2024年2月20日火曜日

京肴ふくやで棒寿司とか

「京極かねよ」で腹ごしらえをしたら、東寺へ向かう。
五重塔の内部を見る事ができる、というので見たかったのだ。
 
 
 
 
今回のツアーには「滅多に見る事ができないモノを見る」という目的もあって、
「京の冬の旅」と称した京都市観光協会がNHK大河ドラマ「光る君へ」にひっかけて
辰年ならではの瑞獣「龍」に会える企画として打ち立てた「京の龍めぐり」の中から
東寺五重塔の内部公開(初層)と仁和寺金堂(裏堂)の二つを選んでいた。
 
京都はバスが多く、どこへ行くにしてもバスを使うのが効率的?
メジャーな観光地に向かう路線は滅茶苦茶に混んでいるけど、
東寺方向へ向かうバスは空いていて、助かった。
 
 
 
 
早咲きの桜がちらほらと花をつけているけど、
多くの桜の木にはまだまだ開花の気配すら無い。
 
でも、東寺の有料観覧エリアは桜が咲いたら見事な景色になるだろうと想像でき、
尚更この時期に来て良かったと思った。(滅茶苦茶混むだろう)
 
当然だけど、五重塔の内部は撮影不可。
ただ、とにかくチャンスがある人には観る事をオススメしたい。
 
現在の五重塔は徳川家光によって再建されているが、
その高さは日本一の木造建築で、内部の美しさは時代があっても色褪せていず、
特に天井や壁、柱の姿には見惚れるような迫力があった。
 
だが、痛んでいた足が本格的に痛くなってきたので、
本当はもう一つ巡りたかった場所を諦め、
国宝の観智院へ行って、見学がてら休む事に。
 
 
 
 
「お庭以外は撮影禁止です」
 
・・・と言われて入った観智院は、
とにかく気分が穏やかになる場所でだった。

宮本武蔵が吉岡一門を打ち倒した後、
報復を避けるために3年間ここに身を隠したのだが、
隠れていた間に宮本武蔵が書いた水墨画があって、
素人が描いたとは思えない迫力と闇を感じさせられた。
 
 
 
 
何とも言えない穏やかな空気に触れながら休ませていただいた後、
外へ出ようとした時に嫌な予感がした。
 
左脚の土踏まず辺りのどこかがつっている?
・・と最初は感じたのだが、無理して靴を履くとジワジワと痛みが増していく。
  
東寺に来た時点で、そのままホテルに帰る予定ではあったけど、
ホテルまで帰るのも難しいと感じるほどの痛みがくる。
 
とにかくちょっと歩いたら座り、
騙し騙しホテルまで行くしかないかな。

まいったね・・・
夜は二条城そばの居酒屋で予約している。
 
痛み止めを飲み風呂で暖めて様子を見て、
最悪はタクシーで行けばいいかな?
 
どうしても動けないならキャンセルするしかないけど、
京都の棒寿司が食べたかったからこそ選んだ店。
ちょっと諦めたくはなかった。(呆れる食い意地)
 
何故なら、以前に食べたあの棒寿司があまりに美味しくて
あらためて庶民的な店で出る棒寿司がどうなのか知りたかったからだ。
 
「炭屋旅館 棒寿司」
 
記憶の中にある棒寿司は、上巳(桃の節句)に「炭屋旅館」で出されたもの。
この棒寿司に勝るとも劣らない味わいだった鯖寿司は、長崎の「吉宗」で食べた
「バッテラ」しか思い出せないでいる。
 
「吉宗浜町本店 バッテラ」
 
だからリーズナブルに美味しい棒寿司が食べられ、かつ飲める店を探したら、
二条城そばの商店街にある居酒屋(と称しているけど料理店)がヒットし、
棒寿司には自信があるようなアピールがあったので、夜はここと決めてしまったのだ。
 
 
 
 
その店は、三条会商店街にあった。
Kyoutoとイルミネーションが無ければ、横浜にもある普通の商店街に見える。
 
時間的には6時過ぎというのにシャッターが降りている店が多く、
この通りに来た時に不安すら感じていた。
 
 
 
 
「いらっしゃいませ」
 
「予約していました・・・」
 
「お待ちしていました・・・」
 
・・なやり取りのあと、突き出し等を出してもらいつつ地酒を頼んで、
本格的に飲むパターンに持ち込んだ。
 
まずは気になっていた「車海老の天麩羅」
 
 
 
 
あ〜〜
美味いかも〜〜
 
衣にちょっとクセがあったけど海老その物はかなり良い感じがあって、
塩とレモンで食べさせるのにはちょうど良い仕上がりになっていた。
 
この店、ちょっと良い!
居酒屋ってイメージじゃない!
料理も酒も楽しい!
 
ならば敢えて「おでん」とメニューにあった中から、
「魚河岸揚げ」という物を頼んでみる。
 
あれ?
おでんって既に煮込んであるんじゃないの??
 
オーダーしてから、中々出て来ないのだ。
何を作業しているのかわからないけど、とにかく出て来ないのだ。
 
 
 
あ・・・
こういうスタイルで出すのね。
 
ならば、まず出汁を飲んでみよう。
 
お!
おぉ〜〜
この出汁は美味いよ!
 
揚げは・・・
フワッとした食感ですり身の味わいは穏やかだけど
何とも賑やかな魚の味わいがある。
 
 
 
「ふぐ漬け焼き」
 
気になっていた一皿が登場!
 
これはもう、大正解!
そして酒を飲め!!って味わいで、かなり楽しい。
 
河豚をこうやって食べるの初めてだけど、
目から鱗が落ちる美味さに、メロメロになってきた。
 
 
 
 
「自慢の鯖寿司」とあったコイツ、HPにも「ぜひご賞味いただきたい」とあって、
イメージ通りの姿だったからこそ予約をしたんだけど、
HPの写真とほぼ同一と言ってよいくらいの姿に、食べる前からにやけてしまう。
 
まずはそのまま食べよう。
ちょっと醤油を垂らしても美味しいって言うので、
一つにはほんの少しだけ垂らしてみる。
 
 
 
 
ヤバい!
 
炭屋旅館とはコストがかなり違うと思うけど、
自信ありとHPに書くだけの事はある美味さ。
 
このレベルが居酒屋で出るって、マジ恐いわ・・・
 
ただ、時間的には7時前って事はあるけど、
他の客はちっとも入って来ない。
 
この美味さでも客が来ないってどういう事?
時間的にもっと遅い時間が混むのか、
居酒屋と謳うわりには上品なところが客を選んでいるのかわからないけど
かなり不思議に感じたのは正直なところ。
 
まぁ、こちらとしては静かな環境で
美味しい酒と料理が楽しめたので文句はありませんが。
 
それにしてもこの足の痛み、ちょっとヤバいな。
明日は早起きして仁和寺へ行く予定なので、今宵はバーで遊ぶのはやめて
すぐ寝る事にしようかね。
 
ごちそうさまでした。

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