2023年11月29日水曜日

886食堂では麺を食べるべき?

以前、「紅焼半筋半肉麺」を食べて、こりゃ台湾な味わいだと喜んだ「886食堂」
 
その時気になったのは「魯肉飯はどうか?」ってことで
次に来た時に食べようと誓っていた。
 
 
 
 
と言う事で久々に今日、ランチタイムも終わりそうな時刻に訪れてみたら
想像以上に客が少なかった。
 
「お二階へどうぞ〜」
と言われて上がった二階は客が皆無。
 
何故?どうして?Why?
 
一階のカウンターに通さないのも意味不明だし、
空いているのは嬉しいけど、アテンドするスタッフもいなかったりする。
 
まぁ、良いか。
今日の目的は魯肉飯!
客が少ないから落ち着いて食べられる、ってものだよね。
 
メニューを見れば、「台湾めし・人気の台湾丼ぶり」とあって
「台湾魯肉飯」と「台湾排骨飯」がスープ・小菜付きでどちらも980円だった。
 
そりゃ、「魯肉飯」食べるよ。
それが目的なんだから。
 
ただ、「台湾排骨飯」の説明書きには
豚カツを甘タレでしっかり漬け込んで箸でも幌地とする柔らかさ・・とか書いてある。
 
え?
豚カツを甘タレってそれ排骨?
てか「台湾鉄道弁当」って別名もあるので
そもそもイメージする排骨飯では無いのかも知れない。
 
ど〜しよう・・・
俄然気になってしまったじゃんか。
 
でも、魯肉飯もじっくり煮込んだ豚の角煮も乗ったスペシャルってあるから
秀味園系な楽しさがありそうで捨てがたい。
 
なので初志貫徹、脇目も振らず、
魯肉飯をオーダーしたのだった。
 
 
 
 
見た目は美しいね。
角煮はジックリ煮込んだ感があまりない。
 
う〜ん
ま、こんなもんですかいね。
って言うか、正直言ってガッカリだった。
 
魯肉飯って元々がジャンクな食べ物だし基準も無い感じで、
店それぞれが好き勝手に作って出すものだって思っている。
 
ただ、台湾らしさを出している店なのに、
あの牛肉麺で感じた台湾らしい味付けや香辛料の使い方は
この魯肉飯にはあまり感じられなかったのだ。
 
見た目的には豪華に見えるけど、
豚の挽肉を煮込んだものをかけるのが基本なのに、
そのかけるスープの量が少ないのかご飯と馴染んでなくて、
それが余計に料理のバラバラ感を増してしまっているのだ。
 
唐辛子をペースト状にした調味料があったら
これにちょっと合わせて食べると楽しそうなんだけど、
それは台湾と言うよりも香港だわな。
 
まぁ、角煮が固いってのが一番のマイナスポイント。
ご飯その物もアレだし、この店では牛肉麺とか麺線とかを食べるか、
料理を色々取って食べるのが良いのかも知れないね。
 
それと、今日のスタッフは対応が悪かったので、
感情的にもマイナスのイメージが強くなった。
 
実は、ビールと小皿料理(餃子とか小籠包とか色々ある)で
ユルユルいくのも良いかな・・とメニューにあったA菜(油麦菜)の炒め物を選んだら、
「今は季節外れなので無い」と断られてしまって、あれ?って思ったのだ。
 
A菜は丸まらないレタスみたいな台湾野菜で二毛作。
5〜7月と9月後半から春先まで露地物が収穫できるので、
今は台湾系料理店なら普通に出てくる物なのだ。
(実際、先日の許厨房ではA菜の炒め物を勧められたし)
 
