってのもあるな。
 
ランチのCとかDとかを頼んで「お試し麻婆豆腐」を足すのもありだったかも。
でもそれ、明らかに食べ過ぎだよね(^_^;
 
・・と、どうでも良いこと考えていたら、麻婆豆腐の登場!
(ビールは来ません)
 
 
 
 
あ・・
なんか黒っぽいね。
 
どれどれ・・・
 
あ〜〜〜〜〜
なるほど、結構辛い。
 
でも、激辛ってほどじゃないね。
中痺ってあったけど花椒はそんなに多い感じじゃなくて、
素っ気なく辛い感じはあの「味臨軒」に通じるものがあった。
 
とは言え、それなりに日本人向けにアレンジされていて、
ちゃんと美味さが出ているから、辛いのが平気な人はハマる味なのかも知れない。
 
ここで「重慶飯店」だったら「花椒くれ〜」と言うところだけど、
さすがは食品輸入販売店が経営するだけの事はある。
テーブルにはこんなのが置いてあったのだ。
 
 


 
なるほど〜〜〜
これは良い!
 
コイツをかけると、かなり楽しくなるわ。
 
で・・・
かけまくったら案の定、額から下に汗が吹き出してきた。
 
自分にとっては「重慶飯店」の「正宗麻婆豆腐」の味が好きだけど、
「京華樓 本館」の四川料理はリアル系なので、興味が湧いてきた。
 
ちなみにメニュー写真にあった「青花椒太安魚」って料理は、
四川漢源産の青花山椒が粒のまま表面を覆うほど入っていた。
 
その最強の痺れを感じてみたい・・・って思うから、
まんまと店の戦略に乗っちゃってるんだけど、興味は沸いてしまうのですよ。
 
中華街ランチを食べる意味の一つは、
夜にあらためて食べに来るための調査って事がある。
 
大箱店では昼と夜では調理担当が違ったりして、
別の顔を見せる事も多々あったし、夜は飲ませるために味を塩辛くする店もある。
 
だからこそランチのスープの味付けは大事で、
そこがダメだと夜は悲しい思いをする確率は格段を上がってしまうのが常。

そして、今日のランチでわかったのは
夜にしっかり食べるのも楽しそうだって事だった。
 
と言う事で次に来る時は、
この店でしか出会えない四川料理に挑戦したい、って思っている。
 
そうそう、この店で唯一気に入らない事があった。
というのはビールを頼んだら無条件でスーパードライが出てきたこと。
(しかも出るの遅いし!)
 
ネット情報ではキリンとかサントリーもあるように出てるので
言えば出てきたかも知れないけど、
栓抜かれて瓶持って来られたら、突っ返せないじゃんね?
 
浜っ子としてはやっぱりキリンが飲みたいんですけど・・・
と言ったら、スーパードライ派からクレーム来ちゃうのかな?
 
ごちそうさまでした。

2024年2月21日水曜日

すき焼きも色々

京都で食べたい物の一つに、牛肉料理がある。
何故なら、間違いなく美味いからだ。
 
牛カツ、すき焼き、ステーキ丼、牛タンハリハリ鍋・・・・
勿論ステーキも焼肉も外せないけど、美味しい物は価格も比例するので
コストパフォーマンスを考えて選ぶのが常。
 
とは言え、誰もが美味いと称賛する店でも食べないと、
物差しが出来上がらないから、時には無理をする。
 
そんな無理をした記憶の中にあったのは
明治6年創業の老舗すき焼き店「三嶋亭」だった。
 
 
 
 
有名店は基本的にフルサービス。
良質な肉を、良い焼き具合で食べさせるためなのかは知らないけど、
仲居さんが手際良く、店の流儀に従って調理をしてくれる。
 
当然だけどコストは高くなり、安いコースでも現在価格で175,45円。
だから行った時は昼のコースでそれでも8,000円超えだったと記憶している。
 
最初に牛脂を鍋で溶かしてから砂糖をふりかけて鍋全体に広げる。
その上に肉を広げて置き、片面にある程度火が入った時点で肉に割下を振りかける。
ひっくり返し、その面に火が入ったところで肉を四つ折りにして、客に食べ時だと示す。

客は溶き卵に肉を浸して冷やし、食べる。
 
 
 
