コロナ禍のおかげですっかり足が遠のいた香港。
そろそろ漢方薬が無くなってきたので、久しぶりに行きたいと思っているけど、
円安なので、エア&ホテルが半端なく高価で躊躇する。
加えてパスポートが切れてるので、
マイナポータルから申請してみようかと思ってたけど、
調べてみたらパスポートが失効してるとダメとわかる。
面倒だなぁ・・・と思ってしまうのは、
香港の食レベルが落ちてるって事も関係している。
実際、コロナ禍前に行った時に食べた雲呑麺は
既に中華街の「南粤美食」に負ける味わいだったのだ。
それに加えて、前回行った時に目当ての漢方薬が少なくなってたので、
今度行った時に確実に入手できる自信も無い・・と。
「飲む前にちょっと食べる?」
「そうしましょうか」
「どこ行こう?
行きたいとこありますか??」
「おすすめの所があれば・・・」
友人夫妻と待ち合わせしたランドマークプラザは、
金曜の夕方という事もあって、どこも混んでいた。
で・・・
何故か客がいない「糖朝CAFE」に目が行った。
「糖朝」と言えば香港の糖水を出す店としてかなり有名で、
桶に豆腐と糖水を入れた「豆腐花」が人気の店。
スイーツレストランではあるけど点心や麺、粥など軽食も食べられるので、
食事をするために訪れる人も多かったと記憶している。(かなり美味しかった)
高島屋グループのアール・ティー・コーポレーションがライセンスを取って
日本で営業を始めたのは2002年のこと。
ちなみに台湾の小籠包で有名な「鼎泰豊」も同社がライセンスを取り、
1996年から高島屋新宿店で営業を開始した。
青山にできた「糖朝」には「雲呑麺」もあるとわかっていたので、
あの噛み切れない系の細麺を求めて行ってみたけど、
香港直輸入麺とか言ってもあの麺ではなくてがっかりした事を思い出す。
「ここだけガラガラなんで、さっき見て回った時に避けようかと思ってて・・・」
「まぁ、軽く食べるには良いと思うよ。
ちなみに、大した料理は無いけどね。」
そんな会話をしつつオーダーカウンターへ行くと、
粥(チキン・海老・五目)と麺(海老ワンタン・豆乳坦々・酸辣湯)、
が目につくメニュー欄に載っている。
香港麺って書いてあるけど期待はせず、
気になっていた「海老ワンタン香港麺」をオーダーしてみた。
あれ?
結構スープが美味いかも
あ〜〜〜〜〜〜
これ、あの噛み切れない系細麺じゃん?
いつの間にこうなった?
中華街でも一部の店でしか扱ってない、
リアルな香港麺が当たり前に使われていた。
今まで入ってこなかったこの歯ごたえ有り過ぎな細麺は
ひょっとしたら「かん水」の品質に問題があったのかも知れない。
加えて、噛み切れない細麺は日本人には受け容れられないって常識があった?