だから、「季節外れだから無い」って言い方が変だなって思ったし、
仕入れの都合で入ってないなら「切れてる」って言えば良いのにって思ったのだけど。
 
多分だけど、日本語が上手くないスタッフだったのだろう。
いや、もうちょっとハッキリ言えば、アテンドしたくないって感じさせる何かがある。
 
注文を叫ぶとどこからか出て来て何だよ?って対応だったから、
「来ちゃいけない時間に来ちゃったのか?」って思わされたんだな。
 
良くできる人がいなかった可能性もあるなって思って、
空腹によって加速する腹立たしさを押さえ込むようにしていたけど、
今日は外れって事なのだろう。
 
食べ終わったら写真撮りに動きますかね。
 
ごちそうさまでした。

2023年11月24日金曜日

三十一番で昼呑み

町中華って、日本独特の中華料理を出して独自の進化を遂げてきた。
 
その日本独特と言うべき料理の味が若き頃に刷り込まれてきたからか、
一流の中国料理を出す店でクソ高い料理を食べるよりも、
町中華の野菜炒めや餃子を食べつつビールを飲むのが今でも好きだったりする。
 
そんな町中華にはそもそもの定義は無いけど、
出す料理は日本にしか存在しないとも言われる中華料理。
酢豚・カニ玉・海老チリ・海老マヨ・天津飯・ラーメンなんかはまさにそれにあたるし、
餃子・麻婆豆腐・八宝菜・油淋鶏なんかは独自の発展を見せた別物になっている。
 
思い出せば技術工をやってた若き頃、昼に中華料理店に出前を頼む事が多くて、
その時に頼むのは「焼肉定食」が専らだった。
でもその「焼肉定食」はどう見ても中華料理には見えないもので、
甘辛なソースが絡んだ焼肉なる料理は、とにかく美味い・・と言うかクセになった。

「炒飯」とか「野菜炒め定食」なんかも頼んだけど、
比率で言えば圧倒的に「焼肉定食」が多くて、
「またそれ?」って同僚に笑われた事を思い出す。
 
だが、そんな町中華な店は代替わりせずに廃業となったりして、
町から姿を消しつつあった。
いや、中華料理店だけじゃなく洋食店や蕎麦屋も同様で、
とにかく関係ができていた居心地の良い店は、ほぼ消えてしまったと感じている。
 
関内の太田町に勤務していた頃は、
近くに「海賊」って町中華があってよく食べに行ったけど、
そこは安い!量が多い!美味い!な三拍子の店だったっけ。
なんたって野菜炒めを頼めば、こんなのが出てくるのだから・・・
 
 

ー「味のラーメン海賊」野菜炒め 2012年撮影ー
 
野菜炒めのランチ定食をオーダーしたらライスとスープがついてくるけど、
とにかく量が半端ないので、単品で頼むようになったのは言うまでも無い。
 
このモヤシたっぷりな野菜炒めってたまに食べたくなるんだが、
自宅近くでは食べられないので悶々としていたんだけど、閃いた。
 
そうだ、瀬谷へ行こう!
 
 
 
 
そう、瀬谷にはあの「三十一番」があるのだ。
わざわざ電車に乗ってでも食べたくなる魅力的な町中華的な料理があって、
連絡してみたらオープンしているとの事。
(気をつけないと、どっかへバイクで出かけてる事もあるしね)
 
と言う事で相鉄に飛び乗っていた。
 
 
 
 
中華料理店って「○○番」って店、何気に多いよね?
「○○軒」ってのもあるけど、何故なんだろう。
 
蕎麦屋の「やぶ」とかと同じで中華料理店ってわかりやすいから?・・かしら。
明治の時代は銀行が番号で呼ばれていてその名残が「八十二銀行」だったりするけど、
中華料理店の場合は住所の番地から採った店名もあったりするので、
単に流行だったのかも知れないね。
 
 
「ビールは、瓶にします?」
 
「ジョッキで!」
 
「アテはどうしようかな」
 
「ウチのお勧め『メンマ炒め』はどうですか?」
 
「餃子は?」
 
「すいません、今日はもう終わっちゃって無いんです。」
 
「そうですか・・残念。
 じゃ、まずはおすすめのメンマを」
 
 
 
 
え?
あれれ??
 
これって妙に美味い!
 