 
もう、これが美味くないワケはないんだけど、
最上だろう肉を甘辛く焼いて卵で円やかにする食べ方は、すき焼きならではの味。
 
美味いな〜・・と思っている時には既に、
仲居さんが空いた鍋にさらに牛脂を溶かし、タマネギを投入して広げている。
 
続いてシラタキを投入し鍋肌の脂を纏わせ、豆腐、丸麩、九条ネギ等を並べていく。
そしてその上に砂糖を振りかけてから割下をかけ回し、加熱。
 
火が通ったところでご飯と香の物等が供され、
野菜などを食べていると、空いたスペースでさらに牛肉を焼く・・・
 
 
 
 
もうね、そのビジュアルと手順が頭に焼き付いてしまい
すき焼きってそういう手順で食べるものだって、すり込まれてしまったのだ。
 
とは言え家庭で作る時は、そこまでちゃんとした作り方なんかやってられない。
肉は最初に焼くけど、すぐに割下と野菜を入れ込んで一緒に煮ちゃうという手抜きになる。
 
と言う事で、せっかく京都に来たんだから「すき焼き」食べたいじゃん?
 
となっている感情を満たすべく、どうせなら三嶋亭の様なアッパーな店では無く、
庶民的で人気があって美味しい店を探してみた。
 
安いったってランチなのに5,000円程度する店がネットに出てきちゃうけど、
その中で3,000円代の店がヒット。
 
昭和7年創業とあるので老舗と言うべき店になるのだが、
ランチセットだと2,200円でご飯&漬物が付いてくる、とあった。
 
これはもう、行くしかない。
場所は中京区寺町四条上大文字300とあるので、
四条河原町からほど近いようだ。
 
 
 
 
足が痛いので、バス停から3分とあってもその倍は時間がかかる感じで、
目指す商店街に辿り着く。
 
少し歩くと、なるほど昭和の名店だろう・・という店構えが見えた。
 
 
 
 
「すいません、予約してます・・・」
 
「どうぞ、お二階へ。
 あぁ、階段じゃなくてエレベータをお使いください」
 
 
杖を使って歩いてきた私を見て、下足番の男性が気を利かしてくれた。
エレベータで2階に上がると、廊下には順番待ちの人がかなりの人数で待っている。
 
店員は忙しそうに歩き回り予約した客がどうかも確認しないので、
人気店ならではのドタバタを垣間見た気がした。
 
仕方無くキャッシャーで予約した旨を伝えたら、
すぐさま予約客用に座敷に通されたけど、
そこにいる客席の半数以上は外国人だったのには驚いた。
 
 
「ランチセットは2,200円でご飯がつきますが、
 3,300円でロースがあって、そちらにはご飯が付きません。
 でも、肉としてはロースの方をオススメします。」
 
 
と、金髪なお姉さんに説明を受ける。
 
まぁ、当然だけどロースを注文。
3,300円+ご飯でも3,500円だから、メチャ安に感じる。
 
 
「お待たせしました。
 こちらがロースです。
 焼き方はこの説明書をご覧ください。」
 
 
例の金髪なお姉さんが、
肉&野菜と調理法を図解した手引書がを持ってきた。
 
なるほど、安い理由の一つとして
調理は全て客がやるって事なんだね。
 
では、肉を焼いて・・・と、え?
ちょっと待て??
 
この手引書によると、
最初に野菜を焼けってあるよ???
 
ただ、割下を最初から入れて煮込まないので、
関西系な作り方?のアレンジなのかなぁ・・・
 
セルフサービスだから普通に関西風にやっちゃってもいいかな?
いやいや、ここは店のやり方に従う事にしようよ。
 
肉の量は値段なりに少ないから、それを美味く食べるやり方なんだろうしね。
 
 


 
・・・と、とにかく野菜と豆腐を牛脂を溶かした鍋にぶち込んだが、
野菜から水が出るまで、ただただ加熱するのみ。
 
手順によると、この上に肉を広げて乗せる・・とある。
 
 


 
デカい肉だね(薄いから肉追加)
ちょっとサシが多いから、良いクラスの肉なのだろう。
 
で・・・
砂糖をその上にまぶして、割下をかけ回すとある。
 
 
 
 
そして煮込むと・・・
 
 
 
 
まぁ、こんな感じですよ。
京都のすき焼きってタマネギとお麩が入るのは定番なの?
 
って思いつつも、あまり肉は加熱しないで食べた方が良いよね。
 
 
 
 
あ〜〜〜
すっげぇ美味い!!
 
