地産地消をテーマにした飲食店を複数経営していた椿さんが
それらを一つにまとめて横浜市役所新庁舎が入っているビルで再スタートしたのが
「TSUBAKI食堂」だった。
椿さんは農水省認定「地産地消の仕事人」に神奈川県で初めて認定され、
地産地消にこだわる料理人や生産者を繋げるネットワークを立ち上げるなど、
その活動は多岐に渡っている。
そんな彼がぶち当たったのが新型コロナウィルス感染症による自粛と言う名の規制だが、
許される範囲内での営業を続けてきた結果、コロナ禍においても客は多い。
地場産の食材をこだわる人が選ぶ酒は?と思ってリストを見れば、
有名どころの酒もあるけど神奈川県産の酒も多く入っていて、
中でもその美味しさに驚いたのは「残草蓬萊(ざるそうほうらい)Queeen」
神奈川県愛甲郡愛川町にある大矢酒造が造る酒なのだが、
以前に飲んだ「残草蓬萊」の純米は、速醸という事もあって
取り立てて記憶に残る美味さは無かったからだ。
Queeenってなんでeが多い?って思ったら
アルコール度数を低めの12度に設定したためにクイーンとして
良い酒という意味を込めてeを一文字増やしたのだとか。
いや、とにかくそのバランスの良さは秀逸と言うしかない酒なのですな。
美味いよ〜〜
いくらでも飲めそうで恐いよ〜〜
と、いつも通りに飲むんだけど、
このマイナーな酒が美味しいと気付いちゃった人がオーダーするのか
何倍も飲めるほど量がありませんでした。
でも今日は釜飯を頼んだので、もうちょっと飲もう。
茅ヶ崎の「天蒼」とか相模原の「相模灘」もあるね。
あ・・・「いずみ橋」があるなぁ・・・
と、飲兵衛は悩むワケで。
日本酒が美味しいと感じたのは、
20代前半にカメラマンとして取材に行った「黄金井酒造」で
「盛升」の原酒を試飲している主税局の検査員からお裾分けしてもらった時だった。
それはもう衝撃!なんてもんじゃない美味さ。
蛇の目が底に記されている「利き酒専用ぐい飲み」にタンクからそのまま注いだ酒は、
日本酒は甘くて不味い、という概念とはまったく違う酒だった。
黄金井さんにその美味さについて質問したところ、
「日本酒本来の味で市販すると売れない」と言われる。
何故なら当時、日本酒は「そういう味」という概念が刷り込まれていて、
どこのメーカーでも造った酒に別途造った甘酒の様なものを混ぜて調整しないと
売上が上がらないという現実があったようだ。
高度成長期、酒は酔うために飲まれ、コミュニケーションのツールとして使われ、
味わいや美味さは二の次だったのかも知れない。
だがそんな文化も、成長した社会においては廃れていく。
どんなに美味しくても、色があるだけで二級酒とされてしまう酒税法下では
美味さ=等級では無いという現実が広まっていく。
美味さや個性を売りにしたいメーカーが敢えて鑑査を拒否して二級酒で売る、
という行動に出ると、安くて美味い酒に人気が出るのは当然の流れだった。
ほらね?
やっぱり美味い酒が売れる時代が来たじゃん??
って今なら言えるけど、日本酒が人気を得たのは
ネット社会の発展によって実現した外国への販売増加によるところだろう。
と同時に、頑なに伝統を守って(縛られて?)きたメーカーの代が変わり、
豊になった食生活と進んだグローバル化の中で培った感性を活かした酒造りが始まって、
日本酒の立ち位置が大きく変化してきた事が大きいと思う。
来ましたよ〜釜飯!
今日はなんと鰻があったので、こうなりました。
あ〜〜〜
釜飯って美味いよねぇ・・・
炊き込みご飯って好物なんだけど、
オーダーしてから炊いてくれる釜飯って、ホント楽しい。
炊いているから時間がかかるけど、
その間に飲んでるのが楽しいんだわ。
寒い時期の鰻は脂が乗ってて美味いしね。
自炊じゃ作れないしね。
・・と言う事で、ちょっと飲み過ぎ。
ごちそうさまでした。
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