メンマを炒めるってシンプルな料理だけど、
その一手間が実に楽しい味わいになっている。
 
こりゃもうビール飲め!って事ですな。
 
 
「前に友人が来てて、飲むならニラ玉を頼めって聞いてたんですよ。」
 
「ニラ玉にします?」
 
「お願いします。
 それとお酒を・・・」
 
「本日のおすすめ地酒は3本あります。
 『おくのかみ』『鳴海』『松みどり』・・・」
 
「あ、松みどりで」
 
 
中華料理店で紹興酒じゃなくて日本酒?
って思うけど、ドリンクメニューにはビールと地酒しかないのです(爆)
 
 
 
 
こう来たかぁ〜
ぼんやりと長崎のニラ玉を想像してたけど、
しっかりと焼かれているニラ玉が餡かけスタイルで登場。
 
お?
玉子の中はトロトロで楽しいよ??
 
あ〜
これはヤバいな。
止まらないかも。
 
このまま酒&アテで終わる気配濃厚。
前に食べた「天津炒飯」でシメようと思ってたけど、
コップになみなみと注いでくれる地酒が楽しくてご飯物に行けそうにない。
 
 
「すいません『鳴海』ください!」
 
 
まだまだ、飲みますよ〜〜
 
 
 
 
餃子が無いなら野菜系で腹を満たそう、ともう一皿「八宝菜」。
トロミ系なヤツが出ると思ってたら、想像とは違って驚いた。
 
あ、でもこれ、楽しいわ。
 
結構なボリュームで既に晩飯要らないって状況になってて、
夜にある別スケジュールまでに消化できる自信が無くなってきた。
 
いいか・・
もう、酔っ払った者勝ちで(^_^;
 
と言う事で、「おくのかみ」まで飲んでしまう。
 
こりゃ、ちょっと動き回って消化を促さないとヤバいかも。
・・と言う事で13時スタートな昼呑みは17時近くまでドロドロと続いた。
 
う〜ん
こんなに昼間から飲んで喰らうのは、マジに久しぶりだわ。
 
と言う事で、ヘロヘロになりながら第一部は終了。
 
実は約束があって飲み会第二部があるんだけど、
少し醒ますためにに紅葉とかを撮ってみる事にする。
 
向かったのは山下公園。
そろそろ銀杏も良い感じだろう・・と思ってね。
 
 
 
 
今年は銀杏の紅葉が全体的に遅いようで、
こんな色づきがあるところと、まだまだ緑色な木が生えているところがあった。
 
気候変動の影響って四季までも破壊するんだな・・
と酔いどれは感じたのです。
 
ごちそうさまでした。

2023年11月22日水曜日

シェイクシャックでダブルミート

所用があって出かける元住吉。
駅前のブレーメンのモニュメントもクリスマス仕様になっていた。
 
 
 
 
毎度思うけど、
こういう多くの店がある商店街って、かなり羨ましい。
 
商店街がある街に住んではいたけど、
このブレーメン通りのような賑わいは無かった。
 
店舗講師絵もどちらかと言えば飲食業な店が多かったので、
夜はそれなりに賑やかだけど、昼間は閑散とした感じで面白くなかったのだ。
 
だから、八百屋とか雑貨屋とかバリエーションが広いこの通りは、
通る度に新しい発見をして、つい観察してしまったりする。
 
 
 
 
用事が過ぎれば、スラッと戻るわけだけど、
何となく「SHAKE SHACK」のハンバーガーが食べたくなった。
 
なので、東急でみなとみらいまで行ってしまう。
 
 
 
 
みなとみらいにはチェーンを含めてハンバーガーが食べられる店が集まっているが、
チェーンとしては質が良い「SHAKE SHACK」は
「UMAMI BURGER」の様に高級路線へ行きすぎないような仕様変更をして
未だに健全な営業を続けてきたようだ。
 
そう言えば「SANTA MONICA 3rd st. MEAT TERRACE」も行けずじまい。
「TEDDY'S BIGGER BURGERS」もワールドポーターズの休業に伴い休業中だ。
 
まぁ、自分としては美味いビールやワインが飲める「SHAKE SHACK」があれば、
OKなんだけどね。
 
 
 
 
はい、「シャックバーガー・ダブル」(1240円)っす!
 
ここのハンバーガーは袋に入ってなくて、紙で巻くスタイル。
初めて食べた時、袋だと思って油断しててトレーにドバッと落としたっけ。
 
しかもこの手づかみ用な紙は、何となく脂とかの染みこみが早くて
結果的に手がギトギトになりやすい。
 
ま・・
安定の美味さなんで、満足っす!
 
今回はスターターとしてキリンラガーを飲んだけど、
2杯目はエールを頼んだら、これがまた美味かった。
 
シェイクシャックのアルコールは結構美味くて、
当初はカリフォルニアのフロッグスリープが専用ワインを作っていた。
(現在はフランス産らしい)
 
ビールもブルックリンブリュワリーが専用のエールを出していたのだが、
今回のエールはそのままの味わいがあった。
 
それにしても、シェイクシャックのハンバーガーって、
やっぱり高級なウェンディーズって味わいがあるね。
 
カテゴリー的にはスマッシュバーガーになるんだけど、
その調理法が似た食感を作るんだろうか。
 
・・・なんて言いながら、そもそもウェンディーズのハンバーガーを
ここ数十年食べて無いんだから、全然当て外れな話かも知れない。
 
え?
ウェンディーズってファーストキッチンを買収してたの??
だからジャパンオリジナルメニューでベーコンエッグバーガーがあるのか・・・
 
そう言えば昔、アテもなく車でダラダラと134号を走っていて
茅ヶ崎海岸辺りにファーストキッチンがあって、そこでよく食べたなぁ・・・
(ファーストキッチンドライブスルー1号店)
 
あ〜
スモークシャックにすれば良かったなぁ・・・
 
それにしても今日は随分と客がいない。
女子3人組が、プロ仕様のデジカメを持って入ってきたけど、
どうやら友人をモデルに撮影しているようだ。
 
なんだか微笑ましく見えるけど、
カメラマン役な女子もちょっと格好いいので、
撮影系じゃなくて服飾系なのかも。
 
気怠い午後に、遅めのランチ&ビールは、
穏やかな空気に満たされて心地よい。
 
へたってきている身体も、必要以上に甘やかすといけないから、
こんな時間があると知ってもっともっと出かけるようにしないとね。
 
ごちそうさまでした。

2023年11月14日火曜日

許厨房で刀削麺とか

美味しいとの噂が流れていて、行けてなかった店の一つ「許厨房」。
 
2008年4月に香港路にできたお店は揚州飯店の総料理長がオーナーで、
台湾系の料理を出すコストパフォーマンスに優れた店としてすぐに知れ渡った。
 
だが、1年も経たないうちに閉店。
台湾系料理店は難しいのか?・・・と思ったのは中華街の黒歴史を知っていたからだけど、
人手不足で閉めざるを得なかったと聞いて、少しだけホッとした。
 
横浜在住者なら知っている人もいると思うけど、
中華街には大陸系と台湾系との対立があり両者の争いは子供達にまでも及んで、
子供の喧嘩も大陸系と台湾系との戦いになる等、中々に恐い時代もあったのだ。
(中華街の裏道に行くなら、覚悟して行けと言われていた)
 
実際、一見すると大陸系か台湾系かわからない店も結構あって、
台湾料理専門店は少なかったのだけど、それも時代の流れによって増えていく。
 
それは、1993年に両者を繋げていく「街づくり」協議会が結成され、
大陸系と台湾系に分裂していた中華街が徐々に一本化される方向に動きだした事も、
大きく作用しているのだと思う。
 
自分が仕事で取材していた頃は、大陸系と台湾系両方に声をかけないとトラブったが、
今は取材などでも「横浜中華街発展会」が窓口として機能してくれているらしい。
 
 
 
 
コロナ禍前までは中華街の飲食店は大陸系の店が多かったが、
今は「食べ放題」と「占い」、そして「食べ歩き用料理」の販売店が増え、
老舗と言われる料理店も店先に「食べ歩き用料理」の販売コーナーを持つようになった。
 
それは1980年代と同様に新たなニューカマーが増え、
横浜中華街らしさを意識しない商売優先な戦略で台頭する店がコロナを乗りきって、
世代交代のタイミングで店舗数を増やしていったからだろうと想像する。
 
勿論、ニューカマーの多くは発展会に入り、
同じ地域で商売するものとして協力しながら営業しているのだろうけど、
生きてきた社会が違う事から起きる軋轢は色々と聞こえてくる。
 
でも、消費者側から見れば、
リアルな現地の味わいが見えてくるニューカマーの店も楽しく、
安価に食べられる楽しさを否定するつもりもなくて、
上手く棲み分けて共存して欲しいと望むばかりだったりする。
 
 
 
 
大陸系と台湾系の軋轢が弱くなったと感じるのは、
店に台湾の旗が見える装飾がされている店が増えたこと。
 
と同時に、台湾料理専門の店も増えていて、
自分としてはかなり嬉しく思っている。
 
「許厨房」は香港路の店を畳んで2014年2022年8月末に上海路へ移転。
 
リーズナブルで美味いランチ、それも魚を1尾蒸した魚ランチを出す珍しい店は、
またもや人気店となって、知る人ぞ知る店として名を馳せる。
 
ただ、その上海路は何故かあまり長続きする飲食店が少ない通りで、
「菜香新館」が頑張り「謝甜記貮号店」が人を呼び・・と徐々に賑わいが出ても、
開店した店がすぐ閉店してしまう事が多かった。
 
その理由として考えられるのは、他の道に比べて広い事から殺風景に見える事や
車が通りやすい事から駐車場があったり、古くからの理髪店や喫茶店、寿司屋など
中華料理を楽しめる店が少なかったってのもあるのだろう。
 
自分としては、食べ歩き(座り&立ち食い)客が増えてくる前から、
あの広い道の真ん中に長いテーブルを置いたり屋台を連ねたら、
その先にある山下町小公園にまで続く楽しいエリアになると考えたんだけどね。
 
「今日のランチはこちらです」
とメニューを出してくれたのはオーナーの息子さん。
 
この店が再開できたのは修行を終えた息子さんが帰ってきたから、
との事だけど、人懐こい彼は長野からやってきた客に以前の中華街情報を
面白おかしく話したりして、妙に居心地の良い空気を演出していた。
 
この店に行けてなかったのには理由がある。
 
美味しい料理が安価であるが故の人気店でしかも狭い、
という事からランチタイムは行列ができやすい。
だから寄ってみてもその行列を見て避けてしまう、という悪循環にハマっていたワケだ。
 
  
「ランチ以外でしたら、魯肉飯セットや牛バラ麺もありますよ。」
 
「皿ワンタンって、量はどれくらいになりますか?」
 
「ワンタンは8個ですけど、1人で何皿も食べる人、いらっしゃいます。
 ペロッと食べられると思いますよ」
 
「じゃ、それと瓶ビールを。
 あとは、牛バラ煮込み刀削麺をお願いします。」
 
「パクチー大丈夫ですか?」
 
「もちろん!」
 
 
 
 
パクチーだね、確かに(^_^;
 
あ・・・
これ、美味い!
 
スルッと食べられて、単体で食べても美味いし白銀ネギとパクチーを乗せて食べると
また違った味わいで美味い!!
 
もちろん、ビールに合う!!!
 
ただ、ビールはスーパードライだった。
HPのメニューにはモルツってあったんだけどなぁ・・・
 
でも、確かにこれだと1人で何皿も食べるってのが、わかるわ。
ワンタンの皮はフワッとした舌触りがあって、汁雲呑と同じ食感が楽しめるね。
 
今度来る時は、皿ワンタン+水餃子+カニ玉ってセットでビールにしよう。
勿論、ビールは銘柄を聞いてからオーダーするけどね。
 
 
「今はそんな事無いですけど、子供の頃は学校帰りに囲まれて
 ボコボコにされるってくらい乱暴な町だったんですよ・・」
 
「台湾と中国の関係で?」
 
「そうですね。
 日本の政治家が煽ったりしてますけど、
 中国と台湾の関係は今のままで良いと思うんです。
 上手く共存できてきたのですからね」
 
 
長野からわざわざこの店を目指してきた客は、
各地の中華街へ訪れているようで、日本では横浜中華街が一番だと言う。
 
 
「私はNYにも行ってきましたけど、どこからどこが中華街かわかりませんでした」
 
「大きさとしてはアメリカで一番大きいと聞きますね」
 
 
NYか・・・
SFのチャイナタウンには行った事があるけど、
そんなに大きく感じなかったな・・・
 
横浜中華街は世界一の規模と言われているけど、
このサイズでそう言われるなら、大した事が無いのかな?
 
そんな事をつらつらと考えつつビールを飲んでいたら
「牛バラ煮込み刀削麺」が登場した。
 
 
 
 
お〜〜
この香り、まさしく台湾系!
 
美味い!
スープの味付けは穏やかだけど、ちょっとかけてある辣油がピリ辛をアクセントに加え、
牛バラは柔らかく麺は独特のモチモチ感があって、かなり楽しい。
 
麺は台湾から入れている乾麺と言うけど、
刀削麺らしい形をしながら長い状態なので、店で種を削って茹でる物とは
根本的に作り方が違うのだろう。
 
これは、ヤバいわ。
 
この前食べた「愛群」の「牛腩湯麺」と比べたらどっちが美味い?
って質問されたら、「どっちが好きか・・でしょ?」と答えるくらいに
この「牛バラ煮込み刀削麺」は魅力的。
しかも全般的に安価な設定だから、ここが人気店になるのは当然の流れだね。
 
グルメ系な情報番組なんかに取り上げられたら、
「南粤美食」と同じパターンに陥りそうで恐いなぁ・・・
 
あっちは「失われた香港の味わい」だけど、
こっちはハマったらヤバい「台湾の味わい」だから客を選ぶかな。
 
入れなくなる前に通うかなぁ・・・なんて思いつつも、
今日は開店15分前に来てギリギリ入れたくらいなので、
既に入店が難しい店にはなっているのも事実。
 
でも、リタイヤして時間が自由になるからこそ
こういう店にも行けるのだから、今の状況に感謝しかない。
 
さて、中華街でも撮影しに動きますかね。
 
ごちそうさまでした。

2023年11月11日土曜日

楽園でカニ玉とか

紅葉はどうかと散歩にでかけてみたけど、
まだまだ色づきが少なかった。
 
 
 
 
11月も半ばになろうとしているのに、
ちっとも冬の気配がしないってのもあるのだろうけど、
それにしても・・な気分になる。
 
毎年、同じ様な気持ちになってしまうのは
地球沸騰化が進んでいる証拠なのかも知れないけど、
全世界の問題になるからあまりにも一市民は無力なのだ、と思い知る。
 
 


 
それでも酷暑な夏がやっと終わって、
こうやってフラッと出る気分になれるのはありがたい。
 
中華街もコロナ規制が解除されてから日増しに人出が増えてきたけど、
昔ながらのランチを食べさせてくれる店は減ってしまい、
結果、気軽に食べに入るのも難しくなってしまった。
 
でも、大丈夫!
こんな時は「楽園」に行くのだ。
 
カメラを持って歩き回って疲れたってのもあるし、
軽い昼食と言うよりもビール&アテな時間をゆったりと過ごしたいから、
週末だってほぼ確実に座れる上に味が好みな「楽園」はまさに楽園だったりするわけだ。
 
 
「すいません、ビール下さい!」
 
 
 
 
いきなりビール頼む、困ったジジイ。
 
店のおばちゃんも、あ〜来たな・・な顔をして、
入口近くの席に座らせて、頼まないよね?って顔つきでランチメニューの説明はする。
 
いいの、いいの。
今日は焼売&餃子&一品料理ってパターンなのさ。
そして「楽園」だったらカニ玉を食べたいのさ!
  
 
「焼売は、ちょっと時間かかりますけど良い?」
 
「はい、待ちます!」
 
「じゃ、餃子と焼売とカニ玉ね」
 
「お願いします」
 
 
 
 
はい、餃子来ました〜
 
ここの餃子は町中華の物に近くて、
ビールと一緒に楽しむにはピッタリの味。
 
コイツを2枚とか頼んでビール飲みまくるのも良いけど、
中華街の店だったら個性が出る焼売は外したくない。
 
 
「すいませ〜ん・・・」
 
 
と入口付近でカップルが声を上げる。
 
おばちゃん、気づかない?・・と店の方を見ると
何処かに行っちゃって客しかいない状態だった。
 
 
「ちょっと待ってあげてね。
 多分厨房か二階に行ってるからね」
 
「え?あ・・すいません、ありがとうございます」
 
 
13時半に近いから、そろそろ片付けモードに入っているのだろか。
おばちゃんは程なくして登場して、カップルをアテンドする。
 
声をかけてあげたカップルが
飛びっきりの笑顔をくれたのがちょっと楽しい。
そしてそんな所作が、この酔っ払いの気分も上げてくれるんだな。
 
 
 
 
コレっす!
コレが食べたかったっす!!
 
楽園のカニ玉は好物なので、何度もこのBlogでも書いてきたけど、
相変わらずの具たくさんなスタイルをキープしていてくれるのは、かなり嬉しい。
 
うん、美味いよ、やっぱり!
 
天津飯で頼むとカニ玉が1枚になっちゃうので、
一品料理でオーダーするのが決まりになっちゃったけど、
餃子と天津飯ってやり方だと餃子ライス的にも楽しめるから、
それはそれで好きだったりする。
 
蕎麦屋がいつの間にか、昼呑み天国じゃない感じにシフトして、
今や昼呑みだったら町中華を含む中華料理店で!ってのが多くなった。
 
ただし、飲むのはビールだったりハイボールだったりするけど、
それはもう、酔うための飲酒という事で楽しむパターンになる。
 
 
 
 
焼売、来ました〜
 
この縦長なスタイルって、肉系焼売を出す店に多い気がする。
(単なる気のせいだと思う)
 
崎陽軒へ提案された帆立貝柱系のシウマイを出す店と、
こういった肉メインな焼売を出す店、
そして蝦餃(海老蒸し餃子)の様な点心系焼売を出す店があって、
そのどれもが魅力的だから頼みたくなっちゃうのですよ。
 
中華街の焼売勢力図なんか作ったら面白そうだけど、
それよりも、減少しつつある中華街ランチのパトロールの方が面白いかも?
 
1人だと中華街のランチってつまらないって思い込んでるけど、
今時のランチ事情はわからないので、今度試してみようかな。
 
ごちそうさまでした。

2023年11月1日水曜日

ミルク麺

台湾料理にミルク麺ってのがあるのを知ったのは、2010年だった。
 
中華街からちょっと外れた場所にあった台湾料理専門店で食べたそれは、
豚骨スープの様な色をしたピリ辛の物で、妙にクセになる美味さがあった。
 
 
 
 
だがその店「生福園」は、そう長くは続かなかった。
場所が悪くて客の入りが悪かったのか、大陸系と台湾系の軋轢に巻き込まれたか、
とにかく理由はわからないけど元住吉に移転してしまう。
 
以来、ミルク麺を出す台湾料理店を中華街で見る事はなかったのだが・・・
  
「関帝廟通りにある台湾料理店に『ミルク麺』がある」
という情報がネットにあって、あの味わいが蘇ったからたまらない。
 
食べたい・・・
あの円やかな中にあるピリ辛な味わい・・
思い出せば出すほど、食べたくなるじゃんねぇ。
 
そう言えば最近、台湾料理店が増えたよなぁ・・・
「886食堂」とか「台湾美食」とか「民生炒飯」も台湾系の新規参入組。
情報によると関帝廟通りの「台湾菜館」のメニューにあるらしい。
 
行くか・・・と思って向かった「台湾菜館」は、看板がちょっと情けない感じに見えた。
 
 
 
 
なんかさ、「小さい画像を無理やり伸ばして看板に貼った」な感じ、しませんか?
 
こういう所に金かけないって、大丈夫か?ってちょっと思うが、
店先のメニューを見ていたら店の人が笑顔で声をかけてくれる。
 
 
「いらっしゃいませ〜
 台湾料理、美味しいですよ〜」
 
「時間、まだ大丈夫?」
 
「ダイジョウブ!」
 
 
あ・・
ちょっと日本語怪しいじゃん?
ニューカマーかな??
 
 
「ミルク麺あるって聞いてきたんだけど?」
 
「アリマスヨ〜 オイシイネ!」
 
「じゃ、ビールとそれを」
 
「台湾ノ玉子焼き、食ベマセン?」
  「切り干し大根の入ってるヤツね」
 
「ソウ」
 
「じゃ、それも〜」
 
 
 
 
台湾料理の家庭料理と言うべき「菜脯蛋」(切り干し大根入り玉子焼き)は、
店の個性が出やすい一品。
 
フワッとした玉子とコリコリが楽しめる切り干し大根のハーモニーが好きで、
台湾料理店へ行くとよく頼む料理の一つだ。
 
ど〜れどれ・・・
 
あれ?
ちょっと玉子薄くないですか?
 
切り干し大根はどこにあるのですか・・・・
っと、あったけどちょっとコリコリ感が無くて寂しいっす。
 
玉子は焼きすぎな感じなので、外側サクッと中はフワッとな状態では無く、
均一な食感な薄い玉子焼きに近くて、これは好みのタイプじゃないですな。
 
あ〜〜〜
これってちょっと不安かも。
 
 
 
 
ミルク麺、来ました。
かなり白っぽいスープで、具も素っ気ない感じに見えますな。
 
え?
えぇ・・・・・っと、牛乳だね、これ。
 
確かにミルク麺ですわ。
牛乳の味がかなり前面に来ていて、
以前に食べた物とは似ても似つかぬ料理な事は、わかる。
そして、ピリ辛も無い感じ。
 
麺は普通だし穏やかで食べやすいという台湾料理らしい味付けだけど、
スープと牛乳の味のバランスがかなり牛乳寄りなので、
これは好き嫌いが出る味ですなぁ・・・・・・
 
やっぱり、元住吉まで行くべきなんだろうか。
(生福園は美という名に変わって、夜営業の店になっている)
 
まぁ、思い出とかは美化されるものだし、
そもそも違う店なので同じ物が出てくるワケも無いのですな。
 
でも生福園のミルク麺、牛乳らしさは微塵も無くて辛さと美味さのバランスが
秀逸だったから、がっつりとすり込まれちゃったんだよな〜
 
 
「オイシカッタ?」
 
「美味しいよ!」
 
 
店のスタッフには愛想良く、が基本なのでそう答えたけど、
私の好みとは違う方向性なので、また来たいと思う気持ちは持てないでいる。
 
でも、「新しい味」との出会いは、やっぱり面白い。
 
毎回ヒットじゃ無いからこそヒットした時の喜びが増すワケで、
外れであっても楽しく食べられる方法はあったりするから、
新規開拓はやめられないっす。
 
ごちそうさまでした。

BUILD A BURGER

人混み嫌いではあるけど、 取材なので行ってみた「CP+2025」。         プロからアマのカメラファンにまでと門戸を広げたイベントなので、 一般客がいないプレスタイムに訪れたのに、それでもかなりの人出があってビックリ。         イベント内容はnoteに書い...