2023年12月30日土曜日

スカンディヤガーデンでデンマーク風ハンバーグ

 
  
今年のヨルノヨは、なかなかの人出だった。
 
人混み嫌いな私としては
メイン会場を避けて撮った事が無い大桟橋へ向かう。
 
年明けすぐに終わっちゃうので今年中には撮ってしまいたいと思ってたけど、
向かう途中で大桟橋に向かう人の多さに気持ちが折れかかった。
 
途中で見つけたこんな店に逃げ込みたくなったけど、
ちょっと(結構?)怪しい空気を感じて、写真だけ撮る事にする。
 
 
 
 
敢えて「啤酒」と書くのは、台湾ハンドメイド靴とクラフトビールの店だから?
(グーグル先生に教えてもらった)
 
基本は缶ビールとワインしかない様で、
軽く寄って飲むってスタンスなのかな。
 
でもまずは撮影に行かないと、何のために出てきたのかわからない。
それにしても、大桟橋に向かう人もかなり多いんだね。
 
 
 
 
辿り着いたら撮影ポイントに人が集中していて、
函館山の夜景を撮った時を思い出した。
 
15分程度でシークエンスが終わるので、そのタイミングで動いた人の後に入って
こんな写真を撮ってみたけど、今ひとつ楽しく無いのは何故?
 
たぶん想像通りな世界だったのと、人が多すぎでテンションが下がって
凄ぇ〜〜〜〜って感動が得られなかったってのが、大きいのかな。
 
なのでここは諦めて、晩飯でも喰らおうと大桟橋を後にした。
 
さっきのクラフトビアバーにフードは期待できないようなので、
ハンバーガーを食べようと「ペニーズダイナー」へ向かったら閉まってるじゃん?
 
どうする?
時間的には、すぐ入らないとLOになりそうな感じの20時ちょっと前・・・だよ??
 
「ホフボロウ」とか「KAN」とかに向かっても良いけど、閉まってたら目も当てられない。
「味奈登庵」って手もあるけど、蕎麦の気分じゃないのだよね。
 
と言う事で、「ペニーズダイナー」の隣にある「スカンディヤガーデン」の様子を
窓から覗いてみると・・・満席に見えるなぁ。
 
あ、でも・・・カウンターは空いてる。
だったら入るのはアリか。
 
 
 
 
「スカンディヤガーデン」はカジュアルレストラン。
2階にある「スカンディヤ」の北欧料理も安価に楽しめるので、人気がある。
 
スモーガスボードなるバイキングスタイルの料理が有名な「スカンディヤ」は、
テーブルの上で楽しめる様にアレンジされているスモーガスボード(コース)や
ステーキのコースが楽しめるのだけど、量が凄いイメージが記憶にあった。
 
勿論今日は、サラッと食べられれば良いし、
撮影で動いているスタイルでは入店を断られるかも知れないしね。
 
と言う事で、目指すはガーデン一択だったと。
 
ディナーと称したセットには、ハヤシライスやカレー、ドリアやオープンサンドといった
取っつきやすい料理から「ノルウェー人の家庭料理」とか「デンマーク風ハンバーグ」
なんかのスカンディヤらしさを振りまく料理も、あるわけだ。
しかもその安価なセットには、コーヒーとパンもしくはピラフが付くのだね。
(カレーとかのご飯物にはパンとかはつかないけど)
 
なので今日は、「デンマーク風ハンバーグ」をホットウィスキーと合わせてオーダーした。
 
 
 
 
久々に食べたけど、こんなに美味しかったかね。
ソースの味わいが秀逸で、このままご飯にかけたいって思ってしまう。
(ピラフと言っても、ほぼ普通のご飯に近い)
 
塩が強くないのが嬉しいけど、脂は多いのでボリュームを感じる。
でも、デンマーク風って何?って思って、またもやグーグル先生に質問する。
 
へ〜
デンマーク風ハンバーグは「フリカデラ」と呼ばれる料理なんだ。
って事は、それを日本人向けにアレンジしたんだね。
 
で、ジャガイモが添えられるのはフリカデラを食べる時の決まりで、
柔らかめの食感もその伝統に則っているのだろうね。
 
上に乗ってる玉ねぎのフリットの食感が楽しいけど、
本来の作り方を踏襲してミンチの中にタマネギが入ってた方が好きだなぁ・・
なんて思ったりもする。
 
これは店がいっぱいになるワケだわ。
ちょっと驚くくらいにコストパフォーマンスが良過ぎで、
また食べたいと思わせる魅力も強い。
 
以前に食べたロールスカンディヤ(和牛肉をロール状にしてからカットして焼いたもの)
は面白かったし美味しかったけど、それに負けない楽しさがあるしね。
 
それにしてもホント、今日は12月末なのだろうか・・・
と言いたくなる位に暖かい。 
 
夜になって風が冷たいだろうと冬装備で出たら
人混みもあって汗をかく始末。
 
明日で2023年も終わりなんだけど、実感なし。
疲れちゃったので、食べ終わったら帰ります。
 
ごちそうさまでした。
 

 


2023年12月25日月曜日

クリスマスの中華街はメチャ混みだった

クリスマスと言えばレストランで食事?
ってイメージがあったのはもう過去のこと。
 
コロナの縛りが無くなって、色々な所へ行きたい人が多いのだろうけど
どこの飲食店も滅茶苦茶混んでるようで、中華街でもメインストリートは歩けない
って感じがあった。
 
 


 
コロナ前からの風景だけど、とにかく立ち食いな人が多すぎる。
 
安上がりなのとすぐに移動ができる利点はわかるけど、
クリスマスのデートでも立ち食いなの?って思うのは自分だけだろうか。
 
そんな日に来る愚行をしながら批判はいかんよなぁ・・と思いつつも、
ウィークデイのランチを楽しみたかったのだけど、いかせん時間が遅かった。
 
時計を見れば14時半を過ぎていた。
 
中華街のランチ営業は14時までな所が一般的。
一部の店で15時までやっているけどそんな店は特別な理由があるか発展途上な店が多く、
営業しているけどそもそもランチが無い、といった店もまた多いのだ。
 
行きたかった「楽園」はLOが14時で閉店が14時半だから、アウト!
ランチは無いけど営業してる「愛群」か15時までランチ営業している「同發」か?
 
・・・って今日、月曜じゃん! どっちも定休日じゃん!!
あ、ギリギリ間に合いそうな「一楽」も休みかよ・・・(T_T)
 
「楽園」の「カニ玉」、食べたかったなぁ・・・と思いつつ、
人混みを避けて顔なじみの「蓬莱閣」方向へ足を向ける。
(餃子&ビールも楽しいしね)
 
最悪、「香蘭」(カフェ)がやってたらオムライスとか食べられるしね・・
と自分に言い聞かせたのは、中華街まで来て引き返す事が悔しかっただけのこと。

あ!
「許厨房」って15時までランチ営業やってるじゃん!?
 
あ〜盲点だったわ。
ここでカニ玉を食べちゃうってのはアリだな。
 
と言う事で入店すると、なんと客が皆無。
 
これってもう、客が来ないからアウトな状態か?
まだ30分はあるから頼んでみるか。
 
 
「すいませ〜ん、まだ良いですか?」
 
「・・・いらっしゃいませ、どうぞ〜」
 
 
良かった〜
1人用の小さい2人掛けテーブルに座って、
まずは鉄板なパターン、「ビール&皿ワンタン」だよね!
 
 
 
 
美味いわ〜〜
これは1人で何皿も食べられそうで、恐いわ〜
 
白髪ネギとワンタンを一緒に食べると、
もうエンドレスに食べたくなるくらいに美味い!
 
 
「すいません、あと『カニ玉』と『焼売』をお願いします。
 ビールの後にはハイボールにしようかな。」
 
「ハイボールは4種類ありますけど、どういたしましょう?」
 
「あ・・・じゃ、山崎で」
 
 
サントリー色いっぱいなドリンクメニューには、
角、知多、山崎、白州とハイボールが並び、ジンは翠でビールはプレミアムモルツと
隙間無く彩られていた。
 
・・と、店に客が1名入ってきた。
 
え?
もう14時45分回ってるけど、ランチ大丈夫??
 
 
「酒!」
 
 
え?
いきなりそれですか??
嫌な予感しかしないね。
 
席に案内しつつ困惑しつつ、
スタッフが酒の種類を尋ねる。
 
 
「日本酒はありません。ウチにあるのは紹興酒か焼酎ですが、何にしましょう」
 
「中国の酒が飲みてえんだよ」
 
「紹興酒ですか? グラスと5年と8年がありますが?」
 
「紹興酒じゃなくて、もっと強いのが良いんだよ」
 
 
こういう客、嫌いだ。
ランチ営業が15分前に入って、入店可能か確認せずにいきなり酒出せって、
あまりにもワガママで不快になる。
 
 
「白酒なら台湾のコーリャンの物があります。
 金門だから美味しいと思いますが、58度ありますよ?」
 
「それで良い。そのまま注いで持ってこい。」
 
 
自分が店で飲み食いしてるから、こんな客を呼び込んじゃったのかな。
料理出たらとっとと出ようかな・・とその客を見ると、白髪頭のジジイだった。
 
 
 
 
カニ玉、登場!
 
お!
これ、美味いって言うか優しい!!って味だ。
 
これはモロに好みだなぁ・・・
穏やか味付けの餡と、柔らかめな火加減のカニ玉のハーモニーが楽しいね。
 
 
「お待たせしました。白酒です。」
 
 
あらら、店の人、コップにタップリと白酒注いで持ってきたよ?
言われた通り持ってきたって体だけど・・・
 
 
「金門です」
 
「これで良いよ、俺強いから平気なんだ。
 なんか適当にツマミになるものを・・・と、あぁフカヒレスープが良いな」
 
「フカヒレスープですね」
 
「そうそう、それと酢豚、だな。
 適当に持ってきてよ。」
 
 
居酒屋と勘違い?・・な態度に見えて、一気に不快になってきた。
高めな料理をオーダーしてるから店側も対応するんだろうけど・・・
 
 
 
 
ハイボール登場!
薄張りのグラスは専用品なんだろうか?
 
あぁ・・
山崎のハイボールって言われても、やっぱサントリーの味わいだな。
ただ、悪酔い一直線な気配が無いのはモルトだからかも。
 
 
「あのさ、蒸し鶏くれる?
 それとお代わりね」
 
「お強いですね?」
 
「全然平気さ、これくらい。」
 
 
ジジイは一杯目を飲み干して、エンジンがかかったらしい。
 
コップにたっぷり注がれた58度の酒を出しても平気で飲むから強いのだろうけど、
やっぱりツマミは欲しくなるんだな。
 
このまま放置したら、延々と飲んで料理を頼みかねない空気を感じてしまう。
 
 
「焼売です。
 下味がついてるので、そのままで食べられますよ」
 
「コレが食べたかったんですよ」
 
 
 
 
焼売って店の個性が出る料理で、チョロッと飲む時のアテにも良いボリューム。
 
そのうち、中華街焼売分布図なんてものを作りたい衝動すら感じる好物なので、
こんな昼呑みパターンではオーダー必須だったりする。
 
・・と、突然入口が開いた。
 
 
「すいません、まだ良いですか?」
 
「申し訳ありません、ランチ営業は終わっています」
 
「この店に来るために長野から来たの。
 焼きソバだけで良いから食べさせてもらえませんか?」
 
 
準備中の札が出ていても無視して声をかける、観光客2名。
飲食客が複数入ってりゃ、ダメ元で飛び込もうとする人もいるのだろう。
 
 
「申し訳ありませんが・・」
 
 
と、フロアスタッフがやんわりと断っている。
そりゃそうだよ、既に15時は回っているのだ。
 
休憩と夜の仕込みに費やす時間なのに入れちゃったら、
16時近くまで続く可能性が高い。
 
多分、マイペースで飲み続けようとするジジイに向けてのアピールもあって、
料理をしない、という意思表示をしたのだろう。(邪推)
 
だが、飲んだくれジジイには通じなかったらしい。
 
 
「え、もう料理できないの?」
 
「そうなんです」
 
「じゃぁさ、切るだけで出せる『胡瓜の甘酢唐辛子漬け』で良いから出してくれ。
 切るだけだから料理じゃないよな?
 出せるよな?」
 
 
あの・・・
それって立派に料理ですけど?
ここは貴方のお家の食堂じゃないんですけど??
 
いかん、マジに腹立ってきた。
焼売食べたので、とっとと出よう。
 
ごちそうさまでした。

Merry Christmas


 

2023年12月4日月曜日

許厨房で三杯鶏とか

中華街の本通りに龍のイルミネーションが出るようになったのは
何時の頃だったっけ?
 
毎年の様に出るようになってからは意識しなくなっちゃったけど、
それでも何となく写真を撮りに行きたくはなる。
 
なので出かけてみるんだけど、今ひとつ撮る気になれないのは
きっと景色が変わり映えしないからなのだろう。
 
 
 
 
なので、山下町小公園なんかへ出かけてみるんだが、
これも最初に見た時に比べると感動が少ない。
 
そう言えば、この東屋で野外呑み会やってたよね・・と思い出しつつ、
再開しようと思っても実行に移せないのは、エネルギーが無いって事なのだろう。
 
ただ、小公園に来て驚いたのは、
立ち食い客が使えるようにと簡易型なテーブルが設置されていた事で、
多数のニーズに従うしかない今の中華街の有り様が透けて見える。
 
そこそこ寒いし、どこかでメシでも食べようか・・・
と思って時計を見ると、19時半。
 
中華街でこの時間だと安心して入れる店はそう多く無い、
と思って本通り方向を見たら、目に入ったのは「居厨房」
 
そうだ、居厨房って23時までやってたんだ。
 
 
 
 
覗いて見れば、客が2組。
余裕な状況なのでそのまま入った。
 
 
「すいません、瓶ビールと黒酢焼きそば、あと三杯鶏を」
 
「瓶ビールは今、スーパードライしかありませんが・・・」
 
「モルツ無いんですね、じゃぁ生で」
 
 
 
 
この前、FBで見ちゃった「台湾風黒酢焼きそば」が、食べたくなっていた。
 
黒酢その物はあまり好きじゃないけどその風味を活かした料理は好きだから、
皿ワンタンを食べずに頼んでみたんだけど・・・
 
あ・・・
黒酢〜な味だわ。
 
で、結構塩辛く感じる。
なので、ここへ食卓にある酢を振りかける。
 
正解!
美味いわ〜〜
 
そう、黒酢ってあまり酸っぱくないので、
酢をさらに足すと良かったりするのですわ。
 
 
「お待たせしました、三杯鶏です。」
 
「これこれ、これが食べたかった」
 
「よくご存知ですね」
 
「台湾料理専門店が少なかった頃は幻の料理だったので、
 ここのメニューにあったから頼んでみました。」
 
「そうなんですね。
 頼む人はあまり多くない料理なんです」
 
 
 
 
あ、結構濃厚な味わいだ。
こりゃ、ビールが進むな(^_^)
 
三杯鶏(サンベイジー)の三杯とはゴマ油・紹興酒・醤油が同じ量で合わせたタレの事。
鶏に台湾バジル(九層塔)を合わせて
醤油は台湾の醤油「黒豆醤油」を使うのが本格的な調理法らしい。
 
骨付き肉を使うのが基本だからこうなるけど、
食べていると結局最後に手づかみになってしまうのが悩ましい。
べったりとしたソース(三杯)が手につくんだよなぁ・・・
 
今日の2皿は、どっちも酒有りじゃないと楽しめない味の濃さ。
ランチで食べる料理全般にある優しい味わいとは対極的なので、
料理によって振り幅が大きいのだろうね。
 
冷えた身体を温めるには紹興酒の方が良いかなぁ・・とか思いつつも、
生ビール&三杯鶏が楽しくてビールばっかり飲む事に。
 
もうちょっと遅くまでやってるならシリウスへ行っても良いんだけど、
行っても2杯飲めるかどうかだから、今日はここで終了としよう。
 
ごちそうさまでした。

2023年12月1日金曜日

糖朝CAFEの海老ワンタン香港麺は馬鹿に出来ない

 
 
コロナ禍のおかげですっかり足が遠のいた香港。
そろそろ漢方薬が無くなってきたので、久しぶりに行きたいと思っているけど、
円安なので、エア&ホテルが半端なく高価で躊躇する。
 
加えてパスポートが切れてるので、
マイナポータルから申請してみようかと思ってたけど、
調べてみたらパスポートが失効してるとダメとわかる。
 
面倒だなぁ・・・と思ってしまうのは、
香港の食レベルが落ちてるって事も関係している。
 
実際、コロナ禍前に行った時に食べた雲呑麺は
既に中華街の「南粤美食」に負ける味わいだったのだ。
 
それに加えて、前回行った時に目当ての漢方薬が少なくなってたので、
今度行った時に確実に入手できる自信も無い・・と。
 
 
「飲む前にちょっと食べる?」
 
「そうしましょうか」
 
「どこ行こう?
 行きたいとこありますか??」
 
「おすすめの所があれば・・・」
 
 
友人夫妻と待ち合わせしたランドマークプラザは、
金曜の夕方という事もあって、どこも混んでいた。
 
で・・・
何故か客がいない「糖朝CAFE」に目が行った。
 
 
 
 
「糖朝」と言えば香港の糖水を出す店としてかなり有名で、
桶に豆腐と糖水を入れた「豆腐花」が人気の店。
 
スイーツレストランではあるけど点心や麺、粥など軽食も食べられるので、
食事をするために訪れる人も多かったと記憶している。(かなり美味しかった) 

高島屋グループのアール・ティー・コーポレーションがライセンスを取って
日本で営業を始めたのは2002年のこと。
ちなみに台湾の小籠包で有名な「鼎泰豊」も同社がライセンスを取り、
1996年から高島屋新宿店で営業を開始した。
 
青山にできた「糖朝」には「雲呑麺」もあるとわかっていたので、
あの噛み切れない系の細麺を求めて行ってみたけど、
香港直輸入麺とか言ってもあの麺ではなくてがっかりした事を思い出す。
 
 
「ここだけガラガラなんで、さっき見て回った時に避けようかと思ってて・・・」
 
「まぁ、軽く食べるには良いと思うよ。
 ちなみに、大した料理は無いけどね。」
 
 
そんな会話をしつつオーダーカウンターへ行くと、
粥(チキン・海老・五目)と麺(海老ワンタン・豆乳坦々・酸辣湯)、
が目につくメニュー欄に載っている。
 
香港麺って書いてあるけど期待はせず、
気になっていた「海老ワンタン香港麺」をオーダーしてみた。
 
 
 
 
あれ?
結構スープが美味いかも
 
あ〜〜〜〜〜〜
これ、あの噛み切れない系細麺じゃん?
いつの間にこうなった?
 
中華街でも一部の店でしか扱ってない、
リアルな香港麺が当たり前に使われていた。
 
今まで入ってこなかったこの歯ごたえ有り過ぎな細麺は
ひょっとしたら「かん水」の品質に問題があったのかも知れない。
 
加えて、噛み切れない細麺は日本人には受け容れられないって常識があった?
のかも知れない・・と邪推するけど、こうやって当たり前に出てくるとちょっと感動もの。
 
あの「八十港」(閉店)や「南粤美食」の雲呑麺は香港で食べられる物より上質で、
スープも海老ワンタンも素晴らしかったけど、ここの雲呑麺もかなり楽しいじゃんね。
スープは穏やかで美味しく、雲呑のできも悪く無いのだ。
 
 
「このスープ、何なんでしょうね?」
 
「鶏スープだよ」
 
「それはわかるんですけど、なんか別のモノも入っているような・・・」
 
「あ〜、多分魚系の出汁が・・・」
 
 
本式だと「大地魚」が使われるとこだけど、
その代わりになる魚系の出汁が使われている気配は、確かにある。
 
以前来た時は残念な気分にさせられたけど、
かなりブラッシュアップされた様に感じた。
 
観光地にあるカフェスタイルのここでこのクオリティなら、
全然文句無いって思ったけど、何故ここまで店がガラガラなんだろう。
 
謎だ(^_^;
 
料理の幅が狭いしテーブルが複数客としては使い難いスタイルなので、
孤食者向けなのか?って思うけど、食事する場所に見えないってのもあるのかな。
 
 
 
 
今日の飲みは、「横浜ロイヤルパークホテル」70階の「Sirius」にて。
8人座れるカウンターは、ロイヤルアスコットの常連客が占領しているように見えた。
 
 
 
 
「運良くカウンター取れて、ラッキーでした。
 今日からアスコット常連組がカウンターを狙うので、
 これからはカンター争奪戦が始まるかも、ですな」
 
「良い感じに外が見えて、良いですね」
 
「Siriusって外が見える席が少ないので、元々カウンターは人気なんです」
 
 
 
 
酒はあまり強く無いゲストのために、古きよき時代のスペイサイドやハイランド、
飲みやすいブレンデッドとブランデーを揃えたけど、
この日が誕生日な友人の一杯目には、1967年蒸留のロングモーン43年を・・・
 
 
「ヤバい・・・」
 
「ヤバいよねぇ。
 これを入手した頃、1969年のロングモーンも入れたんだけど、
 口開けの状況だと1969の方が美味しかったので、こっちはあまり飲んでなかった。」
 
「ちょっと、ウィスキーの概念が変わる味・・ですね」
 
「マッカランがダメになった後、ひたすら美味しいロングモーンを集めて飲んでたっけ。
 これもそんな流れの中でジャパンインポートのリストの中から見つけた1本なんだよ」
 
「これはじっくり飲みたいので、別ので水割とかを飲みたいですね」
 
 
では・・と勧めたのは、カティサークの「タム・オーシャンター25年」
 
彼は水割に、夫人はハイボールを所望されたので、
自分もチェイサー代わりにハイボールをオーダーしてみた。
(ちゃんとしたハイボールを飲むのは久しぶり)
 
 
 
 
う〜〜〜
美味すぎる(爆)

 
カティサークは思い出の酒で、
初めてストレートで1本飲めたウィスキーだったっけ。
(その頃の安いウィスキーは飲むと悪酔いした)
 
 
「で、今は何をやってるんですか?」
 
「何もしてないよ〜
 医者行って、Blogとかnoteとかを書いて、写真撮って、散歩して、
 たまに飲食店の新規開拓して・・・」
 
「じゃぁ、もう目眩とかは出ない?」
 
「あ・・・、確かに目眩は出なくなった。
 そう言えば足がつる事も無くなった。
 ただ、体調は今ひとつ。
 長時間の外出はやっぱりちょっと不安かも」
 
「ストレスだった?」
 
「でしたねぇ。
 そもそも人と会うの苦手で、
 誰かと会う時は、相手の考えている事がわからないから
 失言に気をつけたり、相手の感情を想像したりってのが大変で、
 その上笑顔作ったり準備したりするってのが、かなりストレスだった」
 
「1人の方が楽なんですね」
 
「じゃなければ、バイクなんて乗らないよ?」
 
 
言われて気づくのは、
会いたい人にだけ会う生活が楽なこと。
 
仕事が絡んだらどうしたって忖度は必要になるし、
今後の付き合いのために我慢できる事はするし・・・
 
ストレスフルな毎日だったなぁ・・と、呟いてしまった。
 
そう、こんな毎日は楽しくて、ほろ苦い。
 
今更何かしたいワケじゃないし、半端にバイトしたって収入に繋がらない。
と言うか、撮影の仕事すれば身体を痛める、ってわかってる。
 
そんな事を思う夜、久しぶりの再会を楽しんだ時間の後には、
日常の疲弊を背負う人達を見つめる時間が、待っていた。
 
 
 
 
う〜む
飲みが足り無かったかな。
 
ヘロヘロになってると身体の痛みも厭世観が伴う光景も覚えずに帰れるんだけど、
今日は妙にスッキリとした酔い心地が、それを許してくれなかった。
 
でもまぁ、それだけ健康的になってきたって事なのかも知れない。
ライトアップされたみなとみらいの撮影なんてしないで、とっとと帰ろう。
 
ごちそうさまでした。

BUILD A BURGER

人混み嫌いではあるけど、 取材なので行ってみた「CP+2025」。         プロからアマのカメラファンにまでと門戸を広げたイベントなので、 一般客がいないプレスタイムに訪れたのに、それでもかなりの人出があってビックリ。         イベント内容はnoteに書い...