2023年8月28日月曜日

Trattoria NOTOでウニのパスタとか

「今度は夜にきますよ」と言ってから随分時間が経ったけど、
「Trattoria NOTO」へ行こうと思い立った。
  
理由としては、ウニのパスタを食べたくなったから。
  
夏にウニ漁ができる地域が多いからか生ウニは夏に多く流通し、
結果、イタリアンで生ウニのパスタが食べられるのも夏となりやすい。
だからこの時期は美味いウニパスタが・・・と頭に浮かんだワケだ。
 
 
 
 
ウニを初めて食べたのは何時だったろう。
とにかく初体験は寿司屋で食べたウニの軍艦巻きだった。
 
トラウマがあって貝が一切食べられなかった自分が、
種類によっては食べられる事に気づいたのも寿司。
 
そして、そのトラウマを呼び起こす味わいに気づいてからは、
その気配を察知したら食べるのをやめる、という行動で克服して、
今では煮蛤も食べられるところまでいったのだけど、
当時の自分としては食べた事が無い海の物に対する恐怖はかなり大きかった。
 
皆が美味しいというその食材を試さなくてどうする?
って自問の中から「試す」という解を導いたら行動に移す。
 
ほろっとした舌触りと、トラウマが呼び起こされそうな匂いや味、
だけど無理!ってほどの拒否感情が起きなかったので、かなり躊躇しつつ飲み込んだ。
 
で、その後味をリセットするために酒をあおったら・・・
美味いかも?って感じてしまった事を思い出す。
 
そして、一度食べられる事がわかればもう・・・ねぇ(^_^;
 
 
「今日はイベリコ豚のローストがおすすめです」
 
「じゃ、セコンドはそれにしてプリモはウニのパスタを。
 アンティは盛り合わせにします。」
 
「アペリティーボは如何しましょう?」
 
「スプマンテはグラスでありますか?」
 
「グラスですと『ドゥーカ』がご用意できます」
 
「ではそれで。
 後で、料理に合う赤をグラスでもらえますか?」
 
「わかりました。
 何本かお持ちしますね」
 
 
ここはトラットリアなので、一応イタリアンの流儀に従ってオーダーする。
さすがに夜に来てパスタのみってオーダーは失礼だしね。
 
ま、目的はプリモのウニのパスタだけどイベリコ豚のローストは自信の一皿だろうから、
牛を食べたい気持ちを押し込んでオーダーしてみた。
 
「NOTO」はバリバリのシチリア料理店。
スプマンテの「ドゥーカ」もシチリアの物だったし、
2杯目に飲むワインもシチリア系を持ってくるのかも知れない。
 
 
 
 
あ〜〜〜
やっぱ、これだよねぇ(^_^)
 
生ウニのパスタって、何故こんなにも美味いんだろうねぇ
記憶の中にある味わいを凌駕する楽しさ、たまりませんわ。
 
 
「今日は、ニコシアのネレッロ・マスカレーゼを使ったワインをオススメします。」
 
「ネレッロ・マスカレーゼって飲んだ事が無いですね」
 
「ピノ・ノワールに似てるとも言われていますが、エトナ山近くで栽培されていて
 果実味もあって楽しいと思います。
 他にはトスカーナのワインもありますけど・・・」
 
「いえ、飲んだ事が無いブドウのワインが気になります」
 
 


 
イタリアワインに詳しいワケじゃないので、
そもそも葡萄品種で知ってるのはそう多く無い。
 
好きな赤ワインで使われるサンジョベーゼ、モンテプルチアーノ、バルベーラ、
ネロ・ターボラ、ネビオーロ、プリミティーヴォは知ってる(飲んでる)けど、
白ワインに至ってはモスカート、ピノ・グリージョくらいしか知らない。
 
プリミティーヴォはカリフォルニアワインのジンファンデルと同じDNAで知ったくらいで
飲むならジンファンデルの方が好きって程度の認知だ。
 
ただ、果実味があるならイベリコ豚のローストには合うかな?と考えて、
初めてのチャレンジにしてみた・・・と。
 
 
 
 
皮をクリスピーな感じに仕上げているイベリコ豚のローストは、
豚肉らしい味わいと食感が楽しいね。
 
お〜〜と叫びたくなるほどの感動は無いけど、
赤っぽく見えてもしっかり火が入っているローストの技術が、素晴らしい。
脂が浮くように見えるのはイベリコ豚の特徴でもある。
 
ベジョータとの表記が無いのでセボだと思うけど、
ワインとのマッチングは良くて楽しいセコンドになってくれた。
 
イタリアではアフリカ豚熱が発生していて、プロシュート(生ハム)を含め
豚肉の輸入は禁止中。
 
日本で言う鳥インフルエンザと同じ戦いが
彼の国でも起きているのだろうか。
 
ただレストランって(フレンチは特に)、輸入食材を使った料理が多いよね。
 
イベリコ豚とかフォアグラとか輸入食材でしか入手できないのはわかるけど、
地産地消なスタンスで食材を選んで作って欲しいと思うのは、正直なところ。
 
イタリアンは現地食材を生かす考え方があって、
地方での特徴有る料理を出す店も多くなっていて、
日本でも地域の優位性や特異性を料理に持たせて、唯一無二な料理を出す店が増えた。
 
神奈川県は地産地消食材に個性があるものも多く、
食べる側としてもそんな食材を使った料理を味わいたいと思うんだけど。
ただ、コスト問題は大きいし現地食材でしか作れない料理もあるのも当然で、
それを楽しめるのもまたその店の看板だと思っている。
 
でも、このイベリコ豚のローストを食べて感じたのは、
「高座豚」や「やまゆりポーク」(どちらも『かながわの名産100選』に選出)
などのブランド豚を使った方がもっと楽しいんじゃないかって事。
   
豚の種類が違うから、ローストした時にこんな風に脂が出ないかも知れないけど、
「やまゆりポーク」は脂身が美味しいから可能性はあると思うんだな。
 
勿論、ブランド豚だから一般の肉よりは高値になるので料理コストも上がるだろうけど、
シチリア料理と言いながらスペインのブランド豚を使うなら
神奈川県のブランド豚の方が魅力あると思うのは自分だけだろうか。
 
・・って、一消費者は勝手な事を考えちゃう。
でもこれもまた、料理の楽しみの一つなんだよね。
 
ごちそうさまでした。

2023年8月13日日曜日

R.H.B.B.も仕様変更

肉が食べたいと思ったら、どんな料理が頭に浮かぶだろう?
 
私の場合は「歯ごたえがある程度楽しめる肉の塊」を食べたいって思うので、
「ステーキ」や「大きめの肉団子」、「粗挽きのハンバーグ」等が候補になる。
 
中でも、ミンチ系の塊はバリエーションが広いので選ぶ楽しみがあるけど、
不思議な事に「豚カツ」や「牛カツ」は候補に上がらない。
 
多分それは、肉カテゴリーじゃなくて揚げ物カテゴリーに区別されていて、
揚げ物を避けまくってきた過去の行動様式も染み付いている結果なのだろう。
 
ま、今日はそんな肉の気分で、
肉カテドリーな料理を食べたいって欲望に負けて外に出ちゃったんだけど、
何を食べようか悩んじゃったんだよね。
 
 
 
 
考え無しに来てしまった中華街。
 
いや、正確には中華街で肉団子かハンバーガーって、おぼろげに考えてはいた。
だけど、電車に乗る段になって今日が日曜だと気づいた。
 
あ・・・
やっぱ中華街、滅茶混みじゃん・・
 
どうするかなぁ・・
肉団子とか排骨カレーとかは諦めるとして、
ハンバーガー屋へ逃げるかな。
 
でも「コディーズ」や「ペニーズダイナー」だと
待たずにちゃんと座れて食べられるとは思えない。
 
・・だったらね、目指すはローズホテルか「ボールパークバーガー&9」?
「ミッドタウンBBQ」ってのもあるけど、多分店内アメリカン一色だよね??
となると、ローズホテルが一択かも。
 
それにしても見事に買い食い天国な状況・・・
 
 
 
 
これね、買い食い用食品を買い求める行列と入手した食品を食べる人達で、
通行不能な状況になってるのですよ。
 
久々に「楽園」ともちょっと考えたけど、
こんな状況のメインストリートを歩く勇気は無いのですよ。
 
と言う事で、ローズホテルへ直行!
 
 
「ティータイムだけど、ハンバーガーって頼めますか?」
 
「はい、ご用意できます。」
 
「じゃぁ、ハンバーガーとビールをMサイズで」
 
 
 
 
登場!
R.H.B.B.(ローズホテル横浜ビーフハンバーガー)
 
こいつを初めて食べたのは2017年10月だった。
 
当時はハーフポンドのパティを作るのに1ポンドステーキ用の肉を潰していたようで、
期間限定の上に2名様じゃないとオーダーできなかった事を覚えている。
 
だが、その美味さと迫力が知れ渡ったのだろう。
いつの間にか1名でもオーダーが通るようになった。
 
あれ?
以前とだいぶイメージが変わったよ??
 
2017年の限定品はコレ↓
 
 
2019年1月に食べたのはコレ↓
 
 
2019年9月の「ハンバーガーランチバージョン」がコレ↓
 
 
そして
今回のハンバーガーがコレ↓
 
 
あ〜〜〜〜
かなり違うじゃん?
 
肉をクラウン側にセットするスタイルをやめ、
オーソドックスにヒール側にセット。
 
一番下にレタス置くのは同じでも、オニオンとトマトがパティの上になって、
パティは厚みを薄くして直径を伸ばす形にしたので、食感は別物になってしまった。
 
で、ひょっとしたらだけど、肉の重さはハーフポンドじゃないかも?
って思わせるビジュアルなので、以前のハンバーガーの特別感が無くなって残念。
 
でも、
しっかり肉食ってる感は相変わらず。
 
ただ、3種あったソースが省かれるなど、
パワーダウンにも感じる変更は食べやすさ優先とは言え、
どうなんでしょうね。
 
とは言え以前と比べないで食べるなら、
この滅茶混みな中華街でゆっくり食事できる環境も含め、かなり満足できたのも事実。
 
飲食店で食べる場合は、環境も料金の内。
窓の外には道向こうにある「南粤美食」に順番待ちで並ぶ人達の列が見え、
この暑いのに大変だなぁ・・と思ったりもする。
 
長時間、立って待つのは無理な自分だから大変って思うのだろうけど、
待ち時間の無駄を考えたら、タイパを大事に考える今時な人達にはどう見えるのだろうね。
 
ごちそうさまでした。

2023年8月10日木曜日

函館 Day3

案の定、身体がバキバキで目が覚めた。
朝一番で朝市の丼屋へ行く夢は消え去り、とにかく温泉に浸かる。
 
正直言って、温泉ってそんなに効くのかなって思ってたけど、
これがビックリするくらいに効果があって、だいぶ楽になった。
 
と言う事で、朝ご飯しか出さないホテルのバイキングへ出かける。
風呂上がりだからビールを飲みたいところだけどビールは無い。
だけどなんと、スパークリングワインが置いてある(^_^;
 
 
 
 
何でも、朝食が人気のホテル全国1位(Relux OF THE YEAR2020)になったとかで、
品揃えの凄さと質は素晴らしいようみ見える。
 
ご飯は玄米と白米が1人分のお櫃に入って供されるので、
ななつぼしという品種の玄米をチョイスした。
 
 
 
 
食べ過ぎな状況なので、ご飯のお供的なチョイスでおかずを取って・・・
 
 
 
 
ま、これに加えてカレーとかサラダとか色々味見したけど、
海鮮系は流石に北海道って感じで、特にイクラが小粒だけど美味しかったね。
 
それにしてもここまで撮れちゃうと、このBlogにアップするサイズだったら
iPhoneで充分だってあらためて感じるわ。
 
ともあれ、軽く食べたのは勿論それなりの計算があってのこと。
 
初日に朝市の食堂街を見て感じたのは、小丼なのに滅茶苦茶高い価格設定で、
観光客相手とは言えちょっとな〜と思ったワケで、小丼一杯で満足できるよう
予め腹に入れておこう、と考えたのですわ。
 
部屋へ戻って、荷物をパッキング。
チェックアウトして函館駅のコインロッカーへぶち込んむべく、
朝市方向へ足を向けた。
 
 
 
 
まぁ、ありがちな市場が数軒あるけど、その中は一様に同じ感じ。
目指す店近くの市場の中はこんな感じだった。
 
 
  
 
 
市場の中にテーブルと椅子があって、そこで買った物を食べている家族がいて、
それもありだなぁ・・・と思ったけど、問題は食べきれるかどうか。
 
そしてそんな食べ方をするなら、マジに早朝に来ないとダメなのは
既に閉めている店舗が多かった事から想像できた。
 
 
 
 
行こうと思っていた「きくよ食堂」。
 
グーグル先生もオススメする飲食店で、
ウニは塩水ウニで米は炭火炊きに拘っているとのこと。
支店もあるけどこういった場合は本店が一番だと思うので・・・
 
 
 
 
巴丼とあるのは三種盛り丼の事のようで、
基本はウニ・イクラ・ホタテのセットらしい。
 
店内は昼には早すぎる午前中なのに、ほぼ満席。
有名人の色紙があるのも、地方の人気飲食店にありがちな風景。
 
 
 
 
やっぱ、高いわ。
3種丼(巴丼)のベーシックが2,480円、ミニサイズで2,180円と強気モード。
 
塩水ウニは絶対食べたいしイクラも楽しいと思っているけど、もう一つはエビにしたい。
だから三種お好み丼(巴丼ベーシックと同じ価格)にしてエビを選んでみた。
 
写真は有頭エビだったけど、まさかボタンエビじゃないよねぇ・・・・
 
 
 
 
ミニサイズ、小さ!
大きめのお茶碗かい?って感じだけど、それは承知で頼んだので文句は無い。
 
ウニ・・・
美味いわ!
 
イクラ・・・
ホテルの小さいイクラの方が良いかも。
 
このエビって甘エビ??
な感じで、それなりに楽しい。
 
でもこれで牛丼5杯分の価値は・・・
とか計算しないで、ちょっと街に繰り出そう。
 
 
 
 
古い港町には必ずある?
って気さえする赤レンガ倉庫。
 
みなとみらいの赤レンガ倉庫より古い形を保っているように見えて、
中は同じ様に商業施設になっていた。
 
今日は着替える事ができそうにないのでコルセットはやめて、
軽装備で歩いているけど暑い事には変わりない。
ホテルからそう遠く無い場所であっても、
熱中症警報が出ている気温なので、歩くだけで汗だくになった。
 
こんな時はやっぱりアレだよね?
・・と言う事で、倉庫内に避難することに
 
 
 
 
明治33年に函館でオープンした函館ビヤホールを、
昭和63年に当時の趣のままに再現したというこの店。
 
天井まで見える場所はこの店舗だけだとの事で来てみたかった店ではあるが、
今はとにかく飲ませろ〜な感情でいっぱいだった。
 
 
 
 
「函館開拓使ビール」という、明治時代の味を再現したこいつ。
 
サッポロ系のビールとしてはかなり苦みがあってエールっぽさもあるけど、
IPAの様なクセは無いので、も〜一気にグビグビといきました。
 
2杯目は勿論「サッポロクラシック」!
北海道限定品ではあるけど、たまに缶ビールで出会えることもあったが、
生を飲むなら北海道へ来るしかないのかも。(銀座ライオンにいけばあるのかな?)
 
 
 
 
汗もひいて楽になったので、フラフラと街中を歩きつつ街並みの写真をいくつか撮る。
でも暑さに負けるので、喫茶店とかに飛び込んでマッタリとしてしまう。
 
ここまでクソ暑いとは思っていなかったのでエアを最終便にしたのが失敗だったが、
早めに空港行ってゆっくり晩飯でも食べるかな・・・とグーグル先生に相談すると、
期待できそうな店が無い模様。
 
う〜む・・・どうしよう・・・・
と考えつつ、とりあえずは荷物がある函館駅へ戻る事にした。
 
駅前にも大した店は無いしなぁ・・・と悩んでいたら、
ハセガワストア函館駅前店で「やきとり弁当」が買える事がわかる。
 
そうだ、函館市民が愛する「やきとり弁当」買って、
空港のラウンジで食べるってどうよ?
 
と思いついて行ってみると、なんとハセガワストア、
受注してから作るという丁寧な調理方法をとっていて、
しかも出来上がるのを待つ人がかな〜り多い。
 
そんなに人気なんか〜い?
と心の中で呟きつつ、ベーシックなやきとり弁当をオーダーした。
 
ちなみに「やきとり」とあっても肉は豚。
道南地区は養豚場が多く鶏より豚の方が安く手に入った事から、
やきとり=豚肉の串焼きなのだとか。
 
それにしても、なんかすっげ〜時間かかってるじゃん?
空港行きのバスが出る時刻にどんどん迫ってくるじゃん??
500円しない弁当を食べるために、最悪タクシー使うのか???
 
・・なんて悲惨な状況に泣きそうになっていたら、ギリギリ間に合った。
 
 
 
 
空港に着いて、アテにしていたラウンジに入ったら、
座るとこ無いじゃん?ってくらいに混んでてちょっとビックリ。
 
ゴールド以上のクレジットカードを持っている人は無料なのと、
他にラウンジが無いってのがあるのだろうけど・・・
 
ま、この際、気にしないで膝の上に弁当置いて食べちゃうわ(^_^;
 
 


 
お〜
美味い!
 
なるほど、人気があるわけだ。
普通に美味しいし、タレが妙に後を引くんだな。
 
ビール飲みてぇぇぇ・・・と心の中で叫びつつ、
早く保安検査場に来いってアナウンスに急かされたので、
慌てて食べて検査場に向う。
 
 
え・・・
ディレイですと?
じゃぁ何故、検査場に早く入れってアナウンスした??
ミールクーポンもらっても、中にはレストランなんて無いぞ???
 
と、突然のディレイ宣告喰らって、
コーヒースタンドの様な店でビール一杯飲んで・・の1時間40分待ち。
 
乗っちゃえばすぐだから良いけど、YCAT行きのバスに間に合うかなぁ・・
 
 
 
 
前から使っていたAirPods Proの調子が悪くなっていたので更新した第二世代は、
明らかに音の解像度が上がっていると感じていたけど、飛行機の中でもほぼ無音に近い
ノイズキャンセラー能力があってビックリ。
 
ただ、AppleMusicってWi-Fiかモバイルデータ通信でネットに繋がないと聴けないので、
機内Wi-Fiに繋いでみたが、当然の如く上手く繋がらなかった。
スマートフォンを更新した際、1年の無料体験という事で使ってみたら、
結果的に今まで持ってたデータでさえ聴けないって馬鹿な事態に陥ったようだ。
(たぶんオフラインで聴くやり方がわかってない)
 
で、静けさの中でウトウトしてたら、あっという間に着陸態勢。
それにしても二泊三日って、短いね。
 
明日も何かがあるわけじゃないから慌てて帰る必要は無かったんだけど、
台風の進路によっては帰れないって可能性が高くなるので、
まぁ良しとすべきなんだろう。
 
なんか、腹減っちゃったなぁ・・・
 
色々と、疲れました。
ごちそうさまでした。

2023年8月8日火曜日

函館 Day2

函館に興味を持ったのは、
サンフランシスコに似た風景の写真を見たからだ。
 
坂道の先にアルカトラズが見えるSFのハイドストリートのイメージに似てる写真で
ここどこ?って思ったら函館だった。
 
だからその道へ実際に行って写真撮ってみたいって思ったワケで、
今回の大事なイベントの一つとして、スケジュールに入れていた。
 
その場所は八幡坂。
そして撮った写真はこんなのだった。
 
 
 
 
スケール感は全然違うけど、坂の先に海がある風景ってやっぱり似てる。
そして似ている理由としては、坂の勾配もきつさも影響しているんだと思う。
 
函館山に向かっていく坂は幾つかあるけど、
それぞれが同様にそれなりの勾配なので登るのがちょっと辛い。
 
勿論、今日はたくさん歩く予定なので、汗だく覚悟でコルセットを装着し、
それを隠すために薄いシャツを羽織ったが、案の定午前中のうちに着替えようかな?
って思う位に汗だくになった。
 
 
 
 
こうやって見ると、結構な勾配だよね。
でもめげないで歩く。
 
 
 
 
やっぱり、長崎と似た感じがある。
横浜にはもう無い風景が残っているようにも感じる。
 
 
 
 
横浜や神戸の様な地形では無いので山の手という感じの地区は無いけど、
和洋折衷の様な不思議な建物は多くあって、西洋文明が浸透していく形がそこにはあった。
 
 
 
 
五稜郭公園の周りは結構な都会で、
駅前よりも中心街なのか?って思うような街並みがあった。
 
飛行機からも見えた五稜郭は中へ入ってみると想像以上に小さく、
砲を置く事を前提に作られた形だと思うと、ちょっとした軍隊の前衛基地にも見える。
 
それにしても喉は渇くし腹も減った。
今回の旅行で食べたいモノの一つとして考えていたのは塩ラーメンで、
行きたかった店は「滋養軒」か「味彩」。
 
しかしながら「滋養軒」は本日定休日だった(T_T)
 
開いているだろう、とウィークデイで外出すると定休日って結構あるパターン。
そして今回も見事にそれにハマった、と。
 
ならば・・・とセカンドベストで考えていた「函館麺厨房あじさい」へ行こう!
なんなら五稜郭にある本店がちょうど狙い目ではないか・・と。
 
 
 
 
実は、五稜郭タワーに昇る前は左側の駐車場にまで行列があったので、
このクソ暑い中で立ちっぱで待つのは無理、と諦めていた。
 
だが、五稜郭まで入って少しベンチで休んで・・・と時間が過ぎたら、
奇跡的に人が並んでいない状態。
 
チャンス!・・と向かったら、入口付近のベンチで待つ事に。
そして順番が来たら券売機へのアクセスが許され、その後は立って待てと。
 
もうね、立ちっぱは無理なんでしゃがんで待ちましたよ。
(私の脊柱管狭窄症は、立っていると痛みが出るヤツ)
 
そして5分も過ぎたところ、やっと席ヘ案内された。
 
それにしてもさ・・
どこでも現金が必要な状況って、
キャッシュレスに慣れちゃった自分としてはかなり対応に苦しんだよ。
 
小銭、無いな〜
札、あまり持ってないよ〜
コンビニで下ろすか・・・とそもそもコンビニ、あまり無いし。
 
ちなみに、JR函館駅函館駅では交通系のICカードが使えない。
市電はSuica使えたけど、クレジットカードやICカードカードがほぼ使えないって
観光地としてはどうなの?って思ったっす。
 
 
 
「塩ラーメン2/3」
 
このスモールサイズがあって、助かった。
日頃3食しっかり食べるって事が無いので、既に食べ過ぎ状態。
そしてその結果、左側に痺れと腰に痛み発生で、苦しかったのだ。
 
ほ〜
結構楽しいね。
 
塩はちょっと強めだけど、辛いと思うほどじゃない。
汗だくな身体にはありがたい感じで、強く意識しないと飲み干しちゃいそうではあった。
 
煮豚は柔らかく美味しいけど麺やスープと喧嘩しない程度の味付けがあって、
上手くバランスされていると感じた。
 
こりゃ人気あるの、わかるわ。
 
と言う事で、夜に絶対行きたい寿司屋のための腹を残しつつ、
今旅行のメインイベント「函館山からの夜景撮影」に向かう事にした。
 
 
 
 
十字街で市電を降りたら、ロープウェイの駅へ向かう。
道すがら見える街並みにはこんな建物があって、どんどん東京化していく横浜とは
まるで違う時間が流れている事に気付かせてくれる。
 
ロープウェイは定員125名との事で、並んではいるけど一気に列が進む感じで
夕方のうちに頂上へ到着。
そのまま展望台に上がると、立つ場所も探すのが大変な位に人だらけだった。
 
もしかして皆さん、日がどっぷり暮れるまで動く気は無いのですか?・・・と
心の中で不安を感じつつ呟いた。
 
ま、日が暮れて夜景を見て写真撮ったら、順次入れ替わって写真も撮れるだろう・・
とぼ〜っと座って待っていたが、夕日が沈んでマジックアワーになっても
街が見下ろせる展望台の最前列は動く気配が無い。
 
その後ろで順番を待っているだろう人達の中には、
「もう、動きそうに無いから諦めようよ・・」という会話をしつつ
移動していく姿も増えてきた。
 
そろそろ動くだろうと頃合いを図って立ち上がり、写真が撮れそうな位置へ移動しよう
・・としたが、最前列の人達は動かない。
 
 
 
 
ヤバい、そろそろ動かないと、今回の旅行で予定していた寿司屋の夜が無くなってしまう。
 
どうしよう・・・
既に30分は過ぎていて、立っているのも限界が来ている。
 
ここはもう、強引に前へ行って写真だけ撮って消えるか。
 
これね、仕事柄、人並みを上手くぬって最前列に出る方法が
身体に染み付いているんですわ。
 
さっと入って撮ったらさっと消える、だけの事なんだけど、
声をかけつつ必要以上に人を押し分けず、かつ無意識に人がスペースを空けてしまう
タイミングでスッと入るのは慣れと技なんですね。
 
 
「ちょっと写真撮らせてくださ〜い!」
 
「あ、ハイ」
 
 
複数の人が同時にちょっとだけ開けてくれたスペースに身体を横にして滑り込み、
一番前で手すりに腕を伸ばして自分の立ち位置を確保しているオッサンの横に出ると、
縦位置と横位置で連写して終了!
 
「どうも〜」と言いつつその場を後にしたけど、
誰も邪魔をしないで感じで通れたのには、
我ながら身体で覚えた技は忘れない・・と再確認する時間でもあった。
 
 
 
 
ただね、思うのですよ。
 
皆さん夜景が見たくて来ているんですから、
最前列の人は場所を占有しないで順番に見られるように配慮しましょうよって。
 
自分だけ楽しければOKって、ちょっと悲しいな・・と。
 
写真が撮れたらOKと最前列まで行く事を諦めて帰る人も多くいるのか、
帰りのロープウェイ待ちの人が多くてちょっとビビる。(寿司屋に間に合うのか?)
 
ロープウェイは5分間隔で運転してくれる&定員125名という運搬能力によって
想像以上に早く山を降りる事はできたけど、この時点で20時を過ぎていた。
 
あれだけの人がロープウェイから降りたからヤバいのでは?
と思って市電十字街駅へ行くと、案の定ホームから溢れる市電待ちの人達。
 
これは1回じゃ乗り切れない人数だ、と見てわかったので、
最終手段・タクシーを使う事にしたが、最初からそう考えていた人達が
市電駅のはるか手前でタクシーを捕まえてしまってなかなか空車が来ない
 
ヤバい〜とか思っていたら、どうにか空車をゲット。
そして向かったのは22時まで営業しているこの店だった。
 
 
 
 
「予約してないんですけど良いですか?」
 
「どうぞ〜
 奥のカウンターへ」
 
 
滑り込みセーフ!
最近はそうそう寿司も食べられない毎日だったので尚更だけど、
北海道へ来たら絶対食べたかったのはボタンエビだった。
 
相模湾でも獲れる甘エビを大きくしたようなエビだけど、
北海道物には劣ると感じていたので、確かめたかったのだ。
 
 
 
 
やった、おすすめにボタンエビあるじゃんね。
 
と言う事で、ソイ、ヒラメ、ニシン、北寄貝、コハダ、シャコ・・・
と一貫ずつ楽しんでいく。
 
ボタンエビは後に残しておくとして、その前に何を食べよう。
 
 
「これ、食べといた方が良いよってネタ、ありますか?」
 
「キンキの炙り、どうですか?
 脂乗ってて美味しいですよ」
 
「ください」
 
 
 
 
うわ!
マジ、美味い!!
 
のっけから全部美味しかったんだけど、
オススメに載ってたコイツはヤバい美味さだった。
 
さっき食べたシャコは江戸前の物より一回り大きく厚く、
脂はバターに似た味わいがあって北海道ならではの味だと思い出したけど、
このキンキは、記憶に無い美味さがあってしばし呆然。
 
 
「ウチ、銀座でもやってたんですけど、
 コロナで東京都の規制通りにやったら売上激減で、閉める事になりました」
 
「そうなんですね。
 横浜も中華街では多くの店が閉店し、替わって食べ放題や食べ歩きの店が増えちゃって、
 違う街になっちゃったいました」
 
「お後、どうしますか」
 
「ボタンエビを」
 
 
 
 
これです、コレ!
コレが食べたかった・・・
 
美味い!
 
あ〜、コレだわ。
こんな味だった。
 
この味は、相模湾物には無いわ。
 
でも、これ食べたかったら、北海道まで来ないとダメなの〜?
と思いつつ、最後に頼むと決めている干瓢巻き(山葵多め)で打ち止め。
 
8月だから海胆も考えたんだけど「これ食べとけ」な質問をぶつけても
バフンウニやムラサキウニが出てこなかったので、勧めたくないのだろう。
なので明日、は朝市の丼屋で海胆が入った丼物を食べる事にする。
 
函館、観光地としてはそんなに凄いと思えないけど、
身体の痛みに効く温泉とこんな寿司があるんだったらまた来たい。
 
その時は連泊しないで、函館・札幌・小樽とかの寿司喰いツアーとかも良いね。
 
ま、身体と懐の具合が良ければって話だけど、
そういう意味でも、リタイアを楽しめるうちに楽しもうと思ってる。
 
と言う事で、宿に戻って温泉入って寝ます。
 
ごちそうさまでした。

函館 Day1

卒業したら行きたかった地はいくつかあるが、
なかでも最初に行きたかったのは函館だった。
 
理由はいくつかあるが、
一番の理由は江戸時代に長崎・横浜とともに対外貿易港として開港した場所
だったからだ。
 
初めて長崎に行った時は、戦争を考える旅の地として選んだけど、
横浜との近似性に興味が湧き、ならば函館も見てみないといけない、と思ったワケだ。
 
なので、卒業後すぐに体調とかも考えずにエアを取っていた。
 
 


 
以前はANAの利用が多かったけど、今はJALのクラスJを使う事が専ら。
 
理由はコストパフォーマンスの良さで、
体幹にトラブルがある自分としてはサービスはエコノミーで良いから
シートだけデカくして欲しいと思っていて、それにピッタリはまるだけじゃなく
通常の価格に上乗せされるコストもかなり安いのだ。
 
国内線でもファーストクラスに相当するシートはあるけど、
それはアップするコストが0一個増える位に高いのでパス。
 
そんな金かけるなら、現地で美味いモノを食べた方がマシ!
って事で、結果的にJALのクラスJ一択となっちゃうのですな。
 
 
 
 
おい・・・
歩道でカモメがお迎えかよ・・・
(くちばしが黄色だからウミネコじゃないね)
   
3時半って言えば、朝市は当然終わってる時間か。
函館駅前って、なんか妙に寂れてる感じだねぇ・・・
 
 
 
 
派手なお店、発見。
ガイド系な情報を見たらなんと、
「日経PLUS1」のご当地バーガーランキングで1位獲得ですと??? 
 
そりゃ、食べますわな。
って言うか、午後3時過ぎに開いている飲食店を歩き回って探す気力無し!
 
と言う事で派手な入口から入る。
 
うん?
先に注文してから席につけって書いてあるなぁ・・・
混むんかなぁ・・・
 
 
 
 
え?
ちょっと待って??
今もう3時半過ぎだよ???
 
ガッチリ並んでるわ・・・(T_T)
 
 
 
 
ほぼ15分経過・・・なんだけど、まだオーダーできない。
 
見ていると、受注後にバーガー作成しているようだ。
これってモスバーガーと同じスタイルって事な。
 
そりゃ、時間かかるよ。
でもって、席あるのか??
 
って思いつつ見ていると客があまり長居をしないようで、
上手いこと需要と供給のバランスが取れているらしい。
 
「チャイニーズチキンバーガー」の「竹」(目玉焼き入り)とビールをオーダー。
チャイニーズチキンとはどうやら鶏の唐揚げっぽい。
 
注文したら料理番号札と席番号を書き込む紙を渡され
会計は・・・・え?現金のみ??
 
いやいやいや、空港から函館駅前まで乗ったバスも「現金のみ」って言われたし、
飲食店でもカードとか使える空気じゃないってのは、ちょっと退く。
 
ちなみに自分、鶏唐はあまり好きじゃない。
北海道ではザンギだけど、デカい鶏唐に魅力は感じない。
 
だけど人気ナンバーワンと言われている王道なモノを食べずして、
ラッキーピエロを語っちゃいけないって思うのですな。
 
席に着いたら席番を紙に書いて再びレジへ・・・
そして待つ事10分程度で、バーガー専用紙袋に入ったコレが登場した。
 
 
 
 
デカいはデカいけど、ビックリする程じゃない。
 
どれどれ・・・
 
お〜
甘辛なソースが鶏唐のクリスピーな皮に浸って、
適度なシャリ感を残しつつも上手いバランスを取っていて美味いわ。
 
他に店が無いってのもありそうだけど、
家族連れも半分位いる店内を見ると、人気があるんだろうなぁ・・と想像できる。
 
まぁ、カレー・オムライス・カツ丼・弁当などに加え、
ソフトクリームやソフトドリンクなどもある夜中まで営業してる店だから、
ユーザー層も幅広いのだろうね。
 
それにしても中途半端な時間にそこそこの量を食べちゃったので、
まずはホテルにチェックインして温泉に浸かろう。
 
函館の温泉は「塩化物強温泉」とかで、間接痛や神経痛にも効能があるとのこと。
宿泊するホテルは最上階に露店風呂があり食事は朝飯しか提供しないので、
自分の行動パターンにはピッタリなのだ。
 
で・・・
夜はホテル内で食事はできない=夜の巷に繰り出すしかない、のですな。
 
こういう時は兄弟達に尋ねるのが一番なんだけど、
自分のパターンとしては「横丁形式の飲み屋街(屋台村)で飲む」ってのがあるのです。
 
それにしてもホント、駅前なのに店が少ないねぇ・・・
 
 
 
 
「函館ひかりの屋台 大門横丁」という名の屋台村。
居酒屋・ジンギスカン・鮨・ラーメンなど26店舗があるとの触れ込み。
 
かなりの賑わいなので、入れそうな店にアタックするしかないって感じだね。
お、ちょうど2人掛けテーブルの客が帰るようだから、そこに入らせてもらうかな。
 
 
 
 
グーグル先生曰く、刺身やホタテが美味いそうな。
だったらそこらを頼んで日本酒だよね〜
 
 
 
 
田酒をオーダーしたら、こんな感じで登場。
少し飲んでから受け皿の酒をぐい飲みに移すヤツって、結構好きなんだ。
 
受け皿じゃなく升でやる店もあるけど、皿の方が絶対楽しい。
升だと最初から升で飲ませろって思っちゃって、心持ちがちょっとね。
 
で、本日のオススメ・・な刺盛りをオーダーしたらこんなの登場!
 
 
 
 
あれ?
これって函館サーモンってやつ?
 
え〜〜〜
鮭って生は食べちゃいけないってすり込まれて育ったので
今ひとつ好きじゃないけど、完全養殖で育ったトラウトサーモンを
函館サーモンとしてブランド化したってヤツなら・・・
 
美味いよ?
かなり楽しいよ??
 
へ〜〜
これはちょっと驚きだねぇ。
 
あぁ、ミズダコも美味いなぁ。。。
 
そして酒、2杯目突入!
 
 
 
 
アテはホタテバター!
 
醤油とバターって、何故こんなに美味い?
って思うくらい楽しいね。
 
うん?
なんだこれ??
 
 
 
 
気になるなぁ・・・
スーパードライだったらソリッドだから、ガラナに合うのかなぁ・・・
 
と言う事で、
順調に飲んだくれましたとさ。
(ガラビーは微妙)
 
明日は、市内の風景を見て回る予定。
函館山は混んでるだろうなぁ・・・
 
ごちそうさまでした。

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