2023年8月8日火曜日

函館 Day2

函館に興味を持ったのは、
サンフランシスコに似た風景の写真を見たからだ。
 
坂道の先にアルカトラズが見えるSFのハイドストリートのイメージに似てる写真で
ここどこ?って思ったら函館だった。
 
だからその道へ実際に行って写真撮ってみたいって思ったワケで、
今回の大事なイベントの一つとして、スケジュールに入れていた。
 
その場所は八幡坂。
そして撮った写真はこんなのだった。
 
 
 
 
スケール感は全然違うけど、坂の先に海がある風景ってやっぱり似てる。
そして似ている理由としては、坂の勾配もきつさも影響しているんだと思う。
 
函館山に向かっていく坂は幾つかあるけど、
それぞれが同様にそれなりの勾配なので登るのがちょっと辛い。
 
勿論、今日はたくさん歩く予定なので、汗だく覚悟でコルセットを装着し、
それを隠すために薄いシャツを羽織ったが、案の定午前中のうちに着替えようかな?
って思う位に汗だくになった。
 
 
 
 
こうやって見ると、結構な勾配だよね。
でもめげないで歩く。
 
 
 
 
やっぱり、長崎と似た感じがある。
横浜にはもう無い風景が残っているようにも感じる。
 
 
 
 
横浜や神戸の様な地形では無いので山の手という感じの地区は無いけど、
和洋折衷の様な不思議な建物は多くあって、西洋文明が浸透していく形がそこにはあった。
 
 
 
 
五稜郭公園の周りは結構な都会で、
駅前よりも中心街なのか?って思うような街並みがあった。
 
飛行機からも見えた五稜郭は中へ入ってみると想像以上に小さく、
砲を置く事を前提に作られた形だと思うと、ちょっとした軍隊の前衛基地にも見える。
 
それにしても喉は渇くし腹も減った。
今回の旅行で食べたいモノの一つとして考えていたのは塩ラーメンで、
行きたかった店は「滋養軒」か「味彩」。
 
しかしながら「滋養軒」は本日定休日だった(T_T)
 
開いているだろう、とウィークデイで外出すると定休日って結構あるパターン。
そして今回も見事にそれにハマった、と。
 
ならば・・・とセカンドベストで考えていた「函館麺厨房あじさい」へ行こう!
なんなら五稜郭にある本店がちょうど狙い目ではないか・・と。
 
 
 
 
実は、五稜郭タワーに昇る前は左側の駐車場にまで行列があったので、
このクソ暑い中で立ちっぱで待つのは無理、と諦めていた。
 
だが、五稜郭まで入って少しベンチで休んで・・・と時間が過ぎたら、
奇跡的に人が並んでいない状態。
 
チャンス!・・と向かったら、入口付近のベンチで待つ事に。
そして順番が来たら券売機へのアクセスが許され、その後は立って待てと。
 
もうね、立ちっぱは無理なんでしゃがんで待ちましたよ。
(私の脊柱管狭窄症は、立っていると痛みが出るヤツ)
 
そして5分も過ぎたところ、やっと席ヘ案内された。
 
それにしてもさ・・
どこでも現金が必要な状況って、
キャッシュレスに慣れちゃった自分としてはかなり対応に苦しんだよ。
 
小銭、無いな〜
札、あまり持ってないよ〜
コンビニで下ろすか・・・とそもそもコンビニ、あまり無いし。
 
ちなみに、JR函館駅函館駅では交通系のICカードが使えない。
市電はSuica使えたけど、クレジットカードやICカードカードがほぼ使えないって
観光地としてはどうなの?って思ったっす。
 
 
 
「塩ラーメン2/3」
 
このスモールサイズがあって、助かった。
日頃3食しっかり食べるって事が無いので、既に食べ過ぎ状態。
そしてその結果、左側に痺れと腰に痛み発生で、苦しかったのだ。
 
ほ〜
結構楽しいね。
 
塩はちょっと強めだけど、辛いと思うほどじゃない。
汗だくな身体にはありがたい感じで、強く意識しないと飲み干しちゃいそうではあった。
 
煮豚は柔らかく美味しいけど麺やスープと喧嘩しない程度の味付けがあって、
上手くバランスされていると感じた。
 
こりゃ人気あるの、わかるわ。
 
と言う事で、夜に絶対行きたい寿司屋のための腹を残しつつ、
今旅行のメインイベント「函館山からの夜景撮影」に向かう事にした。
 
 
 
 
十字街で市電を降りたら、ロープウェイの駅へ向かう。
道すがら見える街並みにはこんな建物があって、どんどん東京化していく横浜とは
まるで違う時間が流れている事に気付かせてくれる。
 
ロープウェイは定員125名との事で、並んではいるけど一気に列が進む感じで
夕方のうちに頂上へ到着。
そのまま展望台に上がると、立つ場所も探すのが大変な位に人だらけだった。
 
もしかして皆さん、日がどっぷり暮れるまで動く気は無いのですか?・・・と
心の中で不安を感じつつ呟いた。
 
ま、日が暮れて夜景を見て写真撮ったら、順次入れ替わって写真も撮れるだろう・・
とぼ〜っと座って待っていたが、夕日が沈んでマジックアワーになっても
街が見下ろせる展望台の最前列は動く気配が無い。
 
その後ろで順番を待っているだろう人達の中には、
「もう、動きそうに無いから諦めようよ・・」という会話をしつつ
移動していく姿も増えてきた。
 
そろそろ動くだろうと頃合いを図って立ち上がり、写真が撮れそうな位置へ移動しよう
・・としたが、最前列の人達は動かない。
 
 
 
 
ヤバい、そろそろ動かないと、今回の旅行で予定していた寿司屋の夜が無くなってしまう。
 
どうしよう・・・
既に30分は過ぎていて、立っているのも限界が来ている。
 
ここはもう、強引に前へ行って写真だけ撮って消えるか。
 
これね、仕事柄、人並みを上手くぬって最前列に出る方法が
身体に染み付いているんですわ。
 
さっと入って撮ったらさっと消える、だけの事なんだけど、
声をかけつつ必要以上に人を押し分けず、かつ無意識に人がスペースを空けてしまう
タイミングでスッと入るのは慣れと技なんですね。
 
 
「ちょっと写真撮らせてくださ〜い!」
 
「あ、ハイ」
 
 
複数の人が同時にちょっとだけ開けてくれたスペースに身体を横にして滑り込み、
一番前で手すりに腕を伸ばして自分の立ち位置を確保しているオッサンの横に出ると、
縦位置と横位置で連写して終了!
 
「どうも〜」と言いつつその場を後にしたけど、
誰も邪魔をしないで感じで通れたのには、
我ながら身体で覚えた技は忘れない・・と再確認する時間でもあった。
 
 
 
 
ただね、思うのですよ。
 
皆さん夜景が見たくて来ているんですから、
最前列の人は場所を占有しないで順番に見られるように配慮しましょうよって。
 
自分だけ楽しければOKって、ちょっと悲しいな・・と。
 
写真が撮れたらOKと最前列まで行く事を諦めて帰る人も多くいるのか、
帰りのロープウェイ待ちの人が多くてちょっとビビる。(寿司屋に間に合うのか?)
 
ロープウェイは5分間隔で運転してくれる&定員125名という運搬能力によって
想像以上に早く山を降りる事はできたけど、この時点で20時を過ぎていた。
 
あれだけの人がロープウェイから降りたからヤバいのでは?
と思って市電十字街駅へ行くと、案の定ホームから溢れる市電待ちの人達。
 
これは1回じゃ乗り切れない人数だ、と見てわかったので、
最終手段・タクシーを使う事にしたが、最初からそう考えていた人達が
市電駅のはるか手前でタクシーを捕まえてしまってなかなか空車が来ない
 
ヤバい〜とか思っていたら、どうにか空車をゲット。
そして向かったのは22時まで営業しているこの店だった。
 
 
 
 
「予約してないんですけど良いですか?」
 
「どうぞ〜
 奥のカウンターへ」
 
 
滑り込みセーフ!
最近はそうそう寿司も食べられない毎日だったので尚更だけど、
北海道へ来たら絶対食べたかったのはボタンエビだった。
 
相模湾でも獲れる甘エビを大きくしたようなエビだけど、
北海道物には劣ると感じていたので、確かめたかったのだ。
 
 
 
 
やった、おすすめにボタンエビあるじゃんね。
 
と言う事で、ソイ、ヒラメ、ニシン、北寄貝、コハダ、シャコ・・・
と一貫ずつ楽しんでいく。
 
ボタンエビは後に残しておくとして、その前に何を食べよう。
 
 
「これ、食べといた方が良いよってネタ、ありますか?」
 
「キンキの炙り、どうですか?
 脂乗ってて美味しいですよ」
 
「ください」
 
 
 
 
うわ!
マジ、美味い!!
 
のっけから全部美味しかったんだけど、
オススメに載ってたコイツはヤバい美味さだった。
 
さっき食べたシャコは江戸前の物より一回り大きく厚く、
脂はバターに似た味わいがあって北海道ならではの味だと思い出したけど、
このキンキは、記憶に無い美味さがあってしばし呆然。
 
 
「ウチ、銀座でもやってたんですけど、
 コロナで東京都の規制通りにやったら売上激減で、閉める事になりました」
 
「そうなんですね。
 横浜も中華街では多くの店が閉店し、替わって食べ放題や食べ歩きの店が増えちゃって、
 違う街になっちゃったいました」
 
「お後、どうしますか」
 
「ボタンエビを」
 
 
 
 
これです、コレ!
コレが食べたかった・・・
 
美味い!
 
あ〜、コレだわ。
こんな味だった。
 
この味は、相模湾物には無いわ。
 
でも、これ食べたかったら、北海道まで来ないとダメなの〜?
と思いつつ、最後に頼むと決めている干瓢巻き(山葵多め)で打ち止め。
 
8月だから海胆も考えたんだけど「これ食べとけ」な質問をぶつけても
バフンウニやムラサキウニが出てこなかったので、勧めたくないのだろう。
なので明日、は朝市の丼屋で海胆が入った丼物を食べる事にする。
 
函館、観光地としてはそんなに凄いと思えないけど、
身体の痛みに効く温泉とこんな寿司があるんだったらまた来たい。
 
その時は連泊しないで、函館・札幌・小樽とかの寿司喰いツアーとかも良いね。
 
ま、身体と懐の具合が良ければって話だけど、
そういう意味でも、リタイアを楽しめるうちに楽しもうと思ってる。
 
と言う事で、宿に戻って温泉入って寝ます。
 
ごちそうさまでした。

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