のかも知れない・・と邪推するけど、こうやって当たり前に出てくるとちょっと感動もの。
あの「八十港」(閉店)や「南粤美食」の雲呑麺は香港で食べられる物より上質で、
スープも海老ワンタンも素晴らしかったけど、ここの雲呑麺もかなり楽しいじゃんね。
スープは穏やかで美味しく、雲呑のできも悪く無いのだ。
「このスープ、何なんでしょうね?」
「鶏スープだよ」
「それはわかるんですけど、なんか別のモノも入っているような・・・」
「あ〜、多分魚系の出汁が・・・」
本式だと「大地魚」が使われるとこだけど、
その代わりになる魚系の出汁が使われている気配は、確かにある。
以前来た時は残念な気分にさせられたけど、
かなりブラッシュアップされた様に感じた。
観光地にあるカフェスタイルのここでこのクオリティなら、
全然文句無いって思ったけど、何故ここまで店がガラガラなんだろう。
謎だ(^_^;
料理の幅が狭いしテーブルが複数客としては使い難いスタイルなので、
孤食者向けなのか?って思うけど、食事する場所に見えないってのもあるのかな。
今日の飲みは、「横浜ロイヤルパークホテル」70階の「Sirius」にて。
8人座れるカウンターは、ロイヤルアスコットの常連客が占領しているように見えた。
8人座れるカウンターは、ロイヤルアスコットの常連客が占領しているように見えた。
「運良くカウンター取れて、ラッキーでした。
今日からアスコット常連組がカウンターを狙うので、
これからはカンター争奪戦が始まるかも、ですな」
「良い感じに外が見えて、良いですね」
「Siriusって外が見える席が少ないので、元々カウンターは人気なんです」
酒はあまり強く無いゲストのために、古きよき時代のスペイサイドやハイランド、
飲みやすいブレンデッドとブランデーを揃えたけど、
この日が誕生日な友人の一杯目には、1967年蒸留のロングモーン43年を・・・
「ヤバい・・・」
「ヤバいよねぇ。
これを入手した頃、1969年のロングモーンも入れたんだけど、
口開けの状況だと1969の方が美味しかったので、こっちはあまり飲んでなかった。」
「ちょっと、ウィスキーの概念が変わる味・・ですね」
「マッカランがダメになった後、ひたすら美味しいロングモーンを集めて飲んでたっけ。
これもそんな流れの中でジャパンインポートのリストの中から見つけた1本なんだよ」
「これはじっくり飲みたいので、別ので水割とかを飲みたいですね」
では・・と勧めたのは、カティサークの「タム・オーシャンター25年」
彼は水割に、夫人はハイボールを所望されたので、
自分もチェイサー代わりにハイボールをオーダーしてみた。
(ちゃんとしたハイボールを飲むのは久しぶり)
う〜〜〜
美味すぎる(爆)
カティサークは思い出の酒で、
初めてストレートで1本飲めたウィスキーだったっけ。
(その頃の安いウィスキーは飲むと悪酔いした)
「で、今は何をやってるんですか?」
「何もしてないよ〜
医者行って、Blogとかnoteとかを書いて、写真撮って、散歩して、
たまに飲食店の新規開拓して・・・」
「じゃぁ、もう目眩とかは出ない?」
「あ・・・、確かに目眩は出なくなった。
そう言えば足がつる事も無くなった。
ただ、体調は今ひとつ。
長時間の外出はやっぱりちょっと不安かも」
「ストレスだった?」
「でしたねぇ。
そもそも人と会うの苦手で、
誰かと会う時は、相手の考えている事がわからないから
失言に気をつけたり、相手の感情を想像したりってのが大変で、
その上笑顔作ったり準備したりするってのが、かなりストレスだった」
「1人の方が楽なんですね」
「じゃなければ、バイクなんて乗らないよ?」
言われて気づくのは、
会いたい人にだけ会う生活が楽なこと。
仕事が絡んだらどうしたって忖度は必要になるし、
今後の付き合いのために我慢できる事はするし・・・
ストレスフルな毎日だったなぁ・・と、呟いてしまった。
そう、こんな毎日は楽しくて、ほろ苦い。
今更何かしたいワケじゃないし、半端にバイトしたって収入に繋がらない。
と言うか、撮影の仕事すれば身体を痛める、ってわかってる。
そんな事を思う夜、久しぶりの再会を楽しんだ時間の後には、
日常の疲弊を背負う人達を見つめる時間が、待っていた。
う〜む
飲みが足り無かったかな。
ヘロヘロになってると身体の痛みも厭世観が伴う光景も覚えずに帰れるんだけど、
今日は妙にスッキリとした酔い心地が、それを許してくれなかった。
でもまぁ、それだけ健康的になってきたって事なのかも知れない。
ライトアップされたみなとみらいの撮影なんてしないで、とっとと帰ろう。
ごちそうさまでした。
飲みが足り無かったかな。
ヘロヘロになってると身体の痛みも厭世観が伴う光景も覚えずに帰れるんだけど、
今日は妙にスッキリとした酔い心地が、それを許してくれなかった。
でもまぁ、それだけ健康的になってきたって事なのかも知れない。
ライトアップされたみなとみらいの撮影なんてしないで、とっとと帰ろう。
ごちそうさまでした。
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