そりゃ、三嶋亭と比べちゃダメだけど、
肉としての美味さはちょっと凄くて、感動的。
 
まぁ自分、コストパフォーマンスが良い食事が好きなんで、
純粋に味を比べる事はしないけど、脂の量とかが好みな肉だったので
この店、「また来たい店リスト」に入れようと思ってしまった。
 
ビールはスーパードライしかないってのは残念だけど、
お酒にすれば良いし、予約していればすんなりと入れるのも嬉しい。
 
と、そこへ予約で来た女子1名が隣のテーブルに座った。
さっきの金髪なお姉さんが流暢な英語で説明を始める。
 
この人も外国人観光客なんだね。
街中も外国人観光客ばかりだから当然だろうけど、
セルフサービスで作れるかなぁ・・・
 
なんて思ってたら、
いきなりスマホとビデオカメラで撮影を始めた。
 
もしかして、ライブ配信?
すき焼きを作りつつ喋り、食べつつ喋る。
 
箸で肉をつまみ上げて、写真を撮る。
そして食べて感想を喋る。
 
そういう時代なんだなぁ・・
と思いつつペロッと食べたすき焼きは、
それなりのボリュームで満足できた。
 
実は、帰りの新幹線で「はつだ」の「和牛弁当」を
夕飯に食べようと考えていたんだけど、
このすき焼きで満足できちゃったのでお弁当購入は中止。
足が痛いので、JRのエクスプレス予約で出発時間を変更し、
早く自宅に戻る事にした。
 
それにしても、老化現象+長年付き合ってきたトラブルによって、
こうも動きが取れなくなるとは思わなかったね。
 
明後日の写真講座は休めないから明日は丸々寝て過ごして回復を待つけど、
まぁ、たっぷりタンパク質な食事をしたので、どうにかなると信じたい。
 
それでも痛かったら例によってコルセット&サポーターで身体を締め上げ、
あとは気合いでアドレナリン出して、頑張ろう。
 
ごちそうさまでした。

京都の朝食と言えばパン?

京都は、パン消費量が日本一なのだとか。
 
特に朝食のパン率は9割というデータもあって、
パン食文化がしっかり根付いている事は承知していた。
 
素泊まりな今回は、朝食はパン食文化な街ならではのパンを食べよう、と思っていた。
運良く宿泊地から少し歩いたところに「進々堂 御池店」があるのだ。
 
足が痛く無ければ別の選択肢はあったけど、
これはもう、初志貫徹でパン&コーヒーを食べるしかない。
 
5分もかからずに辿り着いた店のイートインスペースには
客席の半数程度、先客がいた。
 
 
 
 
「進々堂」は京都で有名なパンのチェーン店で、創業大正2年。
 
横浜で美味しいパンを売る老舗チェーン店と言われれば「ポンパドール」を
思い浮かべるけど、古いパン屋と言えば「ウチキパン」が筆頭だ。
 
事始めが多い横浜、
フランスパンについてはフランス人コックに作り方を習った内海兵吉が
1860年に焼き饅頭の様なパンを売り出した、という記録がある。
食パンはイギリス人ロバートクラークが1862年に「ヨコハマベーカリー」から
売り出した記録があった。(年号については諸説ある)
 
その「ヨコハマベーカリー」で働いていた打木彦太郎氏は、
9年修行の後に屋号を受け継いで「ヨコハマベーカリー宇千喜商店」を開店。
(現在のウチキパン)
 
キリンビールの前身であるコープランド醸造所「スプリングバレー」で使うホップで
パン種を作って食パンを製造していた事もあり、現在でも「ウチキパン」では
その製法を踏襲した食パンが売られている。
 
 
 
 
オーダーしたのは、スクランブルエッグセット 900円
トースト・スクランブルエッグ・サラダのプレートにコーヒーが付く。
 
パンは選べたのでパン・ド・ミにしたが、
そのパン・ド・ミも店によって色々だから興味があった。
 
自分の認識では、フランスパンの生地で作った中身が柔らかくて食べやすい食パン、
といったところだが、ここのパン・ド・ミは?
 
 
 
 
お!
凄く気持ち良い食感!?
 
口の中に入ったらサクサクっとした耳の部分が楽しく、
咀嚼する間も無くフワッと消えていくような感じがある。
 
対照的にパンの中身はちょっとモッチリ感があり、
溶けたバターが浸みて何とも言えない艶やかさがある。
クリスピーな感触とのバランスも心地よい。
 
たっぷり塗られた無塩バターの味わいは豊かで美味しく、
身体に悪そう・・な気分になりつつも楽しんでしまう。
 
スクランブルエッグとサラダを挟んで食べようかな?
って思っていたけど、パンが美味すぎるので即席サンドイッチは断念。
 
なので、添えられたケチャップをかけて頂いた。
 
 
 
 
当然だけど、旅行で気をつけないといけないのは、
朝食が食べられるか?って事。
 
外食産業が弱い地域ではそもそも食べられる店が無いって事もあるし、
生活時間帯の違いや文化の違いで、朝食の概念が違うって事もある。
 
何も考えずにコスト重視で素泊まりで宿を予約。
「何か有るんじゃない?」って朝の街に出たら飲食店が無くて途方に暮れたあげく、
戻ってコストパフォーマンスが悪い宿の朝食を食べようと思ったら、
「予約しておかないと対応できない」と返された過去もあったっけ。
 
だから旅行の場合「朝食をどうする?」ってのは大きな問題で、
ちゃんとリサーチして入店できる店をリストアップするのは必須なのだ。
 
今回、「京都ならでは朝食&ホテルから近い」という条件でサーチした。
ヒットしたのは、パン屋のモーニングセットと鰹節丼。
 
パン屋は勿論この店だけど、もう一つの候補は鰹節丼専門店「節道」。
 
その店の朝定食は、最高級名物鰹節をうそっ!って言う位乗せた丼と漬物、味噌汁、
赤卵に薬味がついて、さらに最後に出汁茶漬けも楽しめて1000円だ!
 
丼だけで1000円だったら考えるけど、定食だったら惹かれるよね?
でも、今週は体調不良でしかも脚が痛いので断念した。
 
本日は仁和寺に行った後、寺町にあるすき焼き屋へ行く予定。
食べ終わったのでチェックアウトして出かけます。
 
ごちそうさまでした。

2024年2月20日火曜日

京肴ふくやで棒寿司とか

「京極かねよ」で腹ごしらえをしたら、東寺へ向かう。
五重塔の内部を見る事ができる、というので見たかったのだ。
 
 
 
 
今回のツアーには「滅多に見る事ができないモノを見る」という目的もあって、
「京の冬の旅」と称した京都市観光協会がNHK大河ドラマ「光る君へ」にひっかけて
辰年ならではの瑞獣「龍」に会える企画として打ち立てた「京の龍めぐり」の中から
東寺五重塔の内部公開(初層)と仁和寺金堂(裏堂)の二つを選んでいた。
 
京都はバスが多く、どこへ行くにしてもバスを使うのが効率的?
メジャーな観光地に向かう路線は滅茶苦茶に混んでいるけど、
東寺方向へ向かうバスは空いていて、助かった。
 
 
 
 
早咲きの桜がちらほらと花をつけているけど、
多くの桜の木にはまだまだ開花の気配すら無い。
 
でも、東寺の有料観覧エリアは桜が咲いたら見事な景色になるだろうと想像でき、
尚更この時期に来て良かったと思った。(滅茶苦茶混むだろう)
 
当然だけど、五重塔の内部は撮影不可。
ただ、とにかくチャンスがある人には観る事をオススメしたい。
 
現在の五重塔は徳川家光によって再建されているが、
その高さは日本一の木造建築で、内部の美しさは時代があっても色褪せていず、
特に天井や壁、柱の姿には見惚れるような迫力があった。
 
だが、痛んでいた足が本格的に痛くなってきたので、
本当はもう一つ巡りたかった場所を諦め、
国宝の観智院へ行って、見学がてら休む事に。
 
 
 
 
「お庭以外は撮影禁止です」
 
・・・と言われて入った観智院は、
とにかく気分が穏やかになる場所でだった。

宮本武蔵が吉岡一門を打ち倒した後、
報復を避けるために3年間ここに身を隠したのだが、
隠れていた間に宮本武蔵が書いた水墨画があって、
素人が描いたとは思えない迫力と闇を感じさせられた。
 
 
 
 
何とも言えない穏やかな空気に触れながら休ませていただいた後、
外へ出ようとした時に嫌な予感がした。
 
左脚の土踏まず辺りのどこかがつっている?
・・と最初は感じたのだが、無理して靴を履くとジワジワと痛みが増していく。
  
東寺に来た時点で、そのままホテルに帰る予定ではあったけど、
ホテルまで帰るのも難しいと感じるほどの痛みがくる。
 
とにかくちょっと歩いたら座り、
騙し騙しホテルまで行くしかないかな。

まいったね・・・
夜は二条城そばの居酒屋で予約している。
 
痛み止めを飲み風呂で暖めて様子を見て、
最悪はタクシーで行けばいいかな?
 
どうしても動けないならキャンセルするしかないけど、
京都の棒寿司が食べたかったからこそ選んだ店。
ちょっと諦めたくはなかった。(呆れる食い意地)
 
何故なら、以前に食べたあの棒寿司があまりに美味しくて
あらためて庶民的な店で出る棒寿司がどうなのか知りたかったからだ。
 
「炭屋旅館 棒寿司」
 
記憶の中にある棒寿司は、上巳(桃の節句)に「炭屋旅館」で出されたもの。
この棒寿司に勝るとも劣らない味わいだった鯖寿司は、長崎の「吉宗」で食べた
「バッテラ」しか思い出せないでいる。
 
「吉宗浜町本店 バッテラ」
 
だからリーズナブルに美味しい棒寿司が食べられ、かつ飲める店を探したら、
二条城そばの商店街にある居酒屋(と称しているけど料理店)がヒットし、
棒寿司には自信があるようなアピールがあったので、夜はここと決めてしまったのだ。
 
 
 
 
その店は、三条会商店街にあった。
Kyoutoとイルミネーションが無ければ、横浜にもある普通の商店街に見える。
 
時間的には6時過ぎというのにシャッターが降りている店が多く、
この通りに来た時に不安すら感じていた。
 
 
 
 
「いらっしゃいませ」
 
「予約していました・・・」
 
「お待ちしていました・・・」
 
・・なやり取りのあと、突き出し等を出してもらいつつ地酒を頼んで、
本格的に飲むパターンに持ち込んだ。
 
まずは気になっていた「車海老の天麩羅」
 
 
 
 
あ〜〜
美味いかも〜〜
 
衣にちょっとクセがあったけど海老その物はかなり良い感じがあって、
塩とレモンで食べさせるのにはちょうど良い仕上がりになっていた。
 
この店、ちょっと良い!
居酒屋ってイメージじゃない!
料理も酒も楽しい!
 
ならば敢えて「おでん」とメニューにあった中から、
「魚河岸揚げ」という物を頼んでみる。
 
あれ?
おでんって既に煮込んであるんじゃないの??
 
オーダーしてから、中々出て来ないのだ。
何を作業しているのかわからないけど、とにかく出て来ないのだ。
 
 
 
あ・・・
こういうスタイルで出すのね。
 
ならば、まず出汁を飲んでみよう。
 
お!
おぉ〜〜
この出汁は美味いよ!
 
揚げは・・・
フワッとした食感ですり身の味わいは穏やかだけど
何とも賑やかな魚の味わいがある。
 
 
 
「ふぐ漬け焼き」
 
気になっていた一皿が登場!
 
これはもう、大正解!
そして酒を飲め!!って味わいで、かなり楽しい。
 
河豚をこうやって食べるの初めてだけど、
目から鱗が落ちる美味さに、メロメロになってきた。
 
 
 
 
「自慢の鯖寿司」とあったコイツ、HPにも「ぜひご賞味いただきたい」とあって、
イメージ通りの姿だったからこそ予約をしたんだけど、
HPの写真とほぼ同一と言ってよいくらいの姿に、食べる前からにやけてしまう。
 
まずはそのまま食べよう。
ちょっと醤油を垂らしても美味しいって言うので、
一つにはほんの少しだけ垂らしてみる。
 
 
 
 
ヤバい!
 
炭屋旅館とはコストがかなり違うと思うけど、
自信ありとHPに書くだけの事はある美味さ。
 
このレベルが居酒屋で出るって、マジ恐いわ・・・
 
ただ、時間的には7時前って事はあるけど、
他の客はちっとも入って来ない。
 
この美味さでも客が来ないってどういう事?
時間的にもっと遅い時間が混むのか、
居酒屋と謳うわりには上品なところが客を選んでいるのかわからないけど
かなり不思議に感じたのは正直なところ。
 
まぁ、こちらとしては静かな環境で
美味しい酒と料理が楽しめたので文句はありませんが。
 
それにしてもこの足の痛み、ちょっとヤバいな。
明日は早起きして仁和寺へ行く予定なので、今宵はバーで遊ぶのはやめて
すぐ寝る事にしようかね。
 
ごちそうさまでした。

「京極かねよ」で「ちょっといっぷくお吸い物セット」とか

所用がある新京極方向へ、烏丸御池から歩いてみた。
 
痛みは足に来ているけど歩けないほどじゃないし、
定点観測的に街の風景も撮りたかったのだ。
 
 
 
 
何も変わってないなぁ・・・
と見覚えある足袋屋を撮ってから新京極に向かうと、
建物はそのままでも入っている店舗が違うなど、かなりの変貌があるように感じる。
 
まぁ、インバウンドが凄いから、
ニーズに合わせて変化していくのは当たり前なのだろう。
 
でも、神仏関連はそのままの佇まい。
(当たり前ですな)
 
 
 
 
ウィークデイなのに、こんなに観光客いるのかい?
って言いそうになって中華街と変わらない事に気づく。
 
観光地は何処も同じ・・という事なのかな。
ただ、商店街はちょっと浅草みたいに見えるほどインバウンド向けな店が増え、
京都に居る気が薄れてくるのも事実。
 
ま、時間的に昼時だし、どっかでメシにしますかね。
 
そう言えば、新京極の「三嶋屋」で食べたすき焼きは凄かったな・・・
もう一回食べたいって思ってたけど、凄く美味いすき焼きは凄く高いのだ(爆)
 
だけどランチならいけるかな?って思って足を向けると・・・
 
 
 
 
なんと今日はお休みでしたとさ。
 
あ〜〜〜
すき焼き、食べられないって思ったら、余計に食べたくなってきた。
後でグーグル先生に相談してみようかなぁ・・・
 
と言う事で、ここがダメなら彼処があるじゃん?
あの「きんし丼」の店「京極かねよ」が!
 
 
 
これね、レンズが歪んでるんじゃないんですよ。
マジに建物が歪んでるんだな。
 
ちなみに2012年に撮った写真も、こんなだった。
 
 
 
あぁ、若干塗り直しなんかして整えたんだね。
それで余計に歪みがわかったりする・・と。
 
そして、日本中の鰻屋に喧嘩を売るような看板も健在か(^_^;
 
 
 
 
「日本一と謳う鰻はどんな味?」
って客に思わせた時点で正解なのだろうけど、中々に刺激的。
 
この暖簾にある「かねよ」という店名は「逢坂山かねよ」の暖簾分けでつけたようで、
「日本一の鰻」というフレーズも「逢坂山かねよ」が使っている「日本一のうなぎ」を
アレンジしたものらしい。
 
前に来た時も思ったけど、
滋賀の大津にある「逢坂山かねよ」の「きんし丼」も味わってみたくなる。
とは言え、「きんし丼」はそこまで凄く美味しいモノじゃないって事で、
わざわざ行くって事には至らないのだ。
 
 
 
 
まずはビール!
日本一がマークになっちゃってるんだね。
 
頼んだのは「ちょっといっぷくお吸い物セット」
「きんし丼(小)」と「うざく(小)」、「お新香」と「お吸い物」がつく。
 
で、ここの(小)ってマジ小っさいっす!
 
 
 
 
ね?、小さいっしょ??
でもまぁ、軽くアテるならコレで良いのかも。
 
そして登場したのがコレだ!
 
 
 
 
でた〜
はみ出す玉子焼きがのった「きんし丼」(小)
 
小って言うのは、どうやら鰻のサイズらしい。
丼の大きさ&玉子焼きの大きさは同じに見えるからね。
 
 
 
 
はみ出す玉子焼きは、当然の如く出汁巻き系。
でも、出汁がそこまで強く感じられないので、
鰻のタレをちょっと振って食べたら、楽しかった。
 
と言う事で(小)な鰻を確認してみると・・・
 
 
 
 
なるほど小!
 
半尾あるのかなぁ・・・な感じで、
鰻を目当てにする人にはお勧めできないけど、タレの浸みたご飯は楽しいので、
軽食な感じで食べるならアリかも知れないこのセットは2200円。
ビールセットにするとお吸い物の代わりにエビス生小がついて2450円也。
 
悩んだよ、どっちにするか。
でも生小って店によって随分量が違うので、ここはちゃんと瓶ビールにしたのさ。
 
まぁ・・
鰻は平均的な味だと思う。
そしてそれは、初めて来た時にも感じていたけど、
それよりも豪快な大きさの玉子焼きの方が面白く楽しかった事を思い出す。
 
 
 
 
写真は、2014年に食べた「きんし丼(特)」3600円
 
「上」と「特」は「並」に比べて丼が大きいので「玉子焼き」ははみ出さないけど、
当時の「上」2800円は現在3800円と値上がりしている。
(現在「特」は休止中)
 
まぁ、ここの鰻のサイズは想像以上に小さいし、
玉子焼きもちゃんとした出汁巻きじゃないけど、
それをわかってて食べるなら良いと思う。
 
実際、鰻を期待しないで食べたらこのセットは楽しかったし、
軽いので「ちょっといっぷく」な感があってちょうど良かった。
 
さてさて、本来の目的を果たしてから東寺方向へ行ってみるかな。
 
ごちそうさまでした。

2024年2月14日水曜日

菜香新館で昼の飲茶コース

いや、まいった。
12日の朝、起きたら意味不明な痛みが上半身右側にあって、
どこが痛いのかわからないけど、とにかく起き上がる事が難しい状態だった。
 
前日に結構飲んで、鴨南蛮でしめてフラフラと歩いて帰ったんだけど、
変な寝方をしちゃったのかな・・と思ったのだが、それにしてはちょっと酷い。
 
トイレにも行きたいし腹も減ったので起きようとしたが、
ちょっと動くと胸から背中にかけて痛みが走って、思わず叫びそうになった。
 
こういう時は、痛まない体位を取りつつ、時間をかけて立ちあがるしかない。
ゆっくりうつ伏せ状態になってから、足を折って正座でお辞儀状態にまで持っていく。
そこからゆっくりと上半身を起こして・・・と、どうにか立ちあがれた。
 
このままだと、14日(今日)にあるランチの予約と夜に知り合いの
結婚披露パーティーには到底行けそうにないので、
昨日かなり時間をかけてかかりつけの整形へ行ってみた。
 
レントゲンの所見と症状から推察して頸椎の5番と6番の間が狭くなってて、
その影響が出ているのでは・・との事。
 
首か・・・
脊髄も頸椎も、カメラマンをやってた副産物かも知れないな。
って言うか、仕事卒業で動きが減って、筋力低下ってのも大きそうだ。
 
医者に言わせると週に2〜3回リハビリやって、
首周りのストレッチは毎日やって、当面はロキソプロフェンとエペリゾンを飲み、
痛みが強い場所にはロキソニンのテープを貼れとの事だった。
 
なのでまずは首を伸ばす&電気によるリハビリをやってみたが、
スッと楽になるような効果が感じられない。
処方された薬を飲んで大人しくしていたが、
今日の朝は首を支えて動かさないようにしないと
起き上がれない状況だった。
 
とは言え、知り合いのパーティーには顔を出したい。
ただ、立食で長時間な予定とあると、正直自信が無い。
なので、昼に予約したランチへ行って様子を見てみる事にする。
(行けそうなら顔出すし、ダメなら辞退の連絡すれば良いしね)
 
新聞紙を畳んでバンダナで包んだ簡易ギブスを装着し、
腰にもコルセットを着けての外出してみる。
 
あ、これは痛いぞ・・
やっぱりちょっと無理があるか。
いずれにしろ、首の動きで痛みが出るから立食パーティーは絶対無理(T_T)
 
でも、店には着いちゃったからサラッと食べたら即帰る、
ってパターンで入る事にした。(ってどんだけ食い意地は張ってるのかね)
 
 
 
 
店前に列ができている。
予約しているんだから素直に入れる・・と思ったら、
並んでいる人は皆さん予約している人なのだと。
 
え〜〜〜
予約の意味無いじゃん?
帰ろうかな、首痛いし。
 
・・と思っていたら、要するにエレベータ待ちだったらしく、
ワリとすんなり入店できた。
 
 
 
 
あ・・・
これってもろ、ペニンシュラ香港の嘉麟楼の真似だよねぇ・・・
 
 
今日の平日ランチ「清芳午餐」(3000円)は、
飲茶のセットだがアフタヌーンティーのスタイルで出すらしい。
 
と言う事で、お茶は4種から選べる。
・凍頂烏龍茶
・特選雲南普洱茶
・白桃烏龍茶
・極品茉莉花真珠茶
 
ま、飲茶だからポーレイ(普洱茶)かな。
 
で、小皿に色々出るという飲茶はこんなラインナップ
 
 くらげの冷菜/野菜の甘酢漬け広東風/柔らか牛タン
 梅ザーサイ・にんにくの芽 黒オリーブ炒め
 銀杏入り 冬の茶碗蒸し・ささみとセロリの腐乳炒め
 金目鯛の蒸しもの 香味ソース・海老のチリソース炒め
 ブロッコリーのかに湯葉あんかけ・ほたてと茄子の黒胡椒味噌
 干し貝柱入り国産豚の手包みしゅうまい
 元祖 海老のウェハース巻き揚げ・さつまいもの餡がけ シナモン風味
 広東風あったか白粥
 とろーり金のゴマ団子
 夢見ごごち、なめらか杏仁豆腐
 
う〜む、ネーミングセンスが・・・
 
 
 
 
で、くらげ〜にんにくの芽が一皿で登場。
 
菜香って久しぶりだけど、
こんな感じだったかなぁ・・・なクオリティ。
 
美味しいけど特徴的ではなく、
「らしさ」がどこにあるのかわからない感じなのだ。
 
 
 
 
あ・・・
なるほど、こうなるのね。
 
これ以外に焼売とかが蒸籠で出るようだ。
 
う〜〜〜〜〜む
美味しいよ、確かに。
楽しいよ、間違いなく。
 
嘉麟楼を手本にするなら、このヌーベルシノワなセットはなるほどだけど、
上品過ぎて飲茶を楽しんでいる気分になりにくい。
 
でもまぁお茶も上質だし、
お湯を足しながら摘まんでいくには良いのかな。
 
自分としては、ここまで種類多くしなくて良いから
料理それぞれの量を増やして欲しいかな。
 
 
 
 
お粥は「萬珍樓點心舗」の物よりは好みだけど、
「安記」のレベルには届いてないと思う。
 
「安記」のお粥は専門店ならではで、
その滑らかな食感と穏やかな中にある深みある味が特徴で、
「萬珍樓點心舗」も「菜香新館」も食感に固さや粗さを感じるのだ。
 
とは言え、お粥を食べにきたわけじゃなくて
ちゃんとした中国茶と点心を楽しみたかったから
満足できるセットだと思う。
 
それにしても首、困ったな。
 
来週はチョロッと出かける予定だし、
写真講座の講師もやらなくちゃ・・なので、
最悪、リハビリ&投薬で押さえ込むしかないのか。
 
頸椎のトラブルは、
若い頃のムチ打ちやカメラマンとしての酷使が遠因だと思うけど、
動く事が減って落ちた筋力の問題もあるのだろう。
 
世間様はバレンタインデーと言う事で浮かれているようだけど、
早く帰って横になろう。
 
旅行は中止にできるけど、
写真講座は中止にできそうにないので、
そこまでにはどうにかしないとね。
 
ごちそうさまでした。

2024年2月10日土曜日

横浜晋山で鴨南蛮とか

以前は足繁く通っていた「横浜晋山」。
でも今は、そんなに通えていない。
  
上質な食事を楽しめる&珍しい良質な酒を味わえる、
という魅力は常に進化しているのだけど、自宅でユルユルとしていたい
・・という欲求が強いのだ。
 
だが、それでも突然、
晋山の蕎麦が食べたい病は発症する。
 
 
 
 
寒い日に食べたくなるのは汁蕎麦。
となれば、鴨南蛮や鰊蕎麦といったところが思い浮かぶのだが、
晋山だったらやっぱり鴨南蛮になる。
 
でも、いきなり蕎麦にならないのは言うまでもなく、
まずはお酒とアテ、というのがパターンなのだ。
 
 
 
 
既に筍が出ていて、思わずオーダー。
「走り」も「盛り」も「名残」も揃えるのがこの店の流儀。
 
旬を味わう事で季節の移ろいを感じられるのが楽しいが、
そう言う意味ではやっぱり和食が一番馴染みやすいのだろう。
 
 
 
 
合わせる酒は「刈穂」の純米吟醸と「天山」の山廃純米。
アテには筍の他に「干し大根の江戸漬け」も頂いた。
 
 
 
 
晋山はこんな風に江戸料理を再現する取組を行っていて、
例えばネギマ(葱と鮪の鍋料理)を焼き鳥の様にして出している。
 
この江戸漬けは季節限定なのであったらつい頼んじゃうけど、
次は何を出してくれるんだろう、という興味があって毎回献立を見えるが楽しい。
 
 
 
 
やっぱ冬は「鴨南蛮」だよね!
 
熱いかけ汁に溶け込む蕎麦の味わいは
鴨の脂と混ざって何とも言えない美味さに昇華する。
 
蕎麦だけで言うなら「鴨せいろ」になるんだけど、
この汁の楽しみは捨てがたいのですな。
 
と言う事で、今日は飲みすぎです。
 
ごちそうさまでした。

BUILD A BURGER

人混み嫌いではあるけど、 取材なので行ってみた「CP+2025」。         プロからアマのカメラファンにまでと門戸を広げたイベントなので、 一般客がいないプレスタイムに訪れたのに、それでもかなりの人出があってビックリ。         イベント内容はnoteに